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うちのゼミでいったい何が学べるのか、と問われて。
ただいま、ゼミの次年度メンバーの第一次募集期間真っ最中。毎年のことながら、エネルギーをかなり使う行事の一つです。
幸いなことに、今年もうちのゼミに関心を持ってくれる方はいらしてくださって、ありがたいことです。
そのなかで、時々訊かれる質問に「このゼミで学べることって何ですか?」というのがあります。至極まっとうな質問で、これに明確に答えられるに越したことはありません。「〇〇はウチでしか学べません!」くらいに言い切れるといいのですが、いざ考えるとハタと止まってしまいます。
もちろん、書き上げればいろいろあります。
サービスデザインについて学べる
(じつは知ってる人には羨ましがられる)企業(など)さんと協働プロジェクトができる
企業(や地域など)をめぐる価値の流れを捉えることができるようになる
価値の流れに参画するアクター/ステイクホルダーが何を期待しているのかを考えながら、自分たちの提示したい状態を打ち出せるようになる
サービスデザイン実務に携わっておられる方と接点を持てる
できることはたくさんあります。ただ、これらは学べる/体験できることの一面でしかないのも事実です。
このうち、1については近畿大学経営学部であれば、他にも学べるゼミはあります。2に関しても、うちのゼミならではというプロジェクト先であることはまちがいない(ほんとに、ものすごくおもしろい企業や地域とプロジェクトさせてもらってます)ですが、じゃあ他のゼミのプロジェクト先さんがうちより見劣りするのかというと、そんなことはありません。そもそも、そこに優劣をつける発想が好きではありません。
3に関しては、もしかすると学びの内容として、うちの独自性が色濃いところかもしれません。うちのゼミのプロジェクトは、多彩です。なぜなら、価値の流れを捉え、そこから新たな可能性を提案するというテーマでやってるわけなので、商品企画的な側面も含むし、お客さんに届けていくという側面も含むし、ステイクホルダーとの関係性を構築していくという側面も含むからです。いろいろできるだけに、イメージしにくいかもしれません。4は、3とセットです。5に関しては、まだあまりやったことありませんが、いろいろご縁はあるので、やってみたいところです。
こんな感じで、学べることは、もしかすると他にもいろいろあるのかもしれませんが、教員の観点からすると、こんなところです。
で、今日の午後はうちのゼミに関心を持ってくれてる2回生さんに質問会を開催してました。その折にも上記の質問を受けて、上に書いたことをもう少しほぐしながら話してました。
そうこうしてるうちに、4回生(13th)のゼミ長が卒論相談のために研究室に来たので、私の代わりに上述の質問に答えてもらいました。すると、こう答えてくれました。
「プロジェクト先の企業さんがめざしてはる状態とか理想とかをちゃんと汲み取って、そのうえで自分たち(ゼミメンバー)のやってみたいことを提案して、プロジェクトとしてやっていくことを決められるところ」(大意)
いやー、何の打ち合わせもしてませんでしたが、ここをさらっと、そしてよどみなく伝えてくれたのには、目を瞠りました。もしかしたら、ゼミのなかで何度かメンバーに伝えていたのかもしれませんが、それにしても2回生から訊かれて、これがためらいなく出てきたことに、ちょっと感銘を受けました。
内容的にそのとおりであることは言うまでもありませんが、それ以上に、より深い視座を得ていることがはっきりわかる発言だと、私は感じました。プロジェクトをがっつりと、かつリフレクティブにやれば、こういった視座を得られるというのが、うちのゼミでの学びかもしれない(もちろん、視座が深まるというのは、他のゼミでも得られることです)な、と。
プロジェクトがひとまず完了した後に、やった本人の視座がどれだけ深まったのか、そこは今までにもおぼろげには考えていたものの、ちゃんとはっきり意識していなかったかもしれません。ただ、ここを大事にしていく必要があるよな、とあらめて感じた今日でした。
ちなみに、当人はこんなことを↓笑
卒論、がんばつてね(笑)
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