もらった畳の井草で、丸い蓋付きボックス作りました🌿技法コイリング(作り方付き)
今回は、前回の記事 「畳の井草で鍋敷き作り」の鍋敷きを発展させて、見出し画像のような円柱形のボックスを作ってみました。多少根気がいりますが、鍋敷きと同じ技法で作ることができます。地道な作業が確実に形となっていき、見栄えも美しく繊細なため、つるかご作りとはまた違った面白さがあります。
準備
蓋に使う枝は、柳でなくても、好みのものでかまいません。
作り方
完成までの大まかな手順です。まずコイリングで円形の鍋敷きを2つ作ります。 片方は、円板の端を立ち上げてボックスにします。
そしてもう片方は、円板の端を立ち上げてボックスの蓋にしていきます。
そうしたら完成です。 それでは詳しく説明していきたいと思います!
1、底を編む
最初に説明した通り、まずボックスの「蓋」と「本体」になる円形の鍋敷きを2つ作ります。大きさは好みで良いのですが、今回私は直径17cmにしました。 鍋敷きの作り方は、以前書いた↓こちらの記事を参考にしてください(•́̀ᴗ•́)و ̑̑
2、立ち上げて側面を作る
好みの大きさまで作ったら、そこから端の部分を立ち上げていきます。今まで外へぐるぐると芯をかがってきたのを、今度は上に乗せてかがっていきます。
そのままどんどん垂直にかがり上げて、側面を作ります。
3、縁を始末する
好きな高さまでかがったら(今回は約6cm)、縁を始末して本体の完成です!縁の始末は、「畳の井草で鍋敷き作り」の「6. 最後の始末」を参考にしてください。
4、蓋をつくる
本体より1周大きめに、鍋敷きの要領で、平板な円形を作ります。
蓋もボックス本体同様、同じ要領で立ち上げていきます。好みの高さになるまで側面をかがり、(今回は約3cm)縁の始末をして蓋の完成です!
5、取っ手をつける
今回は少し蓋の真ん中が窪んでしまったので、取っ手をつけるついでに、枝で補強することにしました。窪まずに作れたら補強はカットしても良いかもしれせん。
補強用に細い柳の枝を17cmにカットし、3本用意します。 取っ手用に太い柳の枝(直径1.5mmぐらい)を4.5cmにカットし、1つ用意します。
補強用の枝を、蓋の裏に米字型に組み置きます。
補強用の枝を、とじ針に井草(とじ紐とする)を通して、蓋にかがりつけます。
反対側(蓋の表側)に取っ手をつけて、補強枝の中心に井草のとじ紐をひっかけながらぐるぐるとかがります。
完成!!
準備材料のところにも書きましたが、蓋の補強や取っ手に使った枝は、あるものでかまいません。今回は、3年前に手に入れた柳の剪定枝があったので、それを使いました。それこそ取っ手は、木の実や、縄ないで作ったリボン等、そのとき手に入るもので工夫してみてください。また表情が変わって面白いものができると思います。
作ってみて
もとの鍋敷きと見比べると、予想よりもきちんと立派なボックスに出来上がったので嬉しかったです♪
真っ直ぐで長さのある草、例えばスゲや、チカラシバ、シュロの葉などでも、同じようにできると思います。これらの草は、比較的手に入り安いので、今度試してみようと思います。
次回はそろそろ真竹の皮が落ちてくる頃なので、それを使ってコイリングの入れ物を作ってみたいと思います。お楽しみに!