サウナ歴30年の熱血指導
どーも。
ぺんとはうすヤマトです。
僕はサウナが
めちゃくちゃ好きなんです。
リラックスできるし
ぼーっとしながら
今週の予定や先週の反省など
心を整えれる最高の場所。
いつも通りサウナで
1人リラックスしていると
細マッチョの日焼けした60歳ぐらいの
じいちゃんが話しかけてきた。
「兄ちゃんサウナ歴長いんか?」
【3年ぐらいです。月2回ぐらいで通ってます】
「まだまだ素人やな。今日はプロのサウナ
ちゅうもんを教えたる!」
最悪だ。1人で落ち着きたいのに…
サウナに来て指導が入る事になった。
じいちゃんはサウナ歴30年の大ベテランらしい。
「まずはサウナ12分や!」
指導開始。
俺とじいちゃんには
サウナと水風呂ぐらいの
温度差があった。
でも断れない俺は
じいちゃんの指導に従った!
サウナに出て水風呂へ向かった。
じいちゃんが
「まずはかけ湯だ!
それから入らないとマナー違反だ!」
っと水風呂から桶で水をすくい
頭から水を浴びるじいちゃん。
もちろん俺は
【かけ湯じゃなくてかけ水ですよね?】
なんて言える関係性はなく
じいちゃんの「まずはかけ湯!」の
掛け声に、かけ水を頭から
かけて水風呂に入った。
水風呂に入り体育座りで座っていると
じいちゃんは
「これだから素人は…」
と呆れ顔。
俺はじいちゃんに渡されるであろう
台本を自ら読んだ。
【水風呂ではプロはどうするんですか?】
じいちゃんはニヤっと微笑み
3秒溜めて喋り出した。
(もちろん、なんの溜めやねん!
はよ言えや!っとも言えない。)
「水風呂ちゅうのはな、毛穴をあける作業なんだ!そんな体育座りではダメだ。水風呂から出て見ておけ!」
水風呂から出る俺。
じいちゃんは
「こうやって毛穴をあけるんだ」っと
体を上下左右に激しく動かした!
勢いよく水風呂から水が流れ落ちる。
水風呂の水は半分ぐらいなくなった。
「こうする事で毛穴が全開になるんだ体育座りで毛穴をあけようなんて甘い」
このジジイこそがマナー違反だ。
次に水風呂に入る人の事など考えてはいない。
2度と俺にマナー違反などと語るな!っと
いう顔は1ミリも出さず
【凄いですね!これがプロなんですね】
と台本を忠実に進行。
じいちゃんが水風呂から出て
「できるか?一回やってみ!」
じいちゃんは、俺をプロのサウナ師として
育てようと必死だった。
でも、水風呂は、じいちゃんの
上下左右のせいで半分の量しかない。
俺はじいちゃんに
【あのー、水半分しかないんですが…】
じいちゃんは
「そやったなー!あははは!」
っと爆笑。
何が面白いんや。
頼むから帰らせてくれ。
じいちゃんの指導は止まらない。
「じゃー2セット目いくぞ!」
【おい。クソジジイ。
俺はお前の指導を見ていただけだ!
全然水風呂に入っていない。
お前のいう毛穴とやらは
全然あいてないねんぞ!!!】
もちろん。言えない。2セット目に突入。
全然水風呂に入ってないせいで
12分のサウナはきつかった。
サウナを出てじいちゃんが
「一回やってみ!」
俺はじいちゃんのやっていた通りに
上下左右に体を動かした。
でも全然水の量が減らない!!!
【難しいですね!】
じいちゃんのドヤ顔は今でも忘れない。
ドヤ顔全国選手権大会があるなら
ぶっちぎりの表彰台確定顔だった。
結局3セット一緒にやらされた。
じいちゃんは最後
「月水金は、この時間帯におるし
また教えたるわ!!!ほな!」っと
タオルを軽く振り回しながら去って行った。
台本の最後のページを開き
【また勉強さしてもらいます!】
このセリフで地獄の演技指導から解放。
僕のサウナに行ける日にちは
火木土日で確定した…
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