プチッと鍋王者決定戦
はじめに
いつものアドカレです。
対戦よろしくお願いいたします。
鍋が好き
Amazonで安かったので買ったら信じられないくらい届いた。
ところでオレは寒いのが苦手で冬が天敵なのだが、鍋が美味いというただ一つの希望のみで耐え続けてる。
そのため今年は色んな鍋を喰らってやろうと考え、Amazonのセールを覗いたらこのザマだ。
オレは鍋が好きだ、煮込んで放っておけばできるから好きだ、安い野菜をぶち込めば美味いものが出来上がるので好きだ。
最近小さめの鍋を買った、1食分食うのにちょうど良いサイズだ。
つまりプチッと鍋との相性は抜群という事、期せずして大量に届いてしまったが、これからの寒さを耐え忍ぶ良いパートナーとなるだろう。
プチッと鍋は独り身のオレたちオマエたににピッタリという事だ、かなしいね。
オマエ達もプチッと鍋に興味が湧いてきた頃だと思う。
しかしこうも大量にあると、皆様はどれから手を出せば良いか悩んでしまう事だろう。
そこで、オレが独断と偏見でプチッと鍋の王者を勝手に決めようと思う。なんだかいつも何かしら順位を決めてる変な男になってしまった気がする。
優柔不断のオマエ達はこの闘いに身を委ね、来たる冬に備えお気に入りのプチッと鍋を見つけるのだ。
鍋の作り方
鍋に作り方もクソもあるのか?と思うかもしれないが、ニュービー鍋ファイター達のためにも鍋マニュアルを記しておこう。
本当に簡単なので初心者のオマエでも極上の鍋を作ることができるだろう。
その1 具材を切って鍋に入れる
肉、野菜、豆腐などを切って鍋にぶち込む。
量は鍋から溢れない程度にしておこう、もちろんカット野菜でも可。
その2 水、ポーションを入れる
水150ml、ポーション1つを入れる、量は厳守だ。
丁度具が浸かるくらいの塩梅になる、よく計算されているな。
ポーション自体にも水の量が記載されているので、うっかり忘れてしまっても安心。
こういったうっかりのフォローも万全に対策している、プチッと鍋は忘れん坊の我々の味方だ。
その3 火にかける
あとは火にかけて放っておけば出来上がりだ。
最初は中火、若干煮立ってきたら蓋をして弱火にして放置、10〜15分くらいで火が通ったら完成。
なんて簡単なのだろうか、鍋はまさに放置ゲームだ。
天性の不器用なオマエ達でも、放っておくことくらいはできるだろう、余裕があればアクを取ってやるとなお良くなる。
具とスープを入れて放置、これだけ覚えておけば、オマエ達も立派な鍋バトラーの仲間入りだ。
鍋ファイト・レギュレーション
一応大会なので以下のレギュレーションを定める事とする。
※一般鍋ファイターのオマエ達はルールを気にせず自由に鍋をつつこう!
その1:鍋は小鍋(直径16cm)物もを使用する。
お手軽さや一人前を強調したいためこれは厳守、さもなくば断罪。
その2:プチッと鍋のポーションは必ず1つ使用する。
ポーションを2つ以上使ったり、他のポーションと混ぜる行為はこの大会においては断罪。
その3:具は合計4種類、下記の通りとする。
・肉 or 魚 1種類
・野菜 2種
・豆腐
なお薬味は自由に使って良いものとする、5種類上の持ち込みは欲張りと見做し断罪。
その4:シメを食う。
米、麺などを投入し、シメまで味わってこそ真の鍋ファイター、お残しは断罪。
なおシメの具などは自由にしても良い事とする。
その5:一般的に鍋と呼ばれる形から逸れてはならない。
鍋の具とポーションを全て炒めチャーハンにしたものを鍋と言い張る行為はもちろん断罪。
以上のレギュレーションを守り、楽しく鍋ファイトを行いましょう。
鍋ファイト・本戦
エントリーNo.1 寄せ鍋
具:鶏もも肉、白菜、しめじ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🐟🐟🐟🐟🐟
コク:💪
タイプ:あっさり
これぞザ・出汁、あっさりながらも出汁の旨みがしっかりしている、素材が引き立つ寄せ鍋の素。
出汁の旨みを感じさせるため、味の染みやすいシンプルな具材をチョイス、染みた野菜が堪らなく美味い。
食べるとどこか安心するような、心にも身体にも優しい味だ。
シメはシンプルにうどん。
カツオと昆布に加え、鶏肉の旨みをも合わさりケルベロスと化した出汁がうどんにベストマッチ。
三種の旨味の猛攻になす術なし、無言で完食、ノックアウト。
最初から最後までかなり完成度の高い鍋だった、寄せ鍋の素、おすすめです。
エントリーNo.2 濃厚みそ鍋
具:豚もも肉、白菜、大根、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🧄🧄🧄
コク:💪💪💪💪💪
タイプ:ガッツリ
こちらは味噌ラーメンのようなガッツリ系のみそ鍋。
ニンニクが効いたスープが食欲をそそる、寒い日にぴったりの鍋だ。
味噌系は豚肉と根菜がとてもよく合う、箸が止まらくなってしまうね。
シメはあえての雑炊。
残った野菜と一緒に煮込み、卵を落としてやればいわゆる『ラーメン屋のシメ』の出来上がりだ。
程よく半熟の卵と米が味噌出汁とまた合うものだ、最後まで余韻に浸らせてくれる良い鍋だった。
エントリーNo.3 あさりとホタテの旨塩鍋
具:豚もも肉、白菜、大根、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️
出汁:🧂🦪🧄🧄🧄
コク:💪💪💪
タイプ:あっさり
あさり、ホタテに加えて牡蠣の出汁が効いた海鮮鍋。
貝の出汁よりかは、どちらかというとニンニクがよく効いており、地中海料理のような印象を受ける。
あっさりなのにどこかガツンとくる、夏に力をつけるときにも食いたい一品だ。
邪道だが、シメは貝出汁とニンニクを活かすためパスタにした。
これが大正解、かなりうまいボンゴレ風のパスタになった、これがメインでも良いほどのうまさ。
鍋を食ってるのにイタリア料理を食べている、そんな不思議な体験をもたらしてくれた良い鍋だ。
エントリーNo.4 坦々ごま鍋
具:豚挽き肉、白菜、チンゲンサイ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️
出汁:🌶️🌶️🧄🧄
コク:💪💪💪
タイプ:ガッツリ
これはあまりにも坦々麺、ゴマとラー油の合わせ技、お馴染みの坦々風鍋である。
意外と辛さは控えめでニンニクが効いているが、スープはわりかしあっさり目で子供でも楽しめるような一品。
ひき肉とチンゲンサイを入れたことにより、さらに坦々麺ブーストがかかりとてもうまい。
シメはやはりラーメン一択、合わないわけがない。
麺を啜る時に広がるゴマとラー油の香り、麺を全て食ったあと残りの具を掬って食うところまで完全にこれは坦々麺。
変化球鍋としてはかなり高クオリティ、なんなら坦々麺を作りたい時にはこれで良いです。
エントリーNo.5 キムチ鍋
具:鱈、白菜、チンゲンサイ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️
出汁:🌶️🌶️
コク:💪
タイプ:あっさり
こちらは定番キムチ鍋、意外と辛さは控えめで子供にもお腹にも優しい一品。
海鮮出汁がかなり効いているので魚や貝との相性は抜群、定番の鱈と合わせたが大正解だ。
わりとあっさり目なのでニラやニンニク、追加でキムチや肉を加えても良いかもしれない。
シメは追い豆腐にドッカンネギでスンドゥブ風鍋、一気に韓国料理となった。
まぁ不味いわけがない、おいしくてヘルシーでお腹いっぱいになり辛いので温まるのでいいこと尽くめだ。
うどんや米を入れても美味いだろう、めちゃくちゃ美味かった、おすすめです。
エントリーNo.6 地鶏だしゆず塩鍋
具:鶏もも肉、白菜、舞茸、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🐓🐓🐓🍄🍄🍊
コク:💪💪💪💪
タイプ:あっさり
柚子が香る、あっさりながらもコクの強い鶏鍋。
鶏ももと舞茸を入れたことにより暴力的にまで旨味が増して脳天に直撃するような濃厚な味が襲いかかってくる。
絶対に違うのにジャンクフードを食っている感覚に陥る、こういうのでいいんだよね。
鶏の効いた出汁には卵を落とした雑炊がとてもよく合う。
美味いに決まってる、なんかバチの当たりそうなくらいうまい。
鶏肉と舞茸の鍋ってなんでこんなに美味いのだろうか、みんなほんとやって、ほんとに。
エントリーNo.7 とんこつしょうゆ鍋
具:豚バラ肉、白菜、しめじ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🐖🐖🐖🐖🐖
コク:💪💪💪💪
タイプ:ガッツリ
いわゆる豚骨ラーメン出汁、コクの深いガッツリ鍋。
豚バラを入れたことによりパワーが湧き出るくらいにガツンとくる、それでいて臭みはなく食べやすいので箸が止まらない。
とにかくスープが美味いのでよく沁みる白菜がめちゃくちゃに美味い。
シメはもちろんラーメン、ちなみに太麺がおすすめ。
スープが麺によく絡んで美味い、半熟卵を溶かせば幸せそのものといったところだ。
最後の一滴まで美味い最高の鍋だった。
エントリーNo.8 旨辛みそ鍋
具:牛バラ肉、白菜、しめじ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🌶️🌶️🌶️🌶️🐮🐮🐮🐮
コク:💪💪💪💪💪💪💪
タイプ:ガッツリ
超パワータイプ、ガッツリガッツリの旨辛鍋。
キムチ鍋とは違いこちらはコチュジャンを効かせたスープ、いわゆる焼肉屋さんで食べるユッケジャン風。
牛肉を入れたことによりさらにコクがパワーアップしスーパージャンクフードに変化、あまりにも美味すぎて思わず失禁。
これはコメを追加しないと失礼。
ユッケジャンクッパの出来上がりである、不味いわけない、最高。
一心不乱に喰らい付いた、コクと辛さも相まってなんなら酒も追加した、こんなに美味しくていいのだろうか。
一瞬で完食した、かなり美味かった、無限におかわりしたい気分にもなるフードファイターに向けた一品だった。
エントリーNo.9 ちゃんこ鍋
具:鶏むねつくね、白菜、長ネギ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🧂🧂🧂🧂
コク:💪💪💪💪
タイプ:あっさり
昆布と塩のあっさりちゃんこ鍋、ごっつぁんです!
上品だがしっかりコクもある出汁は野菜との相性が抜群で美味い。
手作りのつくねからも出汁が出てさらに美味くなる、つくねは大きければ大きいほどいいので手作りに限るな。
何?お手軽さはどこに行ったのかって?黙れ、手をかければかけてやるほど美味くなるのだ、黙って食え。
シメはたまご雑炊、余った野菜を入れてやると尚良い。
あっさりほっこりやさしい雑炊は鍋のシメという感じがして良い、しこたま飲んだ後に食ったら最高だろうな。
毎日食っても飽きないような素晴らしい鍋だった。
エントリーNo.10 豆乳ごま鍋
具:豚ロース肉、キャベツ、長ネギ、豆腐
美味さ:⭐️⭐️⭐️⭐️
出汁:🥛🥛🟠🟠🟠🟠
コク:💪💪💪💪
タイプ:あっさり
胡麻の香るクリーミーな豆乳ごま鍋。
まるで台湾スープを飲んでいるかのような、優しめだが深い味わい、そして胡麻特有の香ばしさが鼻を抜けマリアージュを生み出す。
スープがとにかくコクが深くてうまい、思わず飲み干してしまいそうになった。
シメは雑炊にした、うどんにするかとても悩んだが、この出汁はよく染み込ませて食いたい。
卵を落としてラー油、胡麻油、黒胡椒をかければなんちゃって台湾風。
言わずもがな美味い、食べた後の余韻が長く続く良い鍋だった。
結果発表
挑戦者の面々はどれも素晴らしい鍋であった、優劣を付けるつもりではないが、今ここに優勝を決めようと思う。
『あっさり部門』『ガッツリ部門』『辛い部門』、せっかくなので3つの流派毎に1位を発表しよう。
あっさり部門 優勝
地鶏だしゆず塩鍋
柚子の香りと鶏のウマミが効いた地鶏だしゆず塩鍋が見事あっさり部門の優勝を勝ち取った。
寄せ鍋や塩ちゃんこも拮抗していたが、やはり柚子の香りが良いアクセントとなって非常に満足度が高かった。
個人的に具は写真のものが黄金比だと思う、是非試してみてほしい。
優勝おめでとうございます。
ガッツリ部門 優勝
濃厚みそ鍋
ニンニクと味噌のマリアージュ、濃厚みそ鍋がガッツリ部門の優勝を果たした。
やはり冬の野菜といえばの根菜、それとの相性が段違いだった、鍋としての完成度があまりにも良すぎる。
鍋欲、野菜欲、ガッツリ欲、シメ欲、全ての欲望を満たしてくれるパワーバランスの取れた素晴らしい一品だった。
優勝おめでとうございます。
辛い部門 優勝
旨辛みそ鍋
ミスタージャンク鍋、旨辛みそ鍋が辛い部門の優勝をおさめた。
冬に摂取したいホット感、そしてガッツリといきたいそんな日の欲望を全て満たしてくれるパワー鍋。
コメを食った後にシメに米を追加してしまうほど食欲を加速させてくれる、幸せをもたらす良い鍋だった。
優勝おめでとうございます。
おわりに
言い訳になるが、かなり独断と偏見で選んだので参考程度にして欲しい。
鍋はキャンバスボードだ、何を入れても大概うまいので自分好みに描けばよりうまくなる、何を描いたって構わない。
1人前ずつ作れるので色々と具を試すのも面白いし、自分好みの組み合わせを見つけられたらとても運命的な出会いとなるだろう。
ちなみにセリアで売ってるこの容器に収納すると結構しっくりくるのでおすすめ。
運に身を任せてひとつ取り出して、日替わり鍋を嗜むのもまた一興だ。
それでは良い鍋ライフを。
再见!
余談
最初じっくりコトコト王決定戦をやろうとしたのだが、クラムチャウダーが苦手だったのでボツになった。
クラムチャウダーは妹にあげました。