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【本の記録】📚朝井リョウ『武道館』📝 夢と現実の狭間で揺れるすべての人に響く物語。
『武道館』 著者:朝井リョウ
ジャンル:大衆小説・現代文学・フィクション
発行元:文藝春秋・2015年4月初版刊行
Audible作品紹介&読書感想文
ナレーター:東海林亜祐
デビューの頃から「夢は武道館ライブ!」を合言葉に活動する女性アイドルグループの物語。 親の選択、仲間の選択、自分の選択..『正しい選択とは何か?』にぶち当たる夢を追うすべての人に響く一冊。
アイドルを夢見る理由はさまざま。
• 踊るのが好き
• 可愛いのが好き
• 目立つのが好き
• 応援されるのが好き
• 憧れのアイドルが好き
しかし、現実は甘くない。恋愛NG、炎上、購入特典商法、後輩の加入、卒業…。
世間は不幸な話を求め、ファンは“推し”を支える幸せを噛みしめる。彼らの軸は不安定でシビアだ。
アイドルに求められるものは時代とともに変化する。
常識とは? 何を求め、何を求められ、何に応えているのか?
選択の先にあるのは、自分の幸せか、それともファンの幸せか。
「選んだのは私」—— アイドルの“私”と、人間としての“私”。
この本がおすすめな人
・時代を写す物語を求めている人
・リアルなアイドルの葛藤や裏側の努力に興味がある人
・浅井リョウ作品の現実味ある人間描写が好きな人
・ 「好き」を仕事にすることや夢を追うことの光と影を知りたい人
・エンタメ業界やファン心理に興味がある人
【感想】
ナレーターの東海林亜祐さんの演じ分けは秀逸だった。若いアイドルたちのフレッシュな声、大人や学校の友人の雰囲気の違いが絶妙で、物語にぐっと引き込まれた。
今の僕に推しのアイドルはいないのだが、アイドルはガチで過酷な職業だと思い知らされる。男女問わず、アイドルを心から尊敬している。
現実と理想のギャップ、リアルな苦悩が丁寧に描かれ、最後まで一気に聴いた。
アイドルという視点を通して、ただの夢物語ではなく、真摯に現実と向き合う姿が印象的だった。
変わるものと変わらないもの。
未来の“オチ”が秀逸で、読後の余韻が深い。
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今回は1.25倍速で聴了。
著者の朝井リョウ自身が「アイドルという職業が背負う十字架をすべて言葉にしようと思いました。すると不思議と今の時代そのものを書き表すような作品になりました」と語る通り、アイドル業界だけでなく、社会の縮図としても読める一冊だった。
これからの僕に推しアイドルが現れるかはわからないが、これからも尊敬する存在として応援しようと思う。
この本は、夢と現実の狭間で揺れるすべての人に響く物語。
一度は「アイドルになりたい」と憧れたことがある人も、今何かを追いかけている人も、きっと心に刺さるはず。時代を映すストーリーに共感したい人にもぜひおすすめしたい。
この本に出会えて、本当に良かった。
おすすめの作品があれば、ぜひ教えてください。
これからもいろいろな本を読んで、自分の視野を広げていきたいと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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