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年の瀬にみた、はたらく細胞たちの物語

実写化するという情報を知ってから、親子ともどもめちゃくちゃ楽しみにしていた、はたらく細胞の映画を観に行ってきた。

ネトフリでアニメをみまくり、保育園ではたらく細胞ごっこに興じまくっていた息子は「もういくつ寝るとはたらく細胞の映画?」状態であり、冬休みに突入するのを心待ちにしていた。

すっごい面白かったー!みたほうが良いですよー!

まずキャスティングが素晴らしい。

永野芽郁ちゃんも佐藤健さんも姿かたち表情全てが赤血球・白血球そのまんまで、スクリーンに登場した瞬間、ディズニーランドでミッキーに会えたような、ライブで推しに会えたような衝撃が走った。息子もポップコーンを食べながら、「本物だ…」とぼそり。

キラーT細胞役の山本耕史さんも素晴らしかったー!アニメではもうちょっと若くて、筋肉マッチョでデカくてゴツいイメージだったので、どんなかんじなんだろーと思っていたけど、すごいね。

魂でキラーT細胞をまっとうされており、完全にあなたが本家ですとしか言えなかった。山本耕史のキラーT細胞をみてからアニメをみたら、「山本耕史だ…」となる逆転現象が起きた。俳優さんって本当にすごいよ…。

我らが仲里依紗先生もNK細胞役で登場。息子も、「里依紗ちゃんだ…」とニコニコ。なんとほぼ初のアクションだったらしく、YouTubeに練習シーンを特別にあげてくださっていた。
子育てや爆買いやパリコレやらに行きながら必死に練習していたんだな…と思ったら胸熱でした…。

なんせ身体には37兆もの細胞が、ただ自分の役目を果たすために必死にはたらいている。すり傷が治ることも、うんこが出るのも当たり前ではないのだ。

目には見えない、小さな小さな細胞たちの大奮闘によって、私たちは生かされている。
もっと自分の身体を大切にしようと思った。あんまり頻繁に風邪を引いていては、私の中の白血球(白塗りの佐藤健)がかわいそうだ。

そうは言っても、無理をしないといけない時はあったりする。頑張ってはたらき、ストレスがたまるから酒とタバコがやめられない。

たいていは自分のためではなく誰かのためだったりする。
劇中では阿部サダヲが芦田愛菜ちゃんのために必死にはたらいており、そんな阿部サダヲの細胞たちはブラックな職場環境にげんなりしながらも、自らの役割をこなしていた。
どんなに嫌になっても、プログラミングされた自分の使命からは逃れられないようだ。

それでも、娘のためにがんばる阿部サダヲはとってもすごい。キラキラ輝いているよ。

バランスの取れた食事、規則正しい生活。ストレスはためないように。
言うのはとっても簡単だ。腹が立つくらいに、そんな事は誰でも知ってる。

そうは言ってはいられないわけで、そうは言っていられん毎日を必死に生きてる私たち。自分を大切にできない不甲斐なさに、エンディングの髭男がそっと寄り添ってくれる。

100%で生きてるあなたはとってもすごいよ、50%でもいいよ。競争の義務はないし、自分のやりたいことだけ永く続けたいよね、わかるわかる…と、ひたすら励ましてくれる。
これは単なる映画の主題歌ではなく、原作者やアニメ化、映画化に関わった全ての方々(と、その細胞たち)へのリスペクトが込められているのでは?とも思う。

誰かが必死にはたらき、無理をして、時には体調を崩し、筋肉痛になり、白塗りで肌を荒らしながら、キャパを超えてはたらいたから、原作もアニメも映画もこんなに素晴らしい。

白血球やキラーTになりたいちびっ子たちはたくさんいる。
幼少期に遊びながら免疫のしくみを学んだ彼等が、医学をさらに発展させる日はきっと来る。

治らない病気、この世の不条理がなくなれば良いなと思う。そのために心身を尽くしてはたらく人々(と、その細胞たち)を心から尊敬する。

そして、なによりも、ご自愛を忘れずに。

自分を大切に、労ることができるのは、親でも子でもパートナーでも友だちでも病院でも薬でもなく、自分にしかできない事だから。どうやら自分で自分を大切にするって、腹をくくらないといけないようだ。

腹をくくって、この感染症シーズンを乗り切りましょう!

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