恥ずかしいけど、さらけ出しちまえ!!
テレビ東京の家、ついて行ってイイですか?という人気番組を観ました。 番組のメインはパンクロックバンド(性春パンクバンドと言われている)オナニーマシーンのリーダーであるイノマ―さんの闘病生活と都内の病院で逝去されるまでの特集でした。
1.オムツでロック!?
ハードコアロックという事で、オムツ姿で舌の一部を切断したイノマ―さんが衰弱した力をふり絞ってシャウトアウトしている姿が無茶苦茶格好良いです。ゾクゾクしてしまいました。
音楽の力ってこういう事をいうのかなと本当に感動しました。衰弱した身体で、オムツ姿で見てる方までをも(それもロックだ)と恰好良く魅せられる男でした。
卑猥なバンド名で、下品そうな歌詞が羅列されるのは想像に容易いですが、そんな事は正直どうでも良いです。
オムツ一丁の衰弱したひょろひょろ裸体で『オナニー』とシャウトアウトしている姿に感動しました。
こんなに温かい世界がある事を嬉しく思いました。ロックは偉大でした。
2.普通にオムツしていれば
オムツをしている事に羞恥心を抱く高齢者は多いです。特に認知機能が衰えていなかったりするうちは勿論です。認知症を多少患ったくらいではその恥じらいはあります。
これは私が介護の仕事をしてきたからこそわかる事です。
ある女性利用者が、特別養護老人ホームで食堂で隣に座っている女性に『オムツだけはしたくないわよねー』と言ったような事を言っておりましたが、言われたそのおばあちゃんも『あんなのしたら、恥ずかしくて生きた心地がしないわよー』とおっしゃっておりました。
最初のセリフを発した女性はオムツはしておりませんが、後者の女性はオムツを終始着用しております。
二人とも認知症も多少ありますが、それ以上に羞恥心が強い事がわかる会話でした。
しかし、認知機能にもよりますが、仮にこの方々がロック魂みたいなものを持っていたらば話は別でしょう。
これもロックと、おばあちゃんロックをぶちかますでしょう。良い悪いなんては二の次です。
3.マイナスをプラスに変換
近い所で、芸人が自分の汚点や失敗をさらけだして笑いに変えるという事を良く行います。しかし、芸人でなくとも、そういった器用な人は世の中に沢山おります。自虐ネタなんかもそうでしょう。
自分の弱点を隠さずに優位に持って行く人達です。わかりやすい例で言えば、女性のぶりっこではないでしょうか。
男性に比べての身体的な弱さをさらけだし、男性にうまく代わってもらいます。可愛らしい女性をアピールする事と言い換える事もできるかもしれません。
子供もそうでしょう。時には弱い自分をさらけだして、大泣きして、助けを求めたり、自分の欲望を満たそうともします。
女性、子供の例はマイナスをプラスとも言い切れませんが、両者とも弱点をさらけだすという事には変わりありません。
そして、イノマ―さんのように、さらけ出されるとマイナスでも何でもないのです。むしろこれぞロック魂という感じでした。プラスでしかありません。
さあ、あなたは恰好よくなる為に、何をさらけ出しますか。