皮剥き間伐で入手した樹皮を煮て、かご編み素材にする。7月のかご編みワークショップのご報告 part2
前回の続き
7月のかご編みワークショップで得た樹皮は、本来なら当日煮ます。雨季に当たるこの時期は、肌寒いときもあり、樹皮を煮るのが全く苦にならない年もありました。
しかしここ数年は猛暑が続き、今年も例外ではなかったため、6日後の土曜日に行うことにしました。天気予報と有志(3人)の都合を見計らい設定したこの日の温度は、ワークショップ当日より5度も低い32度。前後数日を見てもこの日がベストでした。
それでも32度なんですけどね( ˊᵕˋ ;)
<前回の記事>
樹皮の選別
7月のワークショップで剥いだ皮は、屋根のある外に集めて置いておきました。採って5日程ですが、下に置いてあったものはかなり黴びていました。これらを、ひごに適した幅かどうか、黴がどれくらい進行しているのか等を見極めながら選り分けます。
煮る
ブロックを積み、半分に切ったドラム缶を置きます。水を張って、薪をくべて沸かし、ここで樹皮を煮ていきます。
このドラム缶は金属リサイクルのところで、分けて頂きました。格安で譲ってくださいとお願いしたら、なんと無料でくださいました。しかも半分に切ってもくださったのです。ありがとうございます〜🙏
今では市に出していた資源ごみの金属は、ここに持って行っています。
水を張ります。写真ではホースを向けていますが、この後ホースの接続部が破損していて、水が届かないことが判明しました。仲間の2人があっさりバケツで入れようと提案し、バケツ人海戦術となりました。
薪に火が着くまでが結構難しい上、お湯が沸くまでに30分ぐらいかかるので、煮ることが出来たのは12時少し前でした。10時ぐらいから始めたので、2時間近くかかったことになります。
板で煽りながら火を大きくし、樹皮を煮ていきます。汗だくです💦
順調に燃えています。
さすがに、消耗してきたので、適当なところでお昼を取りました。
それでも2人ともおにぎり1個しか食べません。
暑いと食べられないのですね。
少し回復(森林の氣でしょうか)してきたので、また始めます。
煮る作業終了
昼食後、かなり作業したと思うのですが、今回の樹皮は皮剥き間伐のせいか量が多く、いつもは2人で午前中に終わっていた作業も、午後2時になっても終わりませんでした。そこで体力的なことも考え、黴の多いものは煮ずに処分することにしました。
片付けに入ると、処分することにした黴の多い樹皮を、2人はもったいないのでもらって行くと言ってくれました。なので持ち帰るものだけは煮ることにしました。
写しきれてないのですが、この以外にもまだあります💦
煮て乾いた樹皮は、2階の小屋に運びます。
黴びてしまった樹皮でかご
黴びていても茹でて削れば結構使えます。作品によってはヒゴをとても薄くするものもありますので、本来は黴びてしまったからと言って、すぐには捨てません。
また一度茹でて保管していた樹皮も黴びることが良くあります。そのときは、再度茹でホワイトリカーのような度の高いアルコールをスプレーして使用します。
下の作品は、いっしょに樹皮を煮てくれた仲間が、当日もったいないと言って持ち帰った黴の樹皮使用の道具入れです。家にあったヒゴも混ざっているということですが、こんなにきれいに仕上がりました。黴も気になりませんね。
最後に
樹皮を煮るという作業は、初めの頃はあまり行っていませんでした。しかしやっておくと虫に食べられるという被害が格段に減ったため、今では暑くてもやっておく価値のある作業だということになりました。
間伐の一環としてやっているところもあり、材がたくさん出ることもあります。そこでついつい全部使おうと考えてしまいますが、処理しきれないときは無理せず、今後は土に返すことも考えていきたいと思います。
暑い中、休みを返上していっしょにやってくれた仲間の2人には、本当に感謝しかありません。 ありがとう🤗
これで9月・10月のワークショップの準備ができました。
次回のワークショップは8月4日「丸かご編みで」す。
またご報告します。お楽しみに(^▽^)/