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木の皮はぎ(皮むき間伐)と下処理🌿7月のかご編みワークショップのご報告 part1

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除いて、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。今月は7月7日に行われました。

例年この日は、梅雨時期にあたるため、雨の日が多く、年によっては肌寒い日もあり、雨ガッパを着てちょうど良い時もありました。ところがここ数年は猛暑の連続で、今年も茹だるような暑さでした。それでもほとんどの人が出席され、総勢28名。なんてみんなタフなんだ!と前回同様、感嘆せずにはいられませんでした。

そしてブログを見ていろいろなところから来てくださった方、本当に本当にありがとうございます🙏 こんな嬉しいことはありません。やっていて良かったと思う瞬間です。

この日来られた方の中には、北は北海道から、南は九州福岡から、他にも静岡からと、飛行機や電車などさまざまな交通機関を乗り継いで、遠くから来てくださいました。そして奈良県から来られた方は、夜行バスに乗って、なんと石神前駅で降り、山越えをしてここまで来られました。本当はこのコースで来るつもりではなかったのに、知らずに来てしまったとのこと。それなのに時間までに到着されて、この暑い中すごいパワーです。

思わず熱く語ってしまいましたが、そんなに簡単ではないこの場所まで、皆さんがさまざまな思いをして来られたと思うと、涙が出そうになりました。

今年の樹木

今年は、胡桃の木と杉・檜に取り組みました。

胡桃

伐る時に、胡桃の木の年代の見方や、どこから切り落としたら良いのかなど教えてくださいました。

くるみを伐採するきこりさん

伐った胡桃は葉を落とし、実は染め物に、樹皮はかごに使います。

かご編みに使えそうな枝
この他にもまだまだたくさんあります。

樹皮の剥き方を学びます。

皮を中表にして巻き、風通しの良いところで乾燥させ保存します。

杉・檜

杉・檜は、これまで樹木を伐採して倒した木を運び、別の場所で皮を剥いでいたのですが、今年は「皮剥き伐採」という新しい手法を取り入れました。「皮剥き伐採」というのは樹皮を梢に向かって剥き上げて立ち枯れさせる間伐手法です。剥き上げた後は、そのまま放置して立ち枯れさせるのですが、立ち枯れた樹木は軽くなり、伐採や運搬は女の人でもできるそうです。

今年も85歳の現役きこりさんの指導のもと、この間伐に挑みました。

伐った樹皮は苔や汚れを取り除くように、粗皮を削り落とします。今日の作業はここまでです。

いつもは、粗皮を削った樹皮を、削れたものから随時煮沸し、虫の卵等の処理を行いますが、この日はあまりに暑ったため、煮る作業は別の日に行うことにしました。

皆さんの作品

これまでに習ったことを生かし、ご自分で制作をされてものを持ってきてくださった方がいらっしゃいました。

クズのブレスレット

去年の秋に採取したクズで作られたそうです。

茗荷の葉で

茗荷の葉を縄ないしたものとしめ縄です。

カヤツリグサの縄ない

カヤツリグサってこれです。よく道端や空き地に生えてます。

それがこんなかわいいひもになるんですね✨私も知りませんでした!瓶詰めやプレゼントの綴じひもにしたら素敵ですね!

おまけ

今、仲間の一人とひょうたんに凝っています。きっかけはヒューマンビートボクサーのSHOW-GOくんが、ひょうたんを持ちながら歌っていたのを見て、すごくおしゃれだと思ったからです。

これから仲間とひょうたんづくりもやってみたいと思っています。こちらは彼女がプレゼントしてくれたひょうたんと、ひょうたんから作ったひしゃくです。栽培からやったそうです。かっこいい〜😎

最後に

次回のワークショップは、8/4(日)まるかご編みです。4月と6月に採取した草や縄ないなども利用します。

今回7月のワークショップで取り組んだ樹皮は、9月のワークショップでひごにします✨


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