「推しってなに?」ってきかれるので考えてみた。
「ねえいつも言ってる推しってなんなの?」ときかれることはや6年。「わたしの推しは世界で一番かっこよくて可愛い最強のアイドル!!!」と一言でドン引きされ続けることはや6年。
そろそろ親にも心配されてきたので、ここいらでひとつ「あ〜推しってそういうことね!なるほど!」と理解はされなくても認知してくれることを目標に「推し」について考えてみました。
1「〇〇のファン」から「俺の推し」に。
「推し(推す)」という言葉がメジャーになったのはAKBの、特に総選挙によるところが非常に大きいのかなと。それまでは自らを「○○のファン」としか名乗ることができなかったんです。「○○のファン」ということは、あくまで○○が主語であり、与えられるメディア出演、CD、ライブをファンのひとりとして享受する、基本的に”受け”の姿勢でいるしかなかった。
ところがどっこい、AKB総選挙は自分の好きなアイドルのためにCDを買い、投票するという”攻め”のシステムを生み出してしまったのです。好きなアイドルのためにCDを買う、投票する、そしてその票数がアイドルの順位としてリアルに反映される。こんなのいちファンとして待ってなんていられないじゃないですか。むしろ自分が行動しないと好きなアイドルにスポットライトが当たらないわけですよ。「〇〇がテレビにでるらしい!みなきゃ~」から「俺が〇〇をテレビにだす!!!」という強気なハートとそれに伴う強気なアクション(=大量購入)により、〇〇が「俺の推し」という感覚になっていくんです。
やっぱり自分が好きだなあと思う彼/彼女の素敵なところを沢山の人にみてもらいたいし、「素敵だよね」って共感したいし、自分が気づいていない彼/彼女の魅力を誰かに教えてほしい。そのためには「〇〇のファン」という感覚ではとてもじゃないけどいられないんです。
2「推し」への感情は子どもを溺愛する親バカと同類
「推し」という感覚から次は「推し」への感情についてですが、一番想像しやすいのが「自分の子どもが昨日までできなかったことが、今日できるようになったとき」の感情かなと思います。自分の子どもがはじめて歩いたときのこと思い出してみてください。立ち上がろうとするけど立ち上がれなかったり、1歩ふみだしたらと思ったらすぐ頭からこけたり、たくさん繰り返して、ぷるぷるの足でしっかり立ったその瞬間。その子どもの成長のあいだに大人が立ち入ることなど不可能だし、たぶん親として成長に立ち会えたら感動のあまり泣いてしまうと思うんですよ。それです。推しへの気持ち。この感動がわかる人、いま、限りなく私と近いところにいます。
でもそういう説明をしたときに「子どもは自分と血がつながってるけど、推しは他人じゃん?」っていう質問をされる。でもそんな人にお伝えしたい。まったく知らない子がでてる「はじめてのおつかい」みたら泣いちゃうでしょ?めっちゃ可愛い~ってなるでしょ?つまり、私は毎日「はじめてのおつかい」をみているような気持ちになるってことです。推しがアイドルとして生まれてから成長していくひとつひとつになんとも言えないほどの感動を抱き、ときに喜び、泣き、悲しみ、幸せだなあと思うのです。
3 あまりにも本物でやっぱり偶像な「推し」
「推し」が私に与えてくれる幸せだなあという感情は本物に、「推し」のアイドルとしての一面しか私は知らないわけですが、その距離感がはっきり言ってベスト。それ以上、個人としての「推し」によりすぎるとエゴと自分勝手が暴走して事件に発展する気がしている。(何度か暴走した人がニュースになっているけど。)
俳優は演技、歌手は歌、ダンサーはダンス、それぞれのプロがいるけど、アイドルって根本的に人間的な魅力がないとアイドルとして成立できないと思っている。デビューして荒削りな原石がたくさんの経験と絶え間ない努力で磨かれていって、ステージの上でそれはもうキラキラと輝くわけ。その空間はたくさんの好きという気持ちがいっぱいで、満ち満ちた愛に、なぜこの世から戦争はなくならないんだ?という究極な疑問がわいてしまうほど。多くの経験や出会いを通して成長していき、滲み出てくる人間の本物の魅力をみながらも、アイドルという「偶像」で楽しませてくれる存在を応援せずにはいられないのです。
私にとって「推し」は、なにをしてもあまりの一生懸命さに泣けちゃう可愛さと成長の過程で磨かれた人間的な魅力を兼ね備え、一生応援する!という強気な姿勢を与えてくれる最強の存在ってことです!!!
これで今度から「推しってなに?」って聞いてきた人にはこのnoteをみながら説明できるので便利です。たくさん考えて考えて、考えてみたことをしっかり言葉にしていく思考の整理とアウトプットの練習ができたらなと思うので、継続できるように頑張ります。
次回はなんについて考えようかな。
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