孤独死に思う※一部閲覧注意
独居老人が年々増加しております。また、下流老人と言われ、生活に余裕がない高齢者世帯も増加傾向しております。
今回は孤独死をしてしまう事がどれ程無惨か、私が内装関係の仕事を通じて感じてきた事も含めお伝えしていきます。
1.ご逝去するまで1人
ご本人にとって、ご逝去される時も自宅で一人でいるとはどういった事でしょうか。人により様々な生きざまがあるので、明確な答えはありませんが、望む方はいないはずです。
1-1.最期まで苦しむ日々
吐血が壁やトイレの便器にまき散らしてあったりすると、寸前まで、助けも呼べずに辛い思いをされているのがわかります。
強烈な死臭に耐えながらも会った事のないその人へ哀れみの気持ちは湧いてきます。本当に最後まで1人だったんだという感じです。辛かったろうに、苦しかったろうにと。
1-2.孤独死に思う事
内装の仕事で来ているのでその方が、どういった介護保険サービスを使っていたのかまではわかりませんが、言える事といえば、地域包括ケアシステムが穴だらけだという事です。
介護認定を受けていようが、なかろうが、独居老人などが自宅でここまでなる事を地域包括支援センターはじめ、行政、場合によっては民間も何をしているのでしょうか。
仮にこの方が生活保護の方ならば福祉事務所は年に一回の訪問だけすれば良いのでしょうか。税金の問題とかそういう事ではないと感じるのは私だけでしょうか。
2.物件に関して
遺体を警察引き上げ、管理会社付き添いの元、我々内装業者が、見積に行きます。
1Rでも100万くらいほ普通に掛かる事が多いです。
遺体引き上げまでに長ければ長い程、体液が染み込み、フローリングの下の床スラブ等(建物の躯体)にも染み込んでいきます。
見積に折り合いがつき、家主から工事の発注がくると、は、内装材(壁、フローリング、畳、コンパネ)等の解体、撤去作業に入ります。費用には運搬費や処分費も発生します。
独居老人などの場合は遺品整理や残地物の撤去、処分という作業も、前段階として入ります。
多くの独居老人は賃貸に住んでいる為、上のような状態になった場合家主側(管理会社)はその場所で人が亡くなった事を3年間告知する義務があります。
遺体が早期発見され特に死臭、害虫などもない場合等は告知義務がないとされております。
個人的にはいくら大家さんも大変とは言え、借主の事や後からわかってしまうリスクを考えると告知するべきだと思いますが。
まとめ
地域包括ケアシステムが2025年までに確立と掲げられておりますが、独居老人の見守りが多くの自治体の見守りで、残念ながら網羅出来ておりません。
今後も課題解決に向けて、一人ひとりが具体的な行動をしていく他ありません。見守りは誰もが、意識するかしないかで世の中が変わっていくかもしれません。