見出し画像

コスパ最強チューナー【TC Electronic UNITUNE CLIP】

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
前回&前々回のアイテム紹介はトレモロブリッジ(主にフロイド系)ユーザーにしか刺さらなかったアイテムでしたが、今回は全方位のギタリスト/ベーシストにお勧めできるアイテムとなっていますのでお持ちでない方は買ってみて損はないはずです!

※前回の記事はこちら

・TC Electronic UNITUNE CLIP

ご存じの方も多いかと思いますが、クリップチューナー以外のチューナーの中でもトップクラスの精度を誇るこちらのチューナーです。

正直音感が優れているかどうかでいうと「そこそこに」位の音感しか持ち合わせていない私ですが、正確な音程でチューニングされた楽器で練習した方が音痴な楽器で練習するよりもはるかに効果的だと思っています。

なので「高性能なチューナーなんて必要ないかな?」と考えている初心者の方にもおすすめですし「ピッチには人一倍敏感だぜ!」という方まで納得のいくチューナーだと思います(TC Electronicの回し者ではない)。

私がギターを始めたての頃の「初心者はとりあえずこれ買っておけばOK!」というチューナーはKORGのGA-1というカードタイプのチューナーでした(今はマイナーチェンジが行われてしまいましたが)。

最近になってそのタイプのチューナーを使ってみるとチューニングの精度と反応速度がいまいちだと感じました。(KORG関係者の皆さん申し訳ないです…)

それもそのはず精度に関して言うとKORGのGA-2(GA-1の資料を発見できなかったので)は、測定精度±1セント以内に対してTC ElectronicのUNITUNE CLIPは測定精度±0.02セント以内という計測精度のハイパーインフレが起こってもおかしくない精度です。
しかもラック型やエフェクターボックス型などの、割と精度が高いと評判のチューナーでも概ね±0.2セントとか±0.1セントくらいだったと記憶しています。
※補足ですがクリップ式チューナーは概ね±1セントの物が多いです。

この精度が出せるチューナーをお値段4000円くらいで販売するって他社のチューナーにケンカ売ってるレベルです。

ちなみにこのUNITUNEは2種類のモードが有って
・ストロボモード測定精度±0.02セント
・クロマチックモード測定精度±0.5セント
の違いがあるのですが、私は正直「精度落ちるならクロマチックモードいらなくね?w」って思ってます(最初切り替えても違いが分からないくらいに両方精度が高いですし)。

そしてTC Electronic製のチューナーも最近はいろいろあるのですが、他のチューナーは多機能になっている分値段も高くなっています。
そして機能が増えてもチューニング精度が変わらないので、一番安くて精度の高いこのチューナーがお勧めです。

・TC Electronic その他のチューナー

これがその多機能版です。
「パッと見同じだけど値段だけ高ない?」と思いますが
・UNIは赤文字でPOLYは青文字
・UNIは2モードでPOLYは3モード
の違いです。

そして値段と共に増えた「ポリフォニックモード」ですが、全弦同時に弾いても各弦の音程を識別してくれる、一見すると超便利機能に思える機能ですが、精度の公表データが無く口コミではイマイチですし、全弦といっても6弦ギターのみなので多弦ギタリストには残念な仕様となっています…

この事から個人的には安くて最高精度の変わらないUNITUNEに軍配が上がります。

エフェクターボックス型のPOLYTUNEとPOLYTUNE miniはバッファー搭載なので値段が高くなっても少し納得はしますが、現状バッファーは必要としていないのでやはりUNITUNE一強時代です…

・他社の高性能チューナー

こちらのSonic Research製のチューナーは一昔前のST-200を所有していますが精度はTCと同じく±0.02セントです(現行のST-300も同じ)。

ST-300になったことでDC9Vのアウトジャックが追加されたりusbジャックが付いていてチューニングモードの記録なんかが追加されているそうです(そんなに多種多様なチューニングするのかしら???)

またST-300になったタイミングくらい(当時リアルタイムで情報を追っていなかったのですが…)に国内代理店(オールアクセス)が取り扱いを始め少し安くなったのと流通経路が確保されました。
※しかしそれでも測定精度が同じUNITUNEの3倍以上の価格です。

・今回比較対象となったクリップ式チューナー

KORG関係の方からは本当に怒られそうな書き方ですが、こちらは少し前にチューナーを忘れてしまい、近くの楽器屋に走るもUNITUNEが在庫切れだったので「なるべく測定精度が高くかつお求めやすい価格」という所でこれを買いました。

当日レッスンで使っている時は特に不満も無く使っていたのですが、自宅に帰ってUNITUNEと比べると測定精度でめちゃくちゃ差があるわけではないのですが、反応速度に軽くストレスを感じるくらいにUNITUNEの方が爆速でした…
これは私がヘッドレスのStrandbergを使っている影響で、クリップ接地面の振動が少ないためではないか?と推測されます。

それでもUNITUNEは普通に反応してますし、何ならセレクタースイッチのレバーキャップにつけてもかなり素早い反応を見せるUNITUNEが異常という事で…w

しかし、通常のヘッド有りギターでしたら特に不満も無く使えますので(公式測定精度±0.1セントですし)、もし「チューナーに4000円…もう少し安くてそれなりに精度の高い物が欲しい!」という欲張りセットが欲しいという方はこちらのPitch Crowでも十分満足できると思います!

※補足ですが、私は勤務先のスクールにチューナーを忘れた時はこれで対応したり、備え付けのレンタルギターはヘッド有りなので、そちらのメンテナンス用にスクール備品ボックスに忍ばせるようになりました。

・最後に

めちゃくちゃUNITUNEごり押しの内容でしたが、UNITUNEもいくつか欠点があります。

まずはクリップ式チューナーの宿命で「チューニングしたい楽器以外が大音量で鳴っている空間だと精度が落ちる」という点です。
これはライブハウスの出番前やスタジオの利用前に楽屋やロビーでチューニングする時に結構感じますし、その時こそ素早く正確なチューニングをしたいんですけどね…w
しかしそれでも他のクリップチューナーに比べるとかなり速く&正確にチューニングは出来ます。

それと地味に辛いのが「取り付け角度の調節範囲が狭い」という点です。
これに関しては最早開閉方向にしかできないので、取り付けるギターによっては視認性がめちゃくちゃ悪いです…
※この点に関してはKORGのPitch Crowは可動部分がグワングワンにジャイロ回転してくれるので取り付け位置に困りません。

ついでに言うとその開閉部分のネジが緩みやすく、たまに増し締めしないとチューナー本体とベースプレートが分断されます。

画像2

その他にも細かいことを書くと「筐体がプラスチックだから割れやすい」であったり「可搬性が高すぎる&筐体が小さいというので無くしがち」「使用ユーザーが多く、ライブハウスの楽屋に置きっぱなしにするとどれが誰のかわからなくなる」というの気を付けていれば何の問題も無い些細なデメリットもあります…w

※私の筐体は電源ボタン辺りが少し割れましたがオンオフには問題無いです。

画像1

そんな欠点を含めた上で総評しても「買って損はない!というか買った方が良いよ!」という所で締めさせていただきます!

サンタクロースに強く願ったり、お年玉をもらう予定の有る方は精度の高いチューナーを貰ってor買って正確なピッチでギターの練習をして指だけでなく、耳のトレーニングにも役立つのでぜひ導入してみて下さい!!

※※※宣伝※※※
2021年12月現在、私はオンラインがメインですが個人レッスンを行っており、対面レッスンは開始するために感染症対策をはじめいろいろと計画を練っております。
もしよろしければ一度ご相談だけでもいただければ幸いです。

実施しているレッスンの詳細はこちらをご参照ください。

それと「こいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJO内で、私も所属している全国ONLINE GUITAR LESSONには様々な先生がいらっしゃるので、気になる先生を探してみるのも良いかと思います。

2020年10月から、Twitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!

追記
今回「安いし精度も高いしクリスマス前のこのタイミング…プレゼントにするもヨシ!自分プレゼントもヨシ!だからとりあえず12/20に投稿予約しておこう」で、シレっと投稿したら、奇しくも同じ日に同じ商品を動画で取り上げている人がいました…

そう…Mastar8のInfinix企画を参考()にさせていただいた同じくギター講師もやっている金子レフティ裕亮さんですね!w

実際の計測スピードも取り上げているので、文字だけじゃ物足りない方は動画で確認して下され!

この記事が参加している募集

皆さんのサポートに支えられております。 今後の活動を維持する為にも、もしよろしければご支援いただけますと幸いです!!