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かご編み

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小リスによる「かごの編み方」と「かご編みワークショップ」を紹介しています♪
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記事一覧

樹皮でひご作り+ブルキナ編み🌿9月のかご編みワークショプのご報告 

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除き、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。毎年9月は、7月に伐採した杉と檜の皮を使ったひご作りです。これは10月制作のかごの材になります。 この日は台風10号が接近しており、交通機関の運休などの影響で欠席をよぎなくされた方もおられましたが、ほとんどの方が出席されて驚きました。みなさん、すごい! そして今日は合宿でやるはずだったブルキナ編みもありました。今年の合宿は、講師の美和子さんが体調不良のため参加できず、その

東京文化財研究所公開シンポジウム🌲森と支える「知恵とわざ」-無形文化遺産の未来のために-に行ってきました🌿

かご編み仲間が、「おもしろそうなシンポジウムの情報があったので、お知らせします」と7月の始めに共有してくれたのが、これでした。チラシにはこう書かれていました。 ” 伝統的な無形文化遺産は自然素材とその加工技術に支えられていますが、近年、里山の荒廃や食害により素材の確保が難しくなり、その継承が危機に直面しています。このシンポジウムでは、こうした課題を広く共有し、森と共に育んできた知恵や技の実態を広く知っていただき、現状理解や問題意識の共有を目的としています。” ←要約 ht

皮剥き間伐で入手した樹皮を煮て、かご編み素材にする。7月のかご編みワークショップのご報告 part2

前回の続き 7月のかご編みワークショップで得た樹皮は、本来なら当日煮ます。雨季に当たるこの時期は、肌寒いときもあり、樹皮を煮るのが全く苦にならない年もありました。 しかしここ数年は猛暑が続き、今年も例外ではなかったため、6日後の土曜日に行うことにしました。天気予報と有志(3人)の都合を見計らい設定したこの日の温度は、ワークショップ当日より5度も低い32度。前後数日を見てもこの日がベストでした。 それでも32度なんですけどね( ˊᵕˋ ;)  <前回の記事> 樹皮の選

木の皮はぎ(皮むき間伐)と下処理🌿7月のかご編みワークショップのご報告 part1

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除いて、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。今月は7月7日に行われました。 例年この日は、梅雨時期にあたるため、雨の日が多く、年によっては肌寒い日もあり、雨ガッパを着てちょうど良い時もありました。ところがここ数年は猛暑の連続で、今年も茹だるような暑さでした。それでもほとんどの人が出席され、総勢28名。なんてみんなタフなんだ!と前回同様、感嘆せずにはいられませんでした。 そしてブログを見ていろいろなところから来てく

かご編みに使える身近な素材の採取と観察🌿6月のかご編みワークショップのご報告

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除いて、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。今月は、6月2日に行われました。 この日は雨。植物にとっては嬉しい雨でも、山を登ってくる参加者の方々には、足元が悪くなるやっかいな雨です。それでも欠席者は、雨とは関係ない理由でお一人だけ。なんてみんなタフなんだと思わず感心しました。 材になる草の採取 山にはさまざまな草が生えています。中でもアオツヅラフジやアケビは、かご編みの定番ですが、クズ・ススキ・スイカズラ・ヘク

自作編み材でゴッズアイのかご作り🌿5月のかご編みワークショップのご報告

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除いて、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。今月は、🎏子供の日の5月5日に行われました。 今月のワークは、先月の21日に、自分たちで準備したかご編み材を使って、いよいよゴッズアイのかごを作ります。 今回の編み材 材は、先月重点的にみなさんが取り組んだクズ蔓他、 ご自宅で縄ないを作ってこられた方や ご実家の周りに自生していた蔓を持ってこられた方もいらっしゃいました。 それらのツルの中には、何と!今回不作で購入

かご編み材を自分達で調達🌿4月のかご編みワークショップのご報告

ここ青梅賢治の農楽校では、年度初めの4月を除いて、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを行っています。今年度の4月は、初回が第3日曜日の21日に行われました。 今回のワークは、来月5月に行うかごの材料準備でした。昨年は初回で乱れ編みのかごを作りましたが、今年は編み材となるオオツヅラフジが不作で入手できなかったため、参加者の皆さんには、自ら材を作って用意するという取り組みをしていただきました。 材料となるクズつるは、講師が事前に採取し割き、参加者の皆様には、その中に含まれ

職場へ最後の贈り物🌿山の檜と胡桃で作った樹皮のかご🧺

今年の2月を持ちまして、5年近く会計年度任用職員として働いてきた図書館を退職しました。60代に突入し、生涯の半分以上を過ごした今、もう例え収入がなくなったとしても、もっとやりたいことに挑戦したくなり、退職を決意しました。 それでは、次に何をするかということですが、それについてはこの記事の最後でお話ししたいと思います。どうぞ最後をお読みください。 さて、話を戻しますと、今回紹介するかごは、退職時にみんなが欲しいと言ったわけでもなく、ただただ自分が贈りたかっただけで、強制的に

かご編みワークショップ🌿2023年度作品集🧺今年1年をふりかえって

これから山は寒い季節に入ります。2023年度のかご編みワークショップは4月に始まりましたが、12月のつる採りを最後に終了します。 今年1年はいろいろなことがありました。私にとって特に大きかったのは、講師の怪我でした。薪を持ち、柵を越えようとしてつまづき、腰の骨を折ってしまうというショッキングなお知らせを受け、急遽私が代わりに講師を務めることになりました。 全く予期していなかった事態に、戸惑いながらも、いつもは作品のゴールだけを目指してただ編んでいたワークショップでしたが、

ワークショップ最後のお楽しみ😊山のつる採り🌿12月のかご編みワークショプのご報告 

つる採り、どんな人が対象 青梅の山では、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを開催しています。12月は、いよいよみんなのお楽しみ、山のつる採りです♪ 1年間、ほぼワークショップに参加した方と、2年目以上の会員の方のイベントです。 ここでは山の恵みは、有限であり、人と自然の間で分かち合いながら同時に育むものだということを、大切にしています。 ですので、山に親しみ、山の自然、気候、植生などを体験した方を対象にしています。 もちろん単発で参加される方の中にも、すぐに理解で

材料費0円でかご編み材を作る🌿クズつるを加工して🌱11月のかご編みワークショプのご報告 

青梅の山では、毎月第一日曜日にかご編みワークショップを開催しています。11月には、多くの人々が「繁茂して困る〜」と嘆くクズつるから編み材を作りました。 通常、私たちは河原に行って植物観察をしながらクズを採取しますが、今年はKさんという知り合いからご近所の空き地を紹介していただき、そこでクズを採取することになりました。 その空き地は、Kさんのご自宅の裏にあり、所有者の方の了解を得て、夏の繁茂時期もずっと刈らずに残していただきました。 作業はKさんの敷地で行いました😊 採

樹皮でかご作り♪!🌲自作のひごを使って🌿10月のかご編みワークショプのご報告 

青梅のかご編みワークショップは、毎月第一日曜日にやっています。10月は、前回(9月)に作った樹皮のひごで、とうとうかごを編みました。 前回(9月)のワークショップ ワークショップ 講師から、組み方の全体像の説明を受けます。 編み組に入ります。 ひごを置いて、どれくらいの大きさのかごで出来そうか、検討をつけているところですね。 組んでいます♪ 立ち上げて。 ここは結構、要です。 しっかりと立ち上げておくと、作業がやり易い上、綺麗な箱型になります。 出来てきました

樹皮でひご作り♪!🌲かご編み材、木の皮のひごができるまで-2🌿9月のかご編みワークショプのご報告 

ここ青梅のかご編みワークショップは、毎月第一日曜日にやっています。そんな月はじめのワークショップ9月は、7月に伐採した杉と檜の皮を使ったひご作りです。これは次回制作のかごの材になります。 ところで、みなさんお元気でしたか。私は、8月のワークショップ後、どちらか分かりませんが、流感にかかってしまいました。症状は4〜5日でなくなったものの、未だ体力の回復に手間取っております。そんなわけで思うようにかごに取り組めずに来ましたので、この日は久々のかご編みでした。 オリエンテーショ

講師復活😊かご編み合宿+丸かご制作🌿8月のワークショップのご報告

今月のワークショップは、8月5日(土曜日)合宿、6日(日曜日)丸カゴ編みというWワークショップでした。合宿は自由制作の1日で、自分の作りたいものを講師と相談して作ります。 合宿 去年の合宿は、台風で中止となりましたが、今年は無事行うことができました♪ この日の昼間の参加者は7人、泊まったのは4人です。合宿組は夜まで丸1日使えますので、大作に挑む人もいます(後述)。 夜は、星空を見たり、各自が思いのままにかご編みをしたりと、山の涼気のにあたりながら、楽しいひとときを過ごし