ランニングでふくらはぎが痛くなった原因追求と実際の施術①
痛みが出たらnoteのネタにする
ケガをする=noteの記事にする
久しぶりにふくらはぎに痛みを感じました。お昼休みがてら自宅(院)近くの浅川沿いをジョギングしていたら2km地点くらいで急に「ビキっ」という感覚と共に始まった痛み。
120マイル(およそ200km)のトレイルを無傷で走った3年前と比べるとなんと情けないことか。
しかし、そこは仕事につなげます。めげません。タダでは終わらせません。
痛みが出た原因(痛みが出た筋肉名から運動連鎖、栄養に関して包括的にまとめます)と施術(実際に治すために何を行ったか?クライアントへも提供できる内容を多く含みます)の2つをなるべく細かく書きます。書くからには細かく書きたいので数回に分けますね。ぜひお付き合いください。
実際に痛みを感じると正しくケアすることの重要性を再認識させられます。
ぜひ、似たような症状をお持ちの方は処置を真似するなり当院に来てもらうなり早めの対処をオススメします。
このnote(シリーズ)の内容
実際の症状
まず初めにどんな症状が出たかを書きます。似てるような症状があれば参考にしてみてください。
生活はできるけどなんか痛いし、走るのが怖い感じがよくある訴え。
ランナーだとよくある痛みの出方。「走ると痛い」ってやつです。大抵は筋肉の硬結によるものです。その原因を追求してみましょう。
痛みが出た原因(局所)
筋肉の硬結
局所から順番に原因を追っていきます。まずはどこの筋肉に問題が起きたか?から。
基本、普通に生活できる程度の痛みは筋肉や筋膜の問題がほとんど。
ですが稀に骨折が起きていたり、脱臼が起きていたりするので確認は必要。
今回のふくらはぎの痛みの場合、すぐ近くの脛骨腓骨にはもちろん問題ないですし、足首も大丈夫。神経症状(しびれや灼熱間など)もなく、強く腫れることや内出血が起きたわけでもないので肉離れでも骨折などその他重症ではないことは確実。
何事も甘く見ずに酷い症状から検査(視診や問診、触診など)等を行い、考えていって1つ1つ除外していくのが基本的な進め方。
とは言ってもそういった理論抜きにしても痛みが出る以前の生活習慣を鑑みても「ふくらはぎの一部がガチガチになった」のは感覚的にもわかったので最初から骨折などは考えていません。自分のカラダですし、それくらいは一瞬でわかります。
どこの筋肉が硬くなった?
ふくらはぎの筋肉=「下腿三頭筋」です。
下腿(ひざ〜足首)のエリアと広げると後脛骨筋や長・短腓骨筋など細い筋群も原因と考えられますが、痛みが出た部位と痛みが出る動作、圧迫による痛みの再現から下腿三頭筋に問題が起きたと特定できます。
この問題はそのまま「硬結(コリ)」ができたと言い換えてもOK。
※圧迫してチェックしている写真
下腿三頭筋は2つの筋肉の総称です。腓腹筋とヒラメ筋。
このどちらに問題が起きたか。そこを突き詰めます。
ヒラメ筋or腓腹筋。どっちに問題があるかの簡単チェック法
チェック方法は簡単。どちらも筋肉の起始停止(=骨にくっついているところ)が近づく(=収縮)によりかかとを上げる爪先立ち動作を行う筋肉です。
※実際にはそれぞれ用途は違いますが起始停止を縮める=使う、という考え方をするとどちらも爪先立ちをするのには変わりありません。
筋肉の硬結(コリ)がある時、筋肉を収縮させても痛みは出ません。
コリは筋繊維が過剰に縮んだ状態。なので筋肉を収縮させたところでコリそのものは全く動きません。だってもう縮んでいるんだもの。
なのでチェック法は「その筋肉を伸ばす動作を行うこと」(=起始停止を離す、ストレッチをする)です。筋肉が伸ばされると縮み込んだコリも伸ばされます。しかし、コッているので伸びない。だから痛みを感じる。なんとなくイメージつきますよね。
そんな感じで腓腹筋とヒラメ筋を伸ばす動作をすると以下のよう。
ポイントは足首ではなく「ひざ」。腓腹筋はアキレス腱からひざの関節を跨いで大腿骨の下部に付着しています。(最初の下腿三頭筋のイラストをみて見てください)
なのでひざを伸ばして足首を曲げることでストレッチができます。学生時代の体育の時間でやったことありますよね。あれです。
反対にヒラメ筋はひざの関節まで筋肉が伸びていないのでひざを曲げた状態で足首だけを曲げ込む動作の方が伸びます。これは他の筋肉や筋膜の影響が減ることでヒラメ筋への伸張刺激が高まるからです。(刺激がヒラメ筋に入りやすくなるからよく伸びるよー)ということ。
結果はひざを曲げたストレッチで痛みが出ました。
つまりは「ヒラメ筋」にコリができて痛みが出ているというのが特定できました。
次回はなぜヒラメ筋が硬くなったのか?を探る
ヒラメ筋の硬さが痛みの原因はわかった。
しかしなぜヒラメ筋が硬くなったのか?そこを探らないと根本解決には近づけません。根本を正さないと再発の可能性があるのでしっかりと治しておきたいところ。
次回はその「原因の原因」を深掘りしていきます。
どうぞお付き合いください。