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🪜振り返り髙山 2025年2月2日(日)銀泊のおかげで宮崎綾子の恐ろしさを知る🪜

銀座のイベントに出演して

そのまま泊めてもらった銀座の税所さんのマンションで目を覚ます
大雪が降るという予報もあった朝
銀泊恒例のゆで太郎詣で

普段朝食は食べないのだけど銀座の朝は毎回特別だ
雪は降らず小雨で済んだけれど 寒い!

なのにいつもの癖でやっぱり冷たいお蕎麦を頼んでしまうし クーポン券でカレーを頼んでしまって訳がわからなくなる

勝手に作ったゆで太郎のパーカーを来てお蕎麦を頼んでいる税所さん(のんちゃん)
実に変でよい

途中でカレー蕎麦にするんだと幸せそうな銀座の寿司屋

昨日静岡にiphoneを忘れて出発してしまったことで頭が完全にSNSなどから開放されてる気がする
振り返り用にするから送ってと写真を撮ってもらう

食べ終わると税所さんはお店のバイトさんのフルート演奏を聴きに行くということでお別れ

普段ならここで静岡を目指すのだが どうしても見たかったものがあった

東京駅の東京ステーションギャラリー
詳しくは知らないのだけどどこかで見たことはあるあのアプリケ作家さんの作品を見に行くのだ

アップリケじゃないらしい アプリケ

宮脇綾子のアプリケ
作品は写せないので広告の画像を

このやわらかくユーモラスな作品は縫われたり貼り付けられたりした各種 布 皮 紙 網などを駆使して作られている

デフォルメの仕方や布地の元の柄を活かすセンスが凄いんだけど
素描なんかの展示を見てそもそものデッサン力が凄くてタッチが素敵

そして創作意欲の旺盛さがずぬけていてさらにはきっと作業が恐ろしく早いひとだったようだ

うんざりするくらい素晴らしい作品いっぱいの展示

面白かったのは絵の展示などに比べて連れ立って来ているひとが多く みなさんああだこうだと語らいながら見てらっしゃる

しゃべりたくなる 共感したくなる展示だったし
あと 写真を載せておいてなんだけど 写真ではまったく良さが伝わらない

布の質感が感じられないと情報や魅力としては1割から2割くらいしか伝わってないと思う

それでも素敵に見えるとしたら画面配置のセンスや色彩感覚の鋭さ
なにより本人の愛らしさがにじみ出ているんだと思う

ポスターや広告からはわからないことがもう一つある
それは彼女が
干し柿たけのこが大好きだということだ
魚は干してあるものも多い

そのレベルは 常軌を逸していると言っても言いすぎじゃないし怒られることはないと思う
だって
干し柿と魚はそれぞれ
10,000種類の布地で10,000個貼り付けたという作品があるくらいなんだもの

狂気にも似た創作の化け物にあった気がして幸せだった
もうまた見たい

展示会場が改修復元された東京駅の中ということもあり売店まで行く間に東京駅の歴史の展示が見られた

天井近くを通る渡り廊下みたいなところは有名なレリーフを間近で見られるチャンスだったのに見るのを忘れた
それには理由がある

僕の前の歩いていたカップルらしき男女
20代前半だろうか
「せっかく日本に寄せてくれたのにね」
「受け入れがたかったんだ」

と話しながらその展示を見てその場を去って行った

何を寄せてくれたんだろう 誰が?なんで受け入れがたかったの?
と思って展示を見るとこんな内容

実は明治時代の東京駅
ドイツ人のパルツァーさんという人に設計を頼んだら和風にしてくれようとしたらしく欧米列強と肩を並べたがってた当時の鉄道関係者は受け入れがたかったらしい
採用されず 内部の配置などは踏襲して外見はいま復元されて使われているあの形になったそう

パルツァー案の東京駅 きっといまなら世界にウケがいい

パルツァーさんが日本に寄せてくれたこと 明治時代の日本人が受け入れがたかったことがわかったものの
真似をすれば肩を並べられると思っていた当時の連中のいじらしさと残念さを若者がさっと理解して会話してる感じがなんか素敵だった

展示だけでも大満足だったけれど さらに贅沢をしてしまった!!

作品が沢山載っている図録を買ってしまったのだ
(上に載せた干し柿や干し魚の写真は本のページを撮ったもの)

3,300円でこれだけを持っていてもきっと質感や空気感を載せきれないだろうが こちとら現物を見とるんじゃ
平凡社が頑張ってまとめた図録の写真を見て脳が本物を思い出すのでお値段以上なのだ うれしい

そうやってホクホクと帰ったいい日だったよ
節分だったよ

数え年でも多い気がするね

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