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親魏倭王の旅日記

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私が訪ねた寺社や史跡の紹介。旅の記録であるため、基本的に写真多め、論考は含みません。 メンバーシップ会員様向けですが、一般の方も読める記事を時々用意する予定です。
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記事一覧

2025.1.3 白川ダムから円照寺へ

【はじめに】 例年は三が日すべて初詣に使うんですが(1日→穴師坐兵主神社・大神神社、2日→笠山坐神社・長谷寺、3日→伏見稲荷大社(コロナ禍以降は初午に参拝))、今年は喪中で初詣には行けないので、意識して出かけないと動く機会がない。 例年、大神神社周辺は交通渋滞が激しく、国道169号線の南行き車線が機能しなくなるので、北へ行くしかなくなります。実家から見て北のほうは大和神社や石上神宮があるんですが、どういうわけか大神神社ほど混雑しません。 【白川ダム周辺の古墳】 今回はまず天

2025.1.2 与楽寺・百済寺・秦楽寺

【はじめに】 喪中なので初詣(神社)には行けないが、体調が良くなると出かけたくなるもので、三が日なので道路は混雑しているのを承知の上で少し出かけてきた。 大神神社が実家の近所ではないが割と近くにあるので、目の前の幹線道路(国道169号線)は三輪方面が大混雑である。そこで、とりあえず西へ行くことにした。 【与楽寺】 まずは広陵町広瀬の与楽寺へ。「村のお寺」的な小規模な寺院だが、本尊の弘法大師像が県指定文化財。墨書により施主と作者がわかっている貴重なもの。 また、8世紀に遡る十

2024.12.31 桜井市倉橋周辺の古墳巡り

【はじめに】 12月に入って、体調が落ち着いたのと諸々の用事がおおかた片付いたのとで時間と心に余裕ができ、散歩を再開することができた。抗精神病薬の副作用に起因すると思われる自律神経の異常が夏の暑さで悪化し、それが落ち着いた頃に母が亡くなって、心身共に不安定になって運動をしたくてもできなくなっていたのである。 家の近所をぐるぐる回るだけだと気が滅入るので、散歩する際は遊歩道のある公園を探して歩きに行っているのだが、今回は思いがけず古墳巡見になったので、見学した古墳などを紹介する

2024.12.1 智積院・蓮華王院・養源院

【はじめに】 2024年12月1日、京都国立博物館で開催されていた『法然と極楽浄土』が会期最終日となったので、観覧した。自律神経失調症を悪化させてから運動らしい運動ができていなかったので、その午後は運動のために京都国立博物館の近隣にある智積院・蓮華王院・養源院を拝観した。 【智積院】 智積院は真義真言宗の総本山である紀州根来寺の塔頭で、豊臣秀吉の根来攻めで焼失した後、当時の住職だった玄宥僧正が徳川家康の庇護の元、現在地に再興したもの。現在の寺地は、秀吉が夭折した息子・鶴松の

2023.11.24 西本願寺・東本願寺

【はじめに】 11月24日、会期が最終日になったので、龍谷ミュージアムで開催されていた『眷属』展を観に行ってきた。元々会期ギリギリに滑り込みで観覧するのは好きではないのだが、体調がすぐれず、また個人的な用事をいくつか抱えていたので果たせなかった。京都国立博物館で開催中の『法然と極楽浄土』展も会期終了が迫っていて、できれば一緒に行きたかったのだが、移動手段が徒歩しかなく(京都のバスは混雑しすぎている)、夏に自律神経失調症を悪化させてから運動らしい運動ができておらず、東山まで歩い

2023.11.23 安倍文殊院・聖林寺・長谷寺

【まえがき】 今年(2024年)夏に自律神経失調症をこじらせてしまい、その後は体調がスッキリせず、一日の中でも気圧の変化の影響で体調が悪化したりしていた。そんな中、母が急に亡くなり、諸手続きや満中陰までの七日ごとの法要、体調不良で伸ばし伸ばしになっていた私個人に関わる諸手続等で、なかなか趣味での外出ができなかったが、10月から展覧会の観覧を再開し、徐々に外出する機会を増やしてきた。 その後も体調不良や諸手続き、依頼を受けていた原稿の執筆などでなかなか時間が取れなかったが、体力