自作樹皮ひごでかご作り🧺+さまざまな材の紹介🌿10月のかご編みワークショプのご報告
ここ青梅賢治の農楽校では、4月を除き、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを開催しています。10月は、9月に作ったひごを使い、いよいよかごを組む工程に入りました。
ひごの編み組み
まずは前回のワークショップを思い出しながら、ひごをそれぞれの好みに合わせて調整。その後、編み組みに進みました。スタートは一緒でも、作業の進め方やペースは参加者さんそれぞれ。次の段階に進む際は、個別にサポートを行っています。
年の参加者さんたちは特に、制作過程そのものを楽しみながら、ゆっくりと進めている印象です。説明を熱心に聞き、手を動かしながら作業に没頭している様子がとても素敵でした。
説明を熱心に聞く、参加者さん✨
縁の始末
今回のワークショップでは、仕上げの縁の始末に使う「縄ない」も行いました。
通常は仕上げの工程として「縄ない」で縁の始末を行いますが、講師の美和子さんが新たに学んできた「なわないで閉じない」ノルウェー方式も紹介され、やりたい方は初めての挑戦となりました。新しい技法にみなさん興味津々で、非常に学びの多い時間となりました。
かご編み材になる植物の紹介
先日閉園した飯能にある「メディカルハーブガーデン薬香草園」から、そこにあった植物を一部頂きました。この貴重な素材をどのようにかご編みに活かせるか、ワークショップ内で紹介・解説しました。
いつも使用する野草や樹皮とは異なるハーブ類や香り豊かな植物たちが、かご編みにどのように活かせるのか、今後の作品に新たな可能性を見出す機会となりました。
株で頂いてきたものは、ユキヤナギとミツバアケビそれにハイビャクシンです。ユキヤナギは自然農の畑の柵の外に、ミツバアケビとハイビャクシンは日当たりの良い山の斜面にと、かご編み2年目以上の仲間が移植しました。
「メディカルハーブガーデン薬香草園」さん、ありがとうございました。大切に使わせていただきます。
今日の作品
ワークショップの最後には、参加者が今日製作したかごを並べ、感想を共有しました。みなさんの感想を聞くのは、励みとなると同時にさまざまな発見もあって楽しいです。
この1ヶ月に個人で取り組んだ作品
さらに、前回のワークショップから今回のワークシップまでの1ヶ月の間に、各自が自宅で制作された作品も披露していただきました。みなさんの自主制作作品には、それぞれの創意工夫が詰まっていて、見ているだけでインスピレーションが湧きます!
どれもひごをを使っています。
左上の花瓶は、ひのきのヒゴを細くして作り、中に空き瓶が入っています。
真ん中のコースター群は、なんとっ前回のワークショップで捨てられていた余剰を、ゴミ箱から拾ってきて作ったものだそうです。凄い!
一番右の上のかごは、檜のヒゴをこれもまた細くして、網代編みで組んだかごです。正直言って今日のワークショップで取り組む内容よりレベルが高いです。
こちらは北海道から参加された方の作品で、白樺の樹皮で編んだポーチです。白樺というのが北海道らしいですね。奥は竹ヒゴで作ったペンダントです。竹の編み組みはやったことがないのですが、小さいものほど難しいのではないでしょうか。
そして作品群の一番下に敷いてあったこの生地は、杉と檜のひごを織り込んで作られています。機織りのできる二年目以上の人が作りました。コースターを作ったのもこの方です。この発想は意外でした!
最後に、北海道から参加された方より、お手製刺繍ハンカチ頂きました。嬉しいです٩(ˊᗜˋ*)و ありがとうございます。
次回のワークショップは、11月3日「クズつるの採集と下処理」です。採集場所は川原で、季節の植物観察をしながら行う予定です。