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てっちゃん苗ができるまで。「野菜の苗の農業体験」に向けた、事前打ち合わせ。
今回は安藤さんの野菜苗の植え付け体験!ということで、その事前打ち合わせにお邪魔しました。私は今までに2、3回安藤さんのハウスで体験会に参加しましたが、その日はちょうど真夏で、ハウスの中が暑くて暑くてぐったりしてしまったのが印象的で、今回はバテてしまわないようになるべく涼しい格好で参加しようと、打ち合わせの段階から軽装にしてきました笑
ハウスに到着すると外からでも聞き取りやすい安藤さんの声が!どうやら野菜苗の準備で大忙しのようです。
確かに、もうそろそろ野菜苗の納品が始まる時期・・・!私が働いている「横戸房の駅」では、野菜苗の販売数が全店で1,2を争うくらいの売れ行きなんだとか!
毎朝オープン前から行列ができるくらいの人気の野菜苗、今年も足腰にやる気がみなぎります!
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中に入ると、「こんにちは!」と安藤さんと奥さんが力強い声でお出迎えしてくれました。普段の電話越しでの会話でも十分パワフルですが、やる気に満ち溢れた声を聞いて、私たちも私たちも思わず大声で挨拶しちゃいました!
てっちゃん苗のヒミツ
早速今回の野菜苗植え付け体験について打ち合わせを・・・とその時、野菜苗の横で何やら安藤農園の作業員さんが、水を地面にかけながらその場で足踏みしている?のが見えて思わず…
「あそこの方は何をやっているんですか?!」
と聞かずにはいられなくなってしまいました。すると、「あれはね、『踏み込み温床栽培』って言うんだよ」と安藤さん。なんと、稲わらを野菜苗の下に敷き詰めて、その発酵熱で野菜苗を育てるやり方なのだとか!
しっかり発芽させて丈夫な苗を作るには、適した気温で育てていくのが必要なため、この踏み込み温床は野菜苗を作るうえでの重要な仕事なのだそうです。
作り方は、稲わらを水をかけてほぐしながら足で踏んで平たく作っていく、と聞くだけだと簡単そう・・・なのですが、それを1~2層作ってミルフィーユ状に作っていくため、時間がかかるし、足腰を使う仕事なのでかなり重労働なんだそうです。。。
作り方についての詳しい説明は下のリンクからどうぞ!
温床作りは野菜苗が本格的に始まる前の3月までに完成させるそうです。
「実際に触ってみてもいいよ!」
と安藤さんが完成した温床に案内してくれたので、ちょっとだけ触らせてもらいました!触ってみた感想は・・・「あたたかい」!人肌くらいのほんのりとした温かさで、軽く押すとふわふわとしたお布団のような感じがしました。
この温床は野菜苗のピークのゴールデンウィークまで使われ、終わった後は捨てずに保管して、来年の野菜苗で使う『培養土』として生まれ変わるそうです!捨てずに別の方法で温床を使う、安藤さんのハウスの中だけでエコが成り立っていました。
野菜苗は土づくりから!
てっちゃん苗のヒミツが分かったところで、いよいよ体験の打ち合わせへ!
今回は野菜苗を実際に土づくりから体験して、お好みの苗を植えて育ててみよう!という企画になりました。
そこで、安藤さんが土を保管している場所に案内してくれました。
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ハウスの奥では何種類かの土が山盛りに積んでありました!画像では伝わり辛いかもしれないくらいの量に思わず「すごっ!」と声を出しまうほど笑
濃いめの土が『培養土』、明るい土が『赤土』でこの2種類を同じ量で混ぜて野菜苗の土として使います。体験前にちょっとだけ実践してみました・・・!
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「ゴロッとした土の塊は手でしっかりほぐして、細かくしながら混ぜていくといいよ!」と安藤さん。簡単な作業だけど、これもなかなか指先に力がいる作業。でも、これから自分だけのオリジナル野菜苗を作れるんだ!って考えたら、ちょっとワクワクしてきたかも・・・!!?
その後は土に肥料を混ぜていく作業、なのですが、安藤さんは野菜苗の種類に合わせて入れる肥料を変えているのだそう!
「ナスやピーマンは育てるのが大変だから肥料はあった方がいいけど、きゅうりは初心者でも簡単に育つからなくても大丈夫なんだよ~、野菜に合わせて育て方が違うから難しいよね。」
今まで小学校の体験でしか野菜を育てたことのないわたしにとっては、ただ土を入れて、肥料を混ぜて、日当たりのいい場所で水をジョロジョロあげれば簡単に野菜ができる!と考えていたので、こうして手間暇かけてじっくり野菜苗を作っていくと、その大変さと難しさが身に染みて分かりました。
さて、こんな感じで準備は万全!
体験日はこの事前準備から一週間後ということで、体験していただく方に安藤さんの野菜苗の魅力と、自分で苗づくりをする楽しさを感じてもらえたらと思って取り組みました。
その模様は、また次のnoteでご紹介していきます。楽しみにお待ちいただければと思います。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします!