【論説】現代に不要な「怒り」という感情
喜・怒・哀・楽。
私たちの心の状態を表す4つの感情のうち、「喜」「楽」に嫌悪する人はまずいないだろう。「哀」もまた、涙で浄化することで私たちの心を豊かにし、人間的な成長を促す大切な感情である。
「怒」はどうか。人に怒る。モノに怒る。運命や巡り合わせに怒る。どれもこれも、怒りを抱いた後にカタルシスが訪れることはない。6秒間、怒りの絶頂をやり過ごし、セルフコントロールを何とか取り戻したところで、我慢に見合う成長もなければ至福もない。
そもそも怒りの感情は何のために備わっているのだろうか。狩猟生活の時代、自分や家族、仲間を傷付ける相手に怒りの感情を抱くことで敵を排除し、平和を取り戻す。そのための攻撃的インセンティブを発揮するための感情が現在に続いているのかもしれない。
では、現代社会において怒りが役立つ局面があるのだろうか。攻撃性が求められる戦争や格闘技では役立つかもしれない。しかし、平和な日常の中で、この感情を持て余し、ストレスやコンプレックスとなって歪んだ神経は情緒不安定や心疾患に陥り、犯罪もしくは自死に至るケースも少なくない。
ここから先は
672字
国会内でも取材しています。専門家によるコラムはとても勉強になります。今の政治を学びたい方、いろいろな考え方に触れたい方にも良いと思います。また、政治以外の記事も掲載していきます。
Y.PRESS by やまと新聞
¥550 / 月
Y.pressはやまと新聞のnoteです。 皇室を敬い 日本の歴史・文化を正しく伝えていきます。 今の日本の政治について少しだけ学びたい。…
やまと新聞は皇室を敬い、日本の歴史と文化を正しく伝えていきます。
月350円で知識が身につきます。
また、ツイートやSNSから保守系情報を見やすくまとめて掲載していきます。
よろしくお願いいたします。
Yamato Web News
¥350 / 月
領土問題・歴史問題・対中国・韓国・北朝鮮など日本国を取り巻く環境は厳しくなっています。 やまと新聞は左傾化が止まらないマスコミの中にあって…