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ANYTIME FITNESSの成功を読み解く
こんばんは!
今日は私もたくさんお世話になっている
「ANYTIME FITNESS」のマーケティングトレースを行いました!
フィットネス業界もレッドオーシャン化している中で、
実際にはどんな成功要因があるのかを読み解いていきます
それでは早速やっていきまっしょう!
①PEST分析
政治(Politics)
2022年4月1日より健康増進施設認定規定の改正
コロナ以降から営業制限や感染防止対策で設備やプログラムの変更が行われ体制変更する店舗が多数現れる社会(Society)
リモートワークの普及に伴って、運動時間の確保やライフスタイルの自由度が増したことで、24時間営業のジムや自宅でのトレーニングが受け入れられてきた
健康やウェルネスへの関心が徐々に高まっていっている経済(Economy)
可処分所得の減少を受け、総合型の高単価なフィットネスから専門フィットネスクラブへの移行者が増えている
コロナによって巣ごもり需要が増し、おうちでのオンラインを通したフィットネスや感染リスクを防ぐためなるべく人が集まらないパーソナルジムの需要が高まる技術(Technology)
【オンラインでの指導】
専用の機器やアプリを使えば、おうちで専用講師から指導を受けれる
トレーニングが可能となった(Peloton、Mirrorなど)
【AIによるデータ分析技術の進展】
AIやデータ分析技術の進歩により、利用者の健康データをリアルタイムで
分析し、個々のニーズに応じたフィットネスプランの提供が進んでいる
②5Forces分析
業界競合
フィットネスクラブ(GOLD`S GYM)
オンラインフィットネス(Peloton、Beachbody On Demand)
ブティックフィットネススタジオ(Orangetheory Fitness)
フィットネスという業界を定義とした時に、上記のようなサービスが競合になるのではないかと仮定しています。価値競合
トレーニング管理アプリ(Fiit、MyFitnessPal)
在宅フィットネス機器(Peloton、Tonal、Mirror)
コスパ重視で自宅で気軽にやりたい人が利用できる仕組みづくりとしてアプリや機器の購入を検討する方も増えたのではないかと考えています。
③STP分析(セグメンテーション・ターゲティング)
年齢/性別
20代後半〜40代後半/男女
24時間営業で設備機器もしっかりしたものが揃っていることから、
健康意識の高く自己投資を惜しまない若年層から中高年手前くらいの層がターゲットになってきそうです。
今回はこの年代に絞って分析をしていきます。行動特性
・仕事が不規則だったり忙しいため、自分が通いたいタイミングで行ける場所がほしい
・近場で手軽に通える場所がいい
・自分のペースに合わせてトレーニングできる場所に通いたい
家でトレーニングするよりもしっかりとした施設に投資してでもトレーニングをしたい方というイメージがあります。
私の周りにも健康意識の高い人がいましたが、みんな設備機器が良く効率的にトレーニングの成果が出せるなど、トレーニングの精度の高さを重視している方が多かった印象です。嗜好性
健康に対する意識が高いため自己投資を惜しまない
プロテインだったりトレーニングウェアなどもこだわりをもって投資している人が多そうです。
④STP分析(ポジショニングマップ)
ANYTIME FITNESSは「いつでもどこでも通えるジム」というポジションを築いています。
また他のフィットネス業界と比較し、24時間営業にすることで多忙なサラリーマンから不規則なお仕事をしている人までが通いやすくなる仕組みづくりでユーザーが利用しやすいジムという売りをつくっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1735824020-y62AHmbkCVexdnFhQBaoYUWM.png)
⑤4P分析
売物(Product)
機能価値:24時間営業、会員ならどこの場所でも施設利用可能
情緒価値:設備機器のメンテナンスやマシンの使い方の記載など安心できるサポート
機能と情緒でこれらの価値があると仮定します。売値(Price)
月額7,000円〜11,000円(場所によって料金が異なる)売場(Place)
国内1,100店舗以上を展開売方(Plomotion)
CMをつかって全国に向けたプロモーションで新規ユーザーを獲得
2024年11月からトレーニングウェアブランドのA PROP(ア プロップ)を展開し、アイテム購入による単価アップを狙う
⑥トレース企業の成功要因
成功要因①
24時間営業と全国の地方から都市部まで多数の店舗展開でどんなライフスタイルの人にも通いやすさを与えた
成功要因②
グローバルネットワークによって蓄積したノウハウからサービスに一貫性をもたせ、どの店舗でもサービス品質を高く保ち顧客満足度を上げることができる。
また地域に合わせた施策展開を通して各店舗間でノウハウを共有することができるのも強み
⑦自分がその企業のCMOだったら?
【リピート率アップの戦略】
月に1回トレーナーから健康管理のアドバイスを受けれるサービスを行い、利用ユーザーの満足度をアップ
現状の目標に対する食事管理、トレーニング頻度などを元に次の月に意識するべきポイントやトレーニングのメニューを提案してくれるようなことを行う。
LINEなどを活用すればデータの蓄積ができ、かつ人的リソースも抑えれそう。
最後に
最後までご覧くださりありがとうございました!
ジムはけっこう利用しているので、消費者視点での考えが浮かびやすくトレースがしやすかったです。
個人的にもう少し掘り下げたいなーと思ったので、
最後にIR情報をもとに考察してみました。
エニタイムフィットネスのマスターフランチャイザーである
株式会社Fast Fitness Japanは2021年以降営業利益も右肩上がりで伸び続けています。
自己資本比率も21年には39.2%から25年3月には62.3%まで成長。
投資活動によるキャッシュフローが安定しているため、
おそらく設備投資や店舗拡大は一旦落ち着いているんじゃないかと予測してます。
株主的には新事業で利益拡大してほしいと思っているから、
株式会社Fast Fitness Japanが次にうった手が2024年11月からスタートした新事業のアパレルオンラインストアである、A PROP(アプロップ)を展開したのかな?と推測
エニタイム会員・非会員に関わらず利用できるサービスらしいので、
今行なっているエニタイムのCMによる全国展開のプロモーションから認知拡大をはかろうとしているんじゃないかと考えています。
その方が広告の費用対効果もでかいですし、
広告費がとにかく高いと思いますので、今後のCMプロモーションからのアパレルオンラインストアの認知施策もどのようなものをするのか楽しみですね!
もし他に気づきがあればぜひXでのコメントなどお待ちしております!