#20 犬の寿命のこと
最近、ネットニュースなどで芸能人の「愛犬が16歳〇〇か月で虹の橋に」という記事を立て続けに目にしました。
16歳を超えて長生きする犬が増えているんだなぁと実感します。
でも、それは犬種によっても差があり、うちの山さんのような短頭種と呼ばれる鼻ぺちゃ系の犬種は一般的にあまり寿命が長くないとされていました。
でも、その傾向もだいぶ変わってきているし、個体差が大きいものです。
私は以前、ライターとしてフレンチブルドッグを飼っている飼い主さんのための雑誌『BUHI』の取材執筆をしていた時期があって、そのなかで、ご長寿のフレブルさんの取材を担当しました。
最初に会いに行った時は、17歳。
まるでヨーダのような貫禄で、ゆっくりとだけど、しっかりと歩いていて。ご飯ももりもり食べていると。
当時、うちの山さんはまだ4歳だったので、「歳とるとこんな感じになるのか!」と感動したのを覚えています。
そのご長寿フレブルさんは、なんと19歳9か月まで長生きして、亡くなった後に飼い主さんに再びお話を聞いて記事にしました。
私にとってはその経験がとても大きくて、その姿がずっと頭の中に残っていていました。
年齢的にそれが私の中での目標というか基準にもなったので、短頭種の寿命が短いかもということはまったく気にすることなくいられたことはラッキーだったと思っています。
山さんが16歳になって間もない頃、動物病院の待合室で同じボストンテリアの若い子を連れた飼い主さんと一緒になりました。
山さんの歳を告げるととてもびっくりしていて、「そんな歳まで生きているボストンテリアを初めてみました!」と(笑)。
そして、その方が帰られた後、また別のボストンテリア連れの飼い主さんが入ってきて、「外で会った方に、中に16歳のボストンテリアがいると聞きました!」と。
普段はあまり会うことないのに、その日はボストンテリア祭りで。
そして、なんだか伝説の存在のようになってしまった山さんでした。
でも、16歳を過ぎても元気にしている姿を見ることで、自分の家の子の将来の姿をイメージしてもらえたなら嬉しいなぁと思ったことを思い出します。
私がそういう姿をイメージし続けたことで、それを実現できたように。
ということで…
山さんとの16年間という長い年月を振り返りながら、書き残しておきたいことを綴ってきたこのnote。
世の中のすべての飼い主さんとワンちゃんができるだけ長い時間を共に楽しく過ごせるようにと願いながら、締めくくりたいと思います。
読んでくださったどこかの誰かに役に立つようなことがほんのちょっとでもあれば幸い。
もうすぐ1年。
悲しい気持ちは時間と共に薄らいでも、さみしい気持ちはなくなりません。
たぶん、ずーっとさみしいんだろうと思います。
また書きたいことが出てきたら、番外編として書くかもしれません。笑。
では。
「犬との暮らし 16年の記録」
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