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民主主義とはそんなに素晴らしいものなのか

空気を読む日本人

日本人は良くも悪くも空気を読める民族というのは誰もが知るところだと思う。

空気を読んで、自分の行動を決定するということは、自分の周辺の多数が気持ちの良い社会を作ることができる最適な振る舞いだ。

「自分はこうしたいけど、やめておこう。」
「自分はこう言いたいけど、周りに話を合わせておこう。」

などという場面は日本人は日常的に経験していると思う。

世界中がマスクを外して一年以上経っても、街の90%くらいの人々がいまだマスクをしているという奇怪現象も、この

【空気を読む文化】

で説明できるだろう。

周りの意見をよく聞く、空気を読むなど、同調するというのが身に染み付いていそうな典型的な人物が今の日本の首相の岸田さんだろうか。

岸田さんは【聞く耳】を自慢されているが、彼の自慢の耳で聞いている声とは、

アメリカ民主党
・自民党幹部
・自分のブレイン
・財務省

の様だ。

特に岸田首相は今のアメリカ民主党政権の思うままに動いているようにみえる。

ロシアとウクライナの戦闘が始まった時に、西側諸国が口を揃えて言ったのが、

民主主義を守れ!民主主義のためにウクライナを支援するのだ!

だった。

日本は戦後、アメリカの洗脳により西側のいう自由民主主義が絶対的な価値観であると信じてやまない。
それ以外の主義などありえないと思っている。

特にお隣のチャイナが全体主義国家であり、覇権国家という脅威に晒されている日本は特に全体主義に嫌悪感があるだろう。

とはいえ、多くの人は民主主義とは一体、何なのかをあまり深く考えたことはないだろうし、必ず機能するものだと信じてやまないかもしれない。

だから、今回はその常識を覆す意味でも、そしてこれからの日本の立ち位置を考える意味でも、民主主義について考えてみたいと思う。

民主主義と権威主義

自由民主主義とは、そもそも人類の長い歴史の中では最近の産物だ。
産業革命後の西側の台頭が凄かった頃からなので、2500年の中で、たかたが200−300年の歴史しかない。

その昔、ギリシャの哲学者のプラトンも民主主義を牽制した、いや馬鹿にしていたような見解だった。

日本にいると世界のほとんどが自由民主主義を掲げる国の様なイメージがあるかもしれないが、実際は権威主義国家の方が多いし、人口比で言っても多数なのはご存じだろうか。

自由民主主義国家の数:90国
自由民主主義国家の国民の数:23億人
権威主義国家の数:109国
権威主義国家の国民の数:55.6億人

戦後から80年代くらいまでは、新興国の多くの国は皆こぞって自由民主主義国家を目指していた。なぜなら、そうでなければ国として大きく成長できないと信じていたからだ。

例えば、超巨大企業でも、国家の長の意にそぐわなければ、国が資産を奪えてしまったりするのが権威国家だ。チャイナの大企業だったアリババに起こったことなどが典型的な例だろう。そんなことをされてしまうと分かっていたら、会社を大きくしようという意欲も大きくそがれることになるからだ。

しかし、当時(冷戦中の80年代くらいまで)、自由民主主義がうまく機能していたのは、国家がしっかりしており、資本主義の暴走をある程度、押さえつける力があったからというのが大きい。

今はその資本主義が暴走してしまって国家が抑えつけるどころか国家を動かす力を持つまで巨大化してしまっている。

GAFAと呼ばれる超巨大資本主義企業に逆らえる国家など、自由民主主義国家には存在し得ない。

自由民主国家ではモンスターの様に膨れ上がった資本主義を抑えられなくなってきている。

元々、資本主義というのはイギリスで始まった頃から問題だらけだったわけだから、共産主義革命が起こったり、社会学が出てきたりと様々な反作用がでてきた。そうやって我々は資本主義の暴走を抑えようと何とかやってきた歴史がある。

しかし、先に述べた様に、チャイナの様な国はその暴走を抑えることができる。

チャイナが大きく成長したのは、共産主義(権威主義)をベースに、資本主義の美味しいところだけを利用し、害悪は取り除くということに成功したかrだ。

だから、チャイナが資本主義の恩恵を受けて成長し、西側は害悪に蝕まれ、落ち目になっている。

西側でダメ選手権をすれば、日本が栄光の第一位だ。(皮肉)

アメリカは今までどうしていいたかというと、ケインズ革命のように、修正資本主義なり、国家資本主義なりを施すことである程度、抑えられていた。

しかし、戦後、ケインズの力が弱くなり、フリードマンみたいなグローバリストがシカゴから出てきたことで国家資本主義ができなくなってきた。

新自由主義に突き進む日本

新自由主義の日本代表といえば、竹中平蔵、小泉元首相だろう。そして、始めは『新自由主義からの決別』と言っていた岸田さんも今では新自由主義バリバリ路線でやっている。

新自由主義というのは政府を解体して、政府がやっていた領域まで民間に自由させてしまうという怖いものだ。この民間というのはもちろん外国人でもOKだ。

そしてこの新自由主義を推し進めていた西側が没落の一途を辿っているという世界状況を見る目があれば、日本の首相がやるべきことは、そこから脱却し、国家資本主義へと舵を切ることであるはずだ。

しかし、その様な動きは一切見られず、日本という軸を持たずに、力が強い人に依存しながら、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしているのだから、このままでは日本に明るい未来は見えにくい。

そして、その西側の没落の流れから逃れているのは全体主義国家だ。チャイナやロシアも一応、選挙もしているが、全体主義国家だ。
チャイナは特に資本主義の美味しいところを使いまくりながら、全体主義で資本と権力を統制するという、何とも絶妙な技であそこまで覇権を広める結果になった。

全体主義国家はいけない、民主化しないといけない!

と、どれだけ西側が糾弾しようが、おかまいなしできた。そのやり方でGDPを確実に伸ばしながら、軍事予算も着実に増やしてきた。

そして、他国から儲けたお金で装備した武器を持って、その他国を脅すというわけだ。

自由民主主義という理想を掲げ、戦略もなく、アメリカに追随してきただけの日本は、盲目的にウクライナ支援をすることで、お隣にあるロシアと中国という二つの強い全体主義国家を同時に敵に回すという真に馬鹿けた政策をすることで、これからも迷走していくだろう。

一人一票とは

民主主義というのは、神の下では皆、平等という精神の下にあるので、一人一票という考えになる。だから神を放棄した中国には民主主義という精神がないというのは納得できる。

一人一票というのは強固な国家を築くにはどれだけ危ないかということを多くの知の巨人たちはプラトンの太古の昔から、幾度も警鐘を鳴らしていた。一般的な割合で言えば、愚民の方が多いのだから、愚民を洗脳できた方が勝ちになるからだ。

政治に興味がない日本人が多数派である社会においては、このままでは日本は民主主義という揺るぎない形を利用されながら、民主的に国をどんどん解体されていくことになるだろう。

今はまだ日本人の方が人口的には多いのだから、民主主義の体裁の中で何とか軌道修正したいなら今やらないと間に合わなくなるのは時代の必至だ

【今回は『民主主義とはそんなに素晴らしいものなのか』について語っていきました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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