やんちゃ枇杷。
今日、八百屋で枇杷を書いまして。びわ。
スーパーに行くと、長崎や千葉で手間暇かけて作られたツルツルの、手のひらにぽっこりと納まるような美しい枇杷が、丁寧にパック詰めされて売ってますよね。ちょっとした高級品の趣きで。
でも、今日買った枇杷はそれよりも断然カジュアルで、「ついさっき裏の庭から捥いできたの〜」というような感じ。身も小さくて、まだ少し硬く締まっていて、ちょっと傷なんかもついていて、どことなくやんちゃそうな。
そうそう。スーパーの枇杷はなんとなくおしとやかで、あんまり荒く扱っちゃダメよって雰囲気が漂っている。洗うときもひとつずつ手にとってさ、赤ちゃんを産湯につからせるみたいに、やさしーく指の腹で撫でてさ。
けれど今日のやんちゃ枇杷は、気軽に洗えるというか、それはまあ実の硬さ加減も関係しているとは思うんだけど、ざるに入れて「はいはーい」みたいな、ざぶざーぶみたいな、昭和の子沢山の肝っ玉母さんがわんぱく達を流れ作業のように風呂に入れるみたいな、そんな気軽さがありました。
僕の生まれ故郷の山梨は、日本の地方都市らしくきちんと田舎で、県庁所在地である甲府の街中にもあちこちに空き地や広い庭のお家や、なんならちょっとした田畑があって、その片隅にはかなりの確率で枇杷の木が植えられていたものでした。
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