他人のGOODは自身のMORE
早速ですが、皆さんは誰かを“褒める“のが上手でしょうか?
「褒めた方が良いことは知っているけどどう褒めたら良いのかわからない!」
と思っている方は多いのではないでしょか?
おしゃる通り褒めることで相手の能力を引き出すことができます。
心理学の世界では“ピグマリオン効果”と言われています。
(期待と称賛は意味が少し異なりますが…)
しかし、なんでも褒めれば良いわけではないこともご存じだと思います。
「ちゃんと宿題を提出できて偉い!」
「朝早く起きれて偉い!」
小学校の教師と生徒の関係ならこのくらいの称賛でも良いと思います。
しかし、社会人、学生を相手にするならば、「舐められているのか?」と反感を買ってしまう可能性もあります。
ではどのように褒めたらいいのか?
ネットやSNSなどでよく見かける答えは、
「変化」
を褒めることです。
人は、過去と現在における良い変化を指摘されると嬉しくなります。
先ほどの例で言えば、
「普段全く宿題を出さない人が今日、出した時」
「毎朝遅刻する人が今日は間に合った時」
このような変化がある時に相手を褒めるのが有効的だと思います。
こういった「変化」に気づくことは意外と難しいです。日頃から意識して観察しなければ気付けない部分もあったりします。ぜひ今一度、観察する習慣を身に付けていきましょう!
さて、ここで、この記事が終わればなんの新規制もない記事でしょう。私は、皆さんに一歩先の称賛を行ってほしいと思います。
それは、称賛することで相手だけでなく自分自身を高めてほしいのです。
①目指すべき姿は、利己的な利他行動
結論から言えば、誰かのために褒めるのではなく、自身のために誰かを褒めるのです。
自分勝手な行動を利己行動、誰かのための行動を利他行動と言います。そして自分のためにやった行動が誰かのためになることを私は、利己的な利他行動と言っています。誰かを褒めるのを作業にしてしまうと、いずれその習慣は無くなります。
称賛を習慣化するには、Win-Winな関係が必要不可欠です。
②称賛にお世辞はいらない
では、どうしたら良いのか?
私は、今の自分にはできないこと、意識していなかったことに対して相手が行っている時に称賛すれば良いと思います。褒めるのにお世辞はいらないです。
例えば
・海外の人から道を尋ねられた時、私はわからないと答えたが、友人は、「ちょっと待って今調べる」と言って、スマホで調べた。
・コンビニから出る際、出口の扉を少し手で押さえ、後ろにいる人を確認していた。
・エレベーターでボタンを押さえてくれた人に対し、お礼を言葉で伝えていた。
これは実際に私が咄嗟にできなかったことです。なかなか意識をしていないとできないと思います。
このように出来事は観察していると身近なところで起きます。そして自分にはできないこと・意識していないことを見つけることは自身の成長に繋げることができます。
つまり他人のGOODは自身のMOREなのです。
③称賛する人は称賛した人
ところで皆さんが称賛する人とはどのような人でしょうか?
「難解なプロジェクトを成し遂げた人」
「大手企業・有名大学に入った人」
でしょうか?
もちろん、今紹介した人、また、一つ前の例で紹介した人は称賛されるべき人です。また、称賛に大も小もないとおっしゃるのもわかります。
しかし、私は、最も称賛されるべき人とは多くの人を称賛した人だと思います。
私は、大学院の時にキャリア支援団体に所属していました。内容はさておき、その団体のSlackには“称賛チャンネル“というチャットがあります。そこでは、誰かのために行動した人に対し、誰でもいいので称賛を送ることができるのです。面白いことに、そこからは誰かのために行動した認識がないのに称賛された人もいます。しかし、自身も称賛されたことがあるのですが、たとえ簡単なことでも一度称賛されてみるとモチベーションが一気に上がります。
「もっと行動したい!」
「自身も称賛しなくては!」
と気力が向上するのです。この循環が組織をより一層強くします。
そしてこの経験から多くの人を称賛した人こそが称賛されるべき人だと感じました。
大学のサークル、団体や会社などで誰かを称賛する機会があると思います。
その時に、称賛している人にぜひ一度、称賛の言葉を上げてみてください。
絶対に優秀な人ですから。
最後に
いかがでしょうか?
称賛の質を上げることができたでしょうか?
もちろん、実際に行動しなければ意味はないです。
もし、少しでも共感できたのなら今日から私と共に行動し、相手と自分自身を高めていきましょう!