古い技術の過小評価と遺跡・遺物のオーパーツ化
考古学をやっていると、調査や研究で古い時代の道具類(石器や土器など)を扱うことになるが、それらは現在使われているものと形状や用途がほとんど変わっていないものもあって、驚かされることがしばしばある。技術にしてもそうで、昔から受け継がれてきた技術を手作業から機械作業に変えることで効率化している事例が多い。
振り返ってみると、現代人は昔の人が培ってきた技術・技能を過小評価しすぎているように思う。そうした過小評価が端的に現れたのが、エジプトの「ギザの三大ピラミッド」をオーパーツと見なす一部の歴史家(?)の主張である。
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