キミとねこ。―太田晴也と和室暮らしのちくわ―

目の前にいるだけで、幸福感を与えてくれる猫。人間と同様に、猫によってそれぞれの個性があるのも可愛いところ。「キミとねこ。」では、そんな猫たちと愛らしい飼い主を紹介します。
今回はヘア＆メイクアップアーティストとして活躍する太田晴也さんと、愛猫で「和室暮らしのちくわ」でお馴染みのちくわくんが登場。ちくわくんが暮らす和室とともに、太田さんとの相性抜群の掛け合いをお楽しみください。
 
家族で通う「熱帯魚屋」で一目惚れしたちくわ。

ちくわとの出会いは、地元の熱帯魚屋さんなんです。一応熱帯魚屋なんですけど昔から犬や猫の取り扱いもあって、実家で飼っている猫も一匹はそこで出会った子でした。ちょうどその頃一人暮らしを始めたタイミングで、ぼんやりと「猫と暮らしたいな〜」と思っていた時に、スコティッシュフォールドのちくわを見つけて「これは運命かも！」と思い、すぐに迎え入れることを決めました。

幼い頃から家には猫がいたので、猫が隣にいるのは当たり前でした。今は亡くなってしまったのですが、実家では2匹の猫を飼っていて、そのうち１匹は黒猫だったんです。その名もタンゴというのですが、この子は保護猫でした。もともと猫を飼う気はなかったのですが、たまたまタンゴと出会ったとことと、実は僕の父はヤマト運輸のドライバーとして働いていたこともあり、黒猫との出会いは運命だと感じ、飼い始めたんです。今では家族全員が猫好きなので、僕の両親もちくわによく会いに来ます（笑）。

甘えん坊でフレンドリー、単純でわかりやすい性格が愛おしい。

ちくわの性格は、見てもわかるように甘えん坊でフレンドリー。我が家に来たのは生後2ヵ月くらいの時なのですが、その頃から家に人がたくさん来ていたからか、とっても人慣れしています。あとは単純でわかりやすい性格です（笑）。基本的に温厚なので、怒ったりすることはほとんどありません。

ちくわの特徴っていうのか、他の猫ではあまり聞いたことがないのですが、テンションが上がると鼻の頭が赤くなるんですよ！　それくらいわかりやすい性格をしています（笑）。テンションも上がりやすいし、すぐにゴロゴロいってくれるし、冬は一緒にベッドで寝てくれるし……、とっても飼いやすい猫だと思っていますね。

ちなみに名前の由来は、見ての通り色がちくわだったため。見た瞬間に「ちくわだ！」となって決めました。あとは和風の名前をつけたいと思っていたので、ぴったりでしたね。

ちくわの楽しみは「専用小窓」。

ちくわがいることによる幸せを感じる瞬間は多くあるのですが、家で制作物を作っている時に「こいつは何してるんだろう？」って顔で僕のほうを見ていたり、ベランダで洗濯をしている時に障子の隙間からわざわざ覗いているのを見ると、嬉しくなります。

「和室暮らしのちくわ」というちくわのアカウント名通り、ちくわは我が家に来た時から畳と障子がある部屋に住んでいます。猫なので仕方ないのですが、本当によく障子を破ってしまうので、左下の2枚はちくわ専用の小窓として、あえて障子を貼らないようにしているんです（笑）。いつもここから僕が洗濯を干しているのをチェックしたり、外の様子を伺っていますね。それがたまらなく可愛いんですよね。

ジャンピング抱っこをするくらいの甘えん坊。

　さっきちくわはあまり怒らないと言ったのですが、過去に撮影モデルをした時にものすごく怒ったことがありますね。今日は自宅での撮影なのでのびのびとしていますが、外での撮影には耐えられなかったみたいです（笑）。あとは、実家に連れて行った時にも、終始怒っていました。環境が変わることがものすごくストレスみたいなので、旅行に行く時は両親に見に来てもらうようにしていますね。

本当に愛おしいほど甘えん坊なので、最近はあまり一人になる時間がないようにしています。でも、たまーにお留守番の時間が長くなってしまった時には、玄関開けてすぐにジャンピング抱っこを求めてくるんです。すごい勢いだからびっくりするんですけど、それもまた愛おしいですね（笑）。

太田晴也（おおた・せいや）
ヘア＆メイクアップアーティスト。モデルやDJ、デザイナー、インフルエンサーなどいくつもの顔を持つ。また、昨年末に「和室暮らしのちくわ（KADOKAWA）」が書籍化された。
 
和室暮らしのちくわ
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スタッフクレジット：
photo:booro　edit&text:Makoto Tozuka
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