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【本の記録】📚金子玲介『死んだ山田と教室』📝 声だけになった山田と仲間たちの、死んでも終わらない青春に、驚き、笑い、涙する物語

『死んだ山田と教室』 著者:金子玲介
ジャンル:大衆小説・現代文学
発行元:講談社・2024年5月初版刊行

Audible作品紹介&読書感想文
ナレーター:斉藤隼一

男子校を舞台に、死んでもなおクラスメイトと共に過ごす山田の青春を描いた、切なくも笑える青春小説。生きる意味、仲間との絆、そして“青春”の輝きと儚さを、ユーモアたっぷりに描いた一冊。

【作品紹介】
夏休みの終わり、クラスの人気者・山田が事故で亡くなった。悲しみに暮れるクラスだったが、二学期初日の教室に響いたのは、死んだはずの山田の声。どうやら彼の魂は教室のスピーカーに憑依してしまったらしい。声だけの山田とクラスメイトたちの奇妙な日々が始まる。男子校を舞台にした青春小説。

この本がおすすめな人
•学園ものが好きな人
•死と向き合いながらも軽やかに描かれる青春を楽しみたい人
•男子校のユーモアやテンションに共感できる人
•生きる意味や命の大切さについて考えたい人
【感想】
死というショッキングなテーマを扱いながらも、重くなりすぎず、青春の面白みと命、生きる意味を考えさせられる物語。
先週たまたま『少女マクベス』(降田天)を聴いていたこともあって、無意識のうちに比較しながら楽しんでいた。あちらは女子校が舞台で、こちらは男子校。
同級生(友人)の死という共通のテーマを扱いながらも、女子校はシリアスに物語が進み、男子校はシリアスになりすぎないようなノリで展開していく。その違いが面白かった。偶然とはいえ、続けて聴いたことで、それぞれの空気感の違いをより鮮明に感じられた。
男子校の男子高校生らしいくだらなさやテンションに、僕は面白みを感じたが、人によっては聴くに耐えないと感じるかもしれない。登場人物たちの不器用さや切なさ、寂しさ、友情の大切さが描かれており、ラストは泣けた。
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オーディブル1.35倍速で聴了。ナレーターの声が作品の魅力をさらに引き立てていたと思う。若々しくも切ない男子高校生の雰囲気にぴったりで、軽妙なやり取りや、ふとした瞬間に滲む寂しさや切なさを見事に表現。聴くからこそ、キャラクターたちのリアルな会話がより心に響き、物語の世界に引き込まれました。

聴いてよかった と思える一冊だった。
おすすめの作品があれば、ぜひ教えてください。
これからもいろいろな本を読んで、自分の視野を広げていきたいと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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📚皆様の読書時間が充実し、豊かな人生の一ページとなるよう心より願っております。

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