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映画レビュー「JAWAN ジャワーン」

インド映画は年1回観るかどうか。
観る時はいつも迷うし不安になる。
公開される作品のほとんどは上映時間が3時間。
トイレが気になってしょうがない・・・。
本作も171分と3時間弱。
トイレはともかく、2本分観た感覚に陥るのでお得なのかもしれない。

一昨年公開された「RRR」は日本でもかなり話題になり大ヒットした。
確かに面白い作品だった。
それに比べ本作は全くといっていいほど話題になっていない。
僕も知識がなく知り合いが絶賛していたので観たに過ぎない。
公開されている映画館も上映回数も少ない。

インドでは2023年の興行収入1位で歴代でも5位という。
人気俳優が主演という話題で興行収入が伸びたわけじゃないはず。
「RRR」並みの面白さだ。

なぜこんなに話題にならないのかが不思議なくらい。
ブログをアップした今日現在で公開を終えているかもしれない。
実にもったいない。

本作もインド映画らしい作品。
単純明快で勧善懲悪、必ずといっていいほどダンスシーンが挿入される。
見慣れない時は違和感があったが、段々と慣れてきた。
インドの俳優陣は踊れないと人気が出ないのかな?

単純明快ではあるがストーリーは凝っている。
なるほど!と唸らされる。
簡単に説明すれば、本当の姿を隠したヒーローが無実の罪で収容された女性囚人たちと
だらしない政府や悪党から国民を救う流れ。
そこに恋愛や親子愛が絡み全体を盛り上げる。
3時間の長さを感じさせない展開。
アクションシーンの迫力はハリウッド映画や韓国映画に負けていない。
超娯楽大作といっていい。

主演はシャー・ルク・カーンというボリウッドを代表する人気俳優。
見たことあるかもしれないし、ないかもしれない。
彼が父親役と息子役の2役を演じる。
屈強な体と俊敏な動きで30代の俳優だと思っていた。

調べてみると1965年生まれ。
なんと僕より1歳上。
いやいや信じられない。
吉川晃司でもここまではできないんじゃないか。
それだけで感動してしまった。

いろんな展開が盛り込まれているので解説の難しさはあるが、年末年始に十分に楽しめる作品。
もっと多くの映画館で公開されて欲しいね。

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