【価格据え置きで中身を増量!】
イオンを始め小売各社がPB(プライベートブランド)商品の価格をそのままに、内容量を増量する『実質値下げ』を開始しているというこの記事。
「値上げ」ばかりでうんざりしていた消費者にとっては良いニュースだ。これを『ステルス値下げ』と呼ぶ人もいるがw
①値段はそのままで中身を減らした「ステルス値上げ」を経て
②それでは追いつかないほどの原料高のために泣く泣く「値上げ」して
③さらなるコスト増により、中身が減ったまま「値上げ」に踏み切る
☝️そして円安がひと段落して、様々なコストの見直しを図った結果、③の中身を増量して販売する。
👤穿(うが)った見方をすれば、「同じ分量で価格が上がっただけ」とも言えるが、この際「物価も所得も上がる」という原則に基けば、悪いことではないとしよう。
おそらく小売各社はコスト高を「値上げ」で凌いできたし、消費者に対しても最低限の値上げをお願いしてきたと思う。(便乗値上げはないと信じる)
・価格が上がれば売り上げは減る→そりゃそうだ
・売り上げが減っては困るから、商品価格を変えずに中身を減らした→販売量は維持するぞ!
・消費者も中身が減れば、消費量や食べる回数を減らして生活防衛→敵もさるもの(笑)
消費者は「値上がり」したからといってもう買わない訳ではなく、賢く節約する様になった。でもそれももう限界…、「ウインナーもお菓子もこんなに中身が減っちゃってさぁ(><)」これが消費者の本音。
👥そしてついにそれがピークに達し、売り上げが減り始めたのだと思う。「こりゃマズい」と感じた小売側が(川上の一流メーカーに対しては言えないため)、自社の判断でできるPB限定でこの「実質値下げ」を開始したのでは?と推察する。
一人勝ちとされているイオンでさえ、収益の低下が報道されているほど、小売業は現在とても厳しい状況。
願わくばこの値下げのために、「コスト削減」「企業努力」の名の下に、OEMの生産メーカーや下請け先にしわ寄せが行かない様にして欲しいところである。
☝️まだまだ「値上げ」のニュースが続く中、『価格据え置き+中身増量』の話題を聞き、「このズレは何だ?」と思った次第です。