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【生協(coop)と一般スーパーの温度差】

皆さんの中には生協、いわゆる「コープ」でお買い物する方も多いと思う。うろ覚えだが、一般客とは違い、ある程度の会費や出資金を払い込んだ個人や家族が『会員』となり、買い物をするに従って様々なサービスを受けることができるという地方に多いタイプのスーパー(小売店)である。

その生協の集合体である「日本生協連」の店舗で、「生活応援」として生活必需品180品目を1割程度値下げするとのニュースがこれである。

最近は一時の円安もピークを終え、次第に円高傾向に向かって来た。振り子の原理だろうが、一度値上げしたものを値下げするのは、売る側にしてみたら(なるべく)避けたいものでもある。

しかし民間のスーパーやコンビニも「値下げ」や「増量」を売り上げアップの武器にして来た昨今、「切った張った」と潰し合う荒っぽいイメージの無い「生協」もこの様な手を打ってきたのだろう。


このニュース、ハッキリ言って何のインパクトもない。他の(凌ぎを削る民間の)スーパーマーケットと比較しても「生協にとってはこれはニュースなんだ」と温度差を感じてしまう。

☝️品質にこだわったオリジナル開発商品(PB)も多い生協なら、

・黙って値下げすればいいし
・価格据え置きで増量してもいいし
・バックれて儲けちゃっても、さほど問題にはならない。

会員や組合員相手の商売なら、価格より品質でコープを選ぶ顧客も多いはず。それでもこうして「生活応援」として一割程度価格を下げるのは、生協でさえも売り上げが取れないのか?または利益が出過ぎたから、少し還元しとくか?のどちらかだろう。

「コストコ」も年会費で店を回すため、商品価格は低く抑えられる。穿(うが)った見方をすれば、生協でも同じ理屈で価格を下げることができるのだろうが、「ディスカウント生協」にはお目にかかったことはない。

地元にもコープがあるが「組合員向けに決算報告の義務があるため、必要以上に儲けは出せない」と聞いたことがある。それなのに安く売らない(売れない)のは何か理由があるのか?利益が本部費用に回ってしまい、商品価格に反映されない組織なのか?(暴論お詫びします🙏🏻)

☝️背景はどうあれ、小売業は今大きな曲がり角に来ていることは確かである。昨今のM&Aは未だかつてないほどの活況さであると聞いた。「生協」の行く末やいかに…。



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