【倒産社長の遺言(3/7) 金融機関・取引先の皆様へ】
👤企業が継続していくためには、金融機関や取引業者の協力が不可欠であることは言うまでもない。それを疎かにして会社を潰した私が彼らに伝えたかったメッセージ。
【倒産社長の遺言(3/7) 金融機関・取引先の皆様へ】
会社経営の「血液」である資金や商品を長年繋いで頂き誠にありがとうございました。今回このような結果になってしまい改めてお詫び申し上げます。全ては社長である私の経営能力の欠如から生じたことです。
経営再建中には金融機関様のご支援の下、リスケ対応を頂き改善の兆しが見えてきたにも関わらず、完全復活までに至らず倒産したことは断腸の思いです。
私は少しでも再建計画をご理解いただこうと、一人で東京や埼玉など皆様の担当部署をお訪ね致しました。急な質問にも即座に対応してきました。
時に励まされ、時に穏やかな言葉で追い込まれました。担当者と個人的に親しくなることは望ましい姿ではなかったのでしょうが、何人かの担当者とは腹を割って冷静にお話しもできました。
そうではない方…、人は誰しも弱いものです。簡単に心が折れてしまった経営者が私の周りにもたくさんいます。よく「それを発奮材料にして銀行を見返してやれ!」と言われますが、それができる人は強い人なのです。
銀行の担当者が変わっても経営者は変わることができません。「生き地獄」あなたには絶対耐えられません。すいません、所詮倒産社長の泣き言です。一笑に付してください。そして私の家屋敷や土地、今までお支払いした利息で勘弁してください。
そして長年の取引業者の皆さま、特に何十年にも渡る親子三代のお付き合いを頂いた地元業者には、心よりの御礼とお詫びを申し上げます。最後まで頑張りましたが大手の動きは想定外でした。まあ元はと言えば信用のない私がその原因です。
倒産してからも「あなたと取引できて光栄でした。」とか「今まで儲けさせてもらったよ (笑)」などと私に温かい言葉を掛けて頂きとても救われました。
こんなことを言っても許されないことは十分承知しておりますが、連鎖倒産が発生しなかったことも私の命を繋ぐことができた大きな要因です。そして従業員の再就職に名乗りを上げて頂いたことにも心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
なお、私の『ぶっ◯すリスト』から消えることのない取引先へのメッセージは割愛します。
(「こうして店は潰れた」より、原文まま)
続く…。
※最後までお読み頂きありがとうございます!
あなたが失敗した時、迷った時、逆境の時、倒産地獄から生還した私だからこそできる励ましを届けたい。皆さんの力となり、笑顔になれる記事を投稿していきます。私もまだ発展途上です、一緒に成長していきましょう!
フォローして頂けると大変励みになりますm(__)m
【私はこんな人間です】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?