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苔につつまれる山歩き
あついあつい毎日。心涼もうと、近くの山に苔を見に行きました。
富士山の麓に位置する愛鷹山塊の中に、呼子岳という山があります。
緑に包まれた登り道を歩いていきます。枯れた川を渡ったり、ゴロゴロした石をよけて歩いたり。
苔に出会うまではゆるやかな道です。
暮らす街はギンギンギラギラ太陽なのに、森の中は静かで蒼くて美しい。
あまりにも美しいその色に視線をうばわれてばかりでした。
静かすぎて、苔の岩に話しかけたり。
橋の緑に見惚れてたたずんだり。
そして枯れた沢の先、
苔がたくさんあつまって生きている場所にたどり着きました。
踏み壊さないように、静かにそっと、そーっと歩きます。
光がさしたり、かげったり。
その一瞬で苔の色が変わるので、夢中になって写真を撮りました。
この日、私の山登りのピークは苔の森でした。山頂まで行かなくても、満足したらそこが私のピークになってしまいます。
緑は癒しの色。
苔の森は大好きな色にあふれていました。
心を緑色に洗ってもらって、ありがとうとお礼を言って帰ってきました。