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安全保障の言語と仕事の言語
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西田正規先生は『人類史の中の定住革命』の中で、人々が使う言語(ここでの言語は「〇〇語」の言語ではなく話し方・話し言葉と捉えるべきであろう)を「安全保障の言語」と「仕事の言語」に分けている。
言語は人類が集団を形成し、社会生活を営むうえで必須のものだが、文字として書き残さない限りはかたちとして残らないので、過去の言語(というか会話)を知るのはほぼ不可能である。しかしながら、均一化してしまった社会ではなく、古くからの生活習慣をとどめる、昔は「未開」と呼ばれた人々の暮らしを観察することで見えてくるものがある。
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