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独学で練習するか誰かのレッスンを受けるかの違い。

ギターに限らず何か新しい事を始めようとすると、まず「自分で教材を探して独学で練習する」or「お金を払って誰かからレッスンを受け練習する」の2点で悩む人が多いかと思います。

世の中には独学で練習してもめちゃくちゃ上達が早い人もいれば、お金を払っているのに上達を実感できない人もいます。

そんな事例も見聞きしているので「それならあまりお金のかからない独学がいいじゃん!」という結論に至ると思いますが、そればかりは練習をするあなた次第なのでどっちか正解かは明言できかねます。
※各々で収支の違いも有りますし。

私はギターレッスンも行っているので受けに来ていただいたほうが助かりますが「貴様なんぞのレッスンは受け付けぬ!」なんて人でも、この記事は無料公開なので独学する上で何かのヒントにしていただければ幸いです。

・独学vsレッスン受講~費用について~

まず独学ですが単純に費用を抑えれる場合が多いのがあげられます。
「場合が多い」と表記したのは、目標に向って自分で必要だと思う教材を購入して練習しても、なかなか上手くいかずに次々に教材を購入してしまい、結果的に相当な金額を費やしてしまうことも十分想定されます。
最初に買った教材がまさに自分が求めていた練習内容の物を引き当てれたら(そして黙々と練習を続けることが出来れば)、誰かにお金を払ってレッスンを受けるより1/10くらいの出費で終わることも有ります。

2020年現在インターネット上で無料で教材が配布されていたり、わざわざ書店や楽器屋に足を運ばずとも通販サイトで冊子版or電子書籍版の教本が買えたり、はたまた海外の著名ギタリストが公開している情報も自宅にいながら学ぶことができます。
有料教則情報の単価としてはピンキリですが、数百円~高くても1万円以内の物が多く概ね2000円~3000円/1冊がメインの価格帯だと思います。

一方レッスン受講の場合世間の相場としては3000円~7000円/1時間くらいがよく見聞きする価格帯となっており、独学に比べ時間対単価でみるとかなりの出費が予想されます。

例えば1冊3000円の教材(数十ページに及ぶ)を買って、それを見ながら毎日1時間練習しても恐らく1か月くらいはその教材の練習に費やせると思います。
そして1時間3000円のレッスンを受けた場合、先生によって内容が変わるとは思いますが、生徒さんのレベルや目標に適し1か月間は毎日1時間は練習できる内容を渡しつつ、実際に先生が目の前で弾くので(オンラインレッスンはちょっとだけ視覚情報が減りますが)「どのように体を動かして演奏しているのか」というのも書籍に比べると遥かに分かりやすい特典つきです。

これは極端な例ですが、もし上記例の場合値段は同じだけどお金を払った人がどちらの方が安く感じる(お得感を感じる)かだと思いますし、先生との相性問題(技術や人間性を含む)も絡んでくるので、必ずしも月額換算した際同じ値段ならレッスンを受けるほうがお得ではないという事もあるので、独学にしろレッスンを受けるにしろ何かしらの方法で学ぶ時は「果たしてこの内容で価格に合う内容なのか?」というシビアな判断をする事をお勧めいたします。

・独学vsレッスン受講~レッスン内容について~

まず独学の場合1冊3000円の教本でよく表紙や帯の売り文句等で「フレーズ○○個収録!」や「(ジャンル名)完全対応実践フレーズ!」など書かれていることが多いと思いますし、実際に種類豊富なフレーズであったりジャンルに特化した奏法紹介など、小節数にするとそれなりに膨大なフレーズが記載されており1フレーズ辺りの単価を考えると、恐らく1フレーズ数十円~位だと思うんですよ…

対してレッスンの場合は1度にお伝えできる時間が限られているので、実体験として4小節~32小節が1回あたりの内容になってくると思います。
そうなってくると1フレーズ辺りの料金換算は1時間当たりの料金直結なので、教本に比べるとフレーズの種類としては圧倒的に少ないものとなります。
※レッスン時に弾きたい曲の楽譜を宿題として貰った場合を除く。

しかしレッスンを受ける場合教本通りに弾いているつもりでも、間違って弾いたり覚えていたりしても誰も指摘をしてくれませんし、「ここのフレーズはこの指使いがお勧め」や「この場合ピッキングはこうしたらより楽に行えます」と書いているけど生徒さんには合わなかったりした時に、リアルタイムで間違った箇所の指摘やいくつかの指使いやピッキングパターンの提案が受けれるのもレッスン受講の特徴だと思います。

逐一「そこが違う!」とか「もっとこうした方が!」と伝えてくるタイプの先生だったら、私の場合やる気がそがれてしまい『これなら一人で練習した方がいいな…』と思う方もいらっしゃると思いますので、ご自身の性格や先生の指導タイプによってどちらがより良い印象が変わってくると思います。

逆に独学で友人・知人・SNSを駆使して自分はちゃんと弾けているのだろうかという確認が出来る方なら、間違いを指摘してもらえたり、新たな演奏方法の情報を無料で確認が出来ます。
しかし、友人・知人・SNSはある程度仲のよい人たちなので、その関係を崩さないよう大人の対応をしてくれる事も有ります(人として大事だけど練習の為にはうーん…?)。

なので心地の良い言葉をくれる人以外に、辛辣な言葉をくれる人とも繋がりを持つのも1つの手です。
辛辣な言葉ばかり浴びていると心が折れてしまうので、メンタルの強度肯定派・否定派のバランス取りが必要なのも独学でのポイントだと思います。

・独学vsレッスン受講~モチベーションの維持~

練習意欲や目的意識の維持も独学でのポイントとなるのですが、ご自身で「何月何日までにあの曲を弾けるようになるぞ!」など明確な目標(いわゆる締め切り的な存在)を設定し、その目標を達成できる方は独学でも一定のモチベーションを保ちつつ練習に取り組めるのですが、「何となくギター始めてみたいなー?」などの漠然とした目標(これは願望的な存在)の設定だと、何から手を付けていいか分からず、そうこうしている間にやる気や興味が無くなってしまいがちです…

しかし、レッスンを受ける場合だと先生やスクールの方針にもよりますが、大きく分けて
①生徒さんがやってみたいことを出来るようにサポートするスタイル。
②先生やスクールの得意分野を伝授するスタイル。
この2つに分かれると思いますが、①は優しい上司のように後方から暖かい支援をしてくれるタイプで、②は自ら特攻隊長として先陣を切って向かう先へリードしてくれるタイプですが、どちらとも大きな目標があり(あの曲が弾けるように等)、その目標を達成できるように細分化した小さな目標(じゃあいつまでにAメロだけはしっかり弾けるように等)の明確な目標を示してくれます。

・独学vsレッスン受講~結局どっちがお勧め?~

思いついたことをつらつらと書きましたが、どっちが上達に向いているかという問いに対しての答えはないんですよ…どちらの場合でも上達する人は上達するし、どちらの場合でも挫折し諦めてしまう方もいます。

結局はご自身に合った方法で楽しみながらギターを続けていくことが上達への近道だという事なんですが、ここまでご紹介した内容をざっくりまとめると

①料金(内容に対して対価が伴っているか・生活を切り詰めるほどの出費にならないか等)
②内容(学びたい情報が載っているか・指導方法や言い回し等が分かりやすい物か等)
③習得期間(漠然とした期間で練習するものなのか・短期集中型で練習するものなのか)

以上の点を総合的に加味していただき、皆さんそれぞれの判断をしていただけると、よりハッピーな結果につながると思いますので学習スタイルの参考になれば幸いです!

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2020年10月現在、私はオンラインがメインですが個人レッスンを行っており、2020年中には対面レッスンを開始するために計画を進めております。
もしよろしければ一度ご相談だけでもいただければ幸いです。

実施しているレッスンの詳細はこちらをご参照ください。

それと「こいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJO内で、私も所属している全国ONLINE GUITAR LESSONには様々な先生がいらっしゃるので、気になる先生を探してみるのも良いかと思います。

2020年10月から、Twitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!

皆さんのサポートに支えられております。 今後の活動を維持する為にも、もしよろしければご支援いただけますと幸いです!!