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【ヨーカドーよ、どこへ向かう?】

経営再建中の「イトーヨーカドー」、ダイエー破綻の後、小売業の雄として君臨してきた日本一の流通企業だった。

駅前を中心に全国に展開し、住民の生活も格段に便利になった。価格というより品質やサービス重視であり、「低価格」のダイエーなき後、経済成長に比例した「暮らしの豊かさ」を消費者に実感させたものだ。

日本各地の商店街はヨーカドーが出店することによって、瀕死の重傷を被ることになる。ヨーカドーの中にテナントとして(条件は厳しいとはいえ)入店できた地元商店は多少の延命ができたが、お声も掛からない商店はヨーカドーの開店とともに「終わりの始まり」を迎えることになる。

私の家業だったローカルスーパーも、ヨーカドーが近隣へ出店したことによりあわや倒産の憂き目に遭った。そのこと以って「逆恨み」することはおかしいが、「お店の子」としては憎くて憎くて仕方がなかったw


さてそんな我が家を苦しめたヨーカドーが今、どんどん閉店を続け、茨城県からも撤退する現状である。北海道を始めこれから「ヨーカドーがない県」が増えていくのだろう。さしずめ「デパートが消えた県」とも被る…。

ヨーカドーを追い詰めたのは、イオンモールやコストコなどの外資ディスカウント店、Amazonや楽天等の通販だろう。消費者のライフスタイルの変化に乗り遅れた?ヨーカドーは、その「分母」が大きいだけに、もろにその影響を受けてしまう。

頼みのアパレルもUNIQLO等に奪われ、カリスマ経営者の出身畑である「書籍」を始めとするECも伸びず。稼ぎ頭の「セブンイレブン」と比較して、グループ会社のお荷物になっているのが現状である。

ヨーカドーが撤退した後の店舗には、今伸び盛りの「ロピア」など他の小売業が入店し、出店コストの低さから、また「安売り」を目玉にする会社が職種を伸ばしていく。これでは日本のデフレ改善も時間がかかる訳である。


さてサムネイル写真は、45年前に山梨の片田舎(韮崎市)にそのヨーカドーが出店してきて、それまで地域一番店だった我が店『スーパーやまと』をロックオンした時…

ヨーカドーと戦う術などなく、どうすることもできなかった先代社長(おじ)が、せめて気合いで負けないようにとデザインした会社のロゴである。

ヨーカドーのシンボル「鳩」に負けないように、「こちらは小さいけどチュンチュン鳩を突っつくスズメだ!」とばかり、やまとのYの先にくちばしの尖ったスズメをデザインした。もはやそんなことしかできなかったのである(^^;

☝️ヨーカドーの出店は商店街の終わりを意味した時代である。そんなヨーカドーが今その時の私と同じ苦しみを抱えている。

まあヨーカドーが潰れたところで、誰か個人が責任を取るわけではないので、社長の精神的な重圧など知れている(あえて言いました、失礼🙏🏻)

👤私のスーパーはヨーカドーが出店した後も、そのスズメのロゴのおかげで生き延びることが出来た。そしてそのヨーカドーは20年後に撤退していった。長いケンカだった。

それからまた20年後、私が跡を取った家業のスーパーは「イオン」に潰されることになる。もう何が何だか分からない我が人生。

ヨーカドー、しっかりしろよ!
イオンになんか負けてんじゃねえよ!
こうなりゃ『敵の敵は友』だからな‼️



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