【現代用語の基礎知識〜ヤバい・エグい】
若い世代の会話や連絡は、SNS文化の浸透を背景に、できるだけシンプルに、そしてあとは暗黙の了解で理解し合うことが多い。今や古臭い『◯◯構文』はウザいだけだ。そう、この「ウザい」も最近の言葉だと気づく (笑)
今や「ヤバい」という言葉は定着し、その使い道は広範囲に広がっている。困った時には「ヤバ〜い」と言っとけば大体OKである。
他にも(最近)よく耳にする様になったのは「エグい」や「エモい」「だるっ」などの言葉。別に伝われば良いじゃん!と言われたら返す言葉はない。
「分かりゃいいじゃん!」「だいたい通じればOK!」確かにそれはそうなんだが…(^^;
👤「あれ、ヤバいっすね!」「これもエグいっすね!」
☝️語源を調べたら
【エグい】 ノドをえぐる様な味覚の形容詞で、味覚の「エグ味」から来ている。会話ではさしずめ『Fワード』にも通じ、普及したことに感心する。
『エモい』に至っては、なんとも言葉では表現できない感情の起伏(ドキドキ)を的確に伝える英単語をモジった「天才的」な使い方である。
日本語は細かな感情表現ができる言葉が沢山あり、微妙なニュアンスを伝えることが可能な言語である。
【ヤバい!】にしても、「危ない」「驚いた」「絶体絶命」「素晴らしい」「凄い」「美味しい」「気持ちいい」の言い換えだし、
【エグい!】は、「酷い」「冷たい」「悪どい」「卑劣」「最高」「あり得ない」など、刺激が強いものにブーストを掛けた言い換えである。
こうしてたくさんの意味を一つの単語で表現していくと、どんどん日本語が減っていきそうだ(^^ゞ