羊のロッヂ、3周年。
2020年3月22日で、西早稲田にあるラム肉専門店羊のロッヂが3周年を迎えました。本当は、3周年の告知にするつもりだったこのnote。COVID-19の影響で、告知するかどうか悩みに悩んでました。そして、期間を置いていたら、お店をおやすみすることになり、ようやく書くことができました。笑※「羊のロッヂ@西早稲田」と「隣のロッヂ@高田馬場」両店舗ともに暫くの間、放牧(おやすみ)しています。
3周年、ありがとう。
今年の2月後半から、COVID-19(コロナウィルス)のニュースが連日報道されるようになり、西早稲田・高田馬場から、人がちょっとずつ少なくなってきましたが、羊のロッヂと隣のロッヂは、いつもと変わらないお客さまの入り具合で、お客様のキャンセルも2日に1組程度といった感じでした。
飲食店の特性上どうしても、感染の恐れが払拭できないので、手洗いの周知やアルコール消毒、換気の徹底、席数の制限など、考えられるできることを試行錯誤しながら、営業していました。
そんな中、3月22日が羊のロッヂの3周年記念日。ということで、17日〜22日まで3周年記念祭をひっそりと開催していました。いつも来てくれるお客さんも、初めてのお客さんも、ご無沙汰なお客さんも、いろんなお客さんに来てもらえて、すこしずつ地元の人にも、羊好きにも、愛されるお店になってきたなと実感しています。
状況が状況だったので、「行きたかったけど、行けなかった!」という方もありがとうございます!数ある飲食店がある中で、思い出して、「行きたい!」と思ってもらえるだけでも、本当に力になるんですよ。
お店が3年間生き残れる割合は?
都道府県別で見ると、一番飲食店の廃業率が高いのが東京です。そんな東京で、3年間無事に生き残ることができて、ひとまずホッとしています。(ぼくが参画してからは2年目。)飲食店で生き残れる割合は、3年で3割、5年後で2割、10年後で1割と言われています。
今回のコロナの影響で、さらに生き残る飲食店の割合はより少なくなります。確実に。まずは、来年の3月22日にみなさんと、4年目も I Lamb Youできるように、考えながらこの放牧期間を過ごしています。
お店を閉めるとどうなるのか?
ぼくたちは、4月5日からしばらくお店を休業する決断をしました。途中までは、こんなときだからこそ、羊のロッヂがご近所の方や西早稲田に居合わせた方の『居場所』になれたら、少しでも励ましや応援になるのではないかという思いがありました。
また、ぼくたちは元気だと思っていても、実は保菌者かもしれない。気付かないうちに自分が感染をしていて、移してしまうのではないか。また、いつ羊のロッヂがクラスターの場所になってしまうかわからない不安。
「お客さんに来て欲しいけど、来て欲しくない。」
そんな矛盾を抱えたままの営業はしたくない。また、感染拡大を食い止める為に昼夜を問わず対応にあたっている方々や英断をされた方々との足並みを揃えることも、今じぶんたちにできることのひとつだという結論に至りました。
ということで、かけがえのない仲間やお客様のことを考え、「お店を一旦閉める。」という選択肢を選びました。ただ決めたのはいいけど、ぼくたちにはいま飲食事業しかないので、お店を閉めることは、売上がゼロになり、収入がゼロになるということ。
また、羊のロッヂで一緒に働く仲間への収入もそうですし、羊肉や野菜の生産者のみなさん、お米屋さん、酒屋さんや製麺所のみなさんとの取引もなくなり、羊のロッヂに関わってくれる方々の生活にも大きく影響してしまうのです。羊のロッヂのお客さん、関わってくれる人たちにとっても、マイナスにならず、むしろプラスになること、何ができるかをずっと考えています。
おうちでI Lamb Youできるお肉セットが購入できる『羊のロッヂのオンラインショップ』や羊肉のおいしい食べ方やおうちで作れる羊肉レシピを伝える『羊のロッヂTV』などなど、ちょっとずつ形になりそうなこともあるので、また近々ご報告させて下さい。
お店で食べてもらう価値
お店を閉めてから、おうち生活がはじまりましたが、やっぱり飲食店はなくならないと思っています。
お店は、おいしい料理とドリンクを味わうだけの場所ではない。椅子やベンチ、食器や器、照明、仲間の声、音楽、調理している音、人の熱気、料理の匂いなどを含めた「空間」にこそお店の存在意義があるんだな。と改めて実感しています。
おうちには、おうちのよさがあり、お店には、お店のよさがある。だからこそ、お客さんは飲食店に来てくれる。そして、お客さんが来てくれることは、当たり前ではないんだなと改めて気付かせてもらえたいい時間になりました。
いつの日か羊のロッヂ・隣のロッヂにて、みなさんとI Lamb Youできることを楽しみに、いろんな準備を進めていきます。
羊のロッヂがどんなお店か過去に書いた記事をよかったら、どうぞ!
新型コロナウイルスの影響が一日でも早く終息する事を願っています。長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。皆様も、健康にお気をつけて、お過ごしください。