![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168257892/rectangle_large_type_2_f04dcc1fc7adaa764c608eb676faafa9.jpeg?width=1200)
Netflixを丸裸にしてみる
明けましておめでとうございます。
2025年1月1日の元旦
みなさんはどのようにお過ごしですか?
・さっそく初詣に行ってきた
・体調不良で寝正月になってしまっている
・スキルアップのために勉強に励んでいる
など
正月の過ごし方は様々かと思います。
私は2024年に目標としていたことを振り返り2025年の目標を決めています。
2024年は新しいことやものに触れるというのを目標に数々のことに取り組みました。
しかし
触れたはいいものの広く浅く触れただけで、深みが出しきれていないことがたくさんあると感じました。
2025年はもっと自分の影響範囲を広げたいと思い
この度noteを始めることにしました。
私の記事ではマーケティングの分析について学べる
全体を俯瞰して見ていくことの大切さを発信していきたいと考えています。
ただマーケティングとはいっても範囲が広すぎるため、
黒澤友貴さんの「マーケティングトレース」という分析手法を用いて、
たくさんの業界のマーケティング成功要因について発信していきます!
自己紹介
そして、
初の記事書きということなので簡単に自己紹介させてもらいます!
私は2016年に携帯販売代理店に入社し、スマホ・タブレット・ネットワーク商材の販売営業を行うところからキャリアをスタートし、その後アパレルの接客販売へと転職、そして次の転職先のつなぎとしてコールセンターでのオペレーター業務を行い、常にお客様との接点をもつような職種での経験を重ねてきました。
現在は化粧品・健康食品・オーラルケアなどを扱った会社のCRMに所属し、
メルマガ・チラシ・LINE・コールなどの販促企画だけでなく、
商品開発や配送箱企画などの様々な業務を経験させてもらっています。
おいおいちょっと待て(笑)
キャリア異色すぎんだろ!
とツッコみたくもなりますが、
話すと長くなるので割愛します。
それでは本題のNetflixの成功について丸裸にしていきたいと思います!
マーケティングトレースとは
その前にマーケティングトレースというものについてざっくり説明すると
テーマ企業を決め、マーケティング戦略の成功要因を考え、「もし自分がCMOだったら?」という仮説を立てる3つのプロセスから成り立ちます。
![](https://assets.st-note.com/img/1735733798-bWT2lPnhRkfweyzMNS1OsVCj.png?width=1200)
成功企業の背景にあるマーケティング戦略を分析することで、自分の脳内に「マーケティングの成功パターン」を蓄積し、戦略の引き出しを増やすことが目的となっています。
また今回のマーケティングトレースでは
黒澤さんがnoteで配布してくださっている専用のシートを使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1735734448-BRJQhGL7T6N2YnFlcpKwSPu9.png?width=1200)
こちらの①〜⑦までを順に行なっていきます
それぞれの分析手法に関しては、
書籍「マーケティング思考力トレーニング」をご参照ください。
それでは早速やっていきまっしょう!
①PEST分析
政治(Politics)
ストリーミング配信の普及により、2018年以降に各国の法制化が進みました。
また一部の国では、国内の映画・ドラマ産業を守るために、
外国コンテンツの配信に対して一定の規制や制限を設けています。
それほど動画配信サービスというのは国の政治に大きな影響を与えるということがわかりました。社会(Society)
オンデマンドでの視聴を好む視聴者層が増加し、
テレビなどの従来型メディアからストリーミングサービスへシフト。
2020年以降コロナの影響で巣ごもり需要が拡大。
特に2020年〜2021年度は、映画館やイベント興行のビジネスが不調な状況下であったにも関わらず、動画配信サービスは大きく成長した。
このことから、消費者の嗜好が「おうちで手軽に楽しめるエンターテインメントサービス」に転換したことがわかりました。経済(Economy)
2022年、世界のエンターテインメント・メディア(E&M)産業の市場規模は、2兆3,200億米ドルに達し、前年比で5.4%成長。
2006年以降Hulu、AmazonPrimeVideo、Disney+などのストリーミングサービスが増加。
市場のシェアも拡大しており、次々と競合が出てきております。
スマホの普及とともにテレビ離れによる影響もあってか、こういったサービスは増える傾向にあります。技術(Technology)
【配信プラットフォーム】
動画配信需要の高まりを受け、サーバーや回線などのインフラを
プラットフォームにする企業が増えている
提供企業としては、ブライトコーブ、PLAY、Jストリームなどが代表的。
動画配信サービスはたくさんの作品を扱う必要があるため、膨大なサーバー環境が必要となってきます。
それに伴い売り手として需要が高まるのがサーバー提供事業者であることがわかりました。
②5Forces分析
業界競合
・動画配信サブスク(Hulu、AmazonPrimeVideo、U-NEXT、Disney+)
・無料動画配信(YouTube、Dailymotion、ニコニコ動画)
・ライブ配信(17ライブ、SHOWROOM)
動画配信サービスという業界を定義とした時に、上記のようなサービスが競合になるのではないかと仮定しています。価値競合
・映画館
・テーマパーク(USJやディズニーランド)
価値提供としてはエンターテインメントで感動を届けることなので、上記のようなものが競合になると考えています。
③STP分析(セグメンテーション・ターゲティング)
年齢/性別
10代後半〜20代後半の若年層/男女
30代前半〜50代のファミリー層/男女
多様なコンテンツと話題を生む作品を取り揃えており、
このあたりの層がターゲットになってきそうです。
今回は若年層に絞って分析をしていきます。行動特性
トレンドになっている作品があればすぐに視聴したくなる、
興味のある作品を見終わったら別の動画配信サービスに
移る傾向があるためリピート率は低い
その時に流行っていた動画コンテンツを見終わるとすぐに解約して別の動画配信サービスに乗り換えているイメージがあります。
実際に私の周りの20代前半〜後半あたりの人にも話を聞くと、先月はNetflixだったが見たいコンテンツを見終わったのでHuluに変えたという方もいました。嗜好性
SNSやリアルを通じて友達と感想をシェア
YouTubeでは考察系の配信者による動画も人気で配信数も上がっていたりするので、SNSでの感想に対するみんなの反応が気になる人も増えている模様。
またそんなSNSの反応を見た上で、登録して見てみようかなというユーザーも多いんじゃないかと思います。
最近ではNetflixで話題を生んだ「地面師たち」などの台詞がXのトレンドになっていたりと、SNSを通したシェアもたくさん行われている傾向が強いです。
④STP分析(ポジショニングマップ)
Netflixは「気軽に場所を選ばず楽しめる」というポジションを築いています。
また他の動画配信サービスと比較し、オリジナルの映画・ドラマを制作し話題性を生むことでトレンドに敏感な若年層を上手に獲得しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1735739619-sIPntFDi138vVyezdOQ0aUwY.png?width=1200)
⑤4P分析
売物(Product)
機能価値:スマホ、タブレット、パソコン、スマートTVなど様々なデバイスで再生可能
情緒価値:オリジナル作品を通してたくさんの文化や価値観に共感することができる
機能と情緒でこれらの価値があると仮定します。売値(Price)
広告無しのスタンダードプラン(同時接続台数2)の場合は月額1,590円
他にも高画質(4K)で見たい方はプレミアムプランが月額2290円
広告有りでも問題ない人は月額890円で視聴することができます。売場(Place)
インターネット
ネットの環境さえあれば、どこでも登録し利用できるコンテンツです。
世界中に向けて販路を拡大できるところが強みです。売方(Plomotion)
SNSを通してターゲットに合わせた広告と口コミなどを使ったPR戦略
一定期間無料の体験ができる特典を提供し、新規ユーザーを獲得
定期的なコンテンツの入れ替え、オススメリストの提示でリピート率を上げる
⑥トレース企業の成功要因
成功要因①
若年層の視聴コンテンツに対する飽きがこないよう、SNSをうまく使って商品PRを行い、映画・ドラマのUGCを生ませることで、別コンテンツへの興味関心を持たせ継続視聴に促す
またこれだけでなく、NetflixはAIを使ってユーザーのデータベースマーケを精度高く行なっており、どんなユーザーがどのようなコンテンツを好むのかをレコメンド機能でうまく提案しています。
気になったの見終わったけど、「次これ面白そうだから見てみよう」という解約抑止につながっているのではないかと考えています。
成功要因②
高いクオリティのオリジナル作品の制作からPRをすることで話題性を生み、圧倒的な差別化をはかる
Netflixのオリジナル作品がランキングの上位を占める程、特に人気を集めています。
また多数の映画監督とのコラボ作品が生まれたり、俳優のファンにとってもたまらないコンテンツとなっているため、話題性も生みやすいのではないかと考えています。
Netflixのオリジナル作品を通じて話題になった俳優・女優さんもいたりと、映像作品における信頼度も高く、まさに映像制作側と出演者側のWin-Win関係が気づけているため、他の動画配信サービスにはない協力な関係が結ばれているに違いないです。
⑦自分がその企業のCMOだったら?
新規獲得:TikTokのショート動画でNetflixドラマの短編コンテンツを広告のPRとして作り、発信していく。
リピート:Netflix限定でオリジナルドラマの俳優や女優のライブ生配信が見れるサービスの提供を行い、映画・ドラマの視聴ライトユーザーがキャストと密に関われる状況をつくりファン化させていくことでリピート率の向上やサービスのシェア拡大を狙っていく
最後は私なりに新規獲得からリピート戦略までを分けてCMOとしての打ち手を考えてみました!
若年層はもろ広告感の出たものを嫌うので、TikTokをうまく活用して今話題の短編ドラマ風のPR広告を発信すると反応が上がりそうです。
またリピートに関してはやはりファン化が重要かと思うので、流行っているから見たではなく、出演者やコンテンツとして好きになってもらう工夫が必要だと感じました。
最後に
初めてのマーケティングトレースということもあり、
まだまだ未熟で深みが出せていない部分もあるかと思いますが、
最後までご覧くださりありがとうございました!
普段マーケティングをしているうちにお客様視点が抜け落ちたり、
仕事が作業のようなルーティン化になっている人にとって、
こちらのトレーニングはそういった方の救いの手であると考えています。
私自身もマーケ思考の視野が狭くならないよう、
今後も視野を広げるという意味で活用していきたい手法です。
気になった方はぜひ実践してみてくださいね!