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[就活] 理系大学生の伝わるエントリーシートの書き方 (A4,2枚研究スライド付)


始めに


 学部3年生、修士1年生
の皆さん、また就活に早くから意識を置いているいる優秀な皆さん、就活をそろそろしていきましょう

 初めての就活であり、大手就活サイト、大学からの多大な情報により右往左往することも多いと思います。本記事では、特にエントリーシート(ES)の書き方に焦点を当てみました。私は、技術系就職の人間ですが、事務系就職にもESの文章構成は通じます。技術系、事務系問わず、私と共にわかりやすいESを書いていきましょう!

 私は、修士2年生の時、キャリア支援団体に属しており、就活生のES添削、面接練習、悩み相談など就活全般に関することを人よりも多く携わってきました。私自身の就活経験、キャリア支援団体に所属していいた時の経験をもとに今回はわかりやすいESとは何か伝えていきたいと思います。

 ESは、夏、秋、冬インターンの選考、本選考に必ずあると言っても良いほどあります。定番な質問は、学生時代頑張ったこと(ガクチカ)、自己PR、志望動機だと思います。また、技術系ですと研究内容、研究スライドもあると思います。本記事ではこの6つを対象に例文を用いて説明していきます。

また、以下の記事も、就活をする上で重要な内容となります。少しでも目を通してくださると幸いです。

・就活全体像について

・優秀な就活生の特徴




ガクチカ

 
  早速ですが、企業はどうしてガクチカを問うと思いますか?その答えは学生時代頑張った思考プロセスは、企業に就職後もそのまま活かせる(再現性がある)からだと思っています。仮に学生時代、飲食店のアルバイトをし、就職ではIT企業に入社するとしても飲食店で培った思考プロセスはそのまま転用可能です。例えば、飲食店の売り上げを上げるために、現状の問題点を洗い出し、対策案を考え実行する能力とかです。この能力は他業種でも転用可能です。だからこそ企業はガクチカをみています。

 ガクチカではただ事実を並べるのではなくストーリーを作ってみましょう。何を頑張ったのか、なぜ頑張ったのか、どういう感情だったのか、具体的に何をしたのか、結果どうだったのか、何を学んだのか、などです。

[ 例文 ]

① 結論
私は塾のアルバイトで生徒を自立させたことがあります。
② 課題
テストの点数が取れない生徒がいました。内気な性格で質問はせず、何回も私から質問をし理解度の確認を行いましたが、全部をカバーしきれず不安に感じていました。
③ 取り組み内容
そこで教室長への相談やコーチセミナーに積極的に参加し、どうすれば積極的に話してくれるのか考えました。セミナーでは教えるだけでなく、コミュニケーションを取ることが大切だと学びました。特に「何を言うかではなく、誰が言うかが大切」の言葉が印象的でした。生徒が答えやすい雰囲気作りが大切だと感じ、挨拶は自分から行う。授業を始める前に今週の感想や悩み事など軽い会話をすることを徹底しました。
 結果
数ヶ月間続けた結果、生徒との信頼関係が結ばれ、生徒自身から話しかけてくれるようになりました。また疑問点を自発的に質問するようになり、成績向上につながりました。
 学び
この経験から信頼関係を構築する大切さを学びました。
 今後
貴社に入社後も自ら信頼を築くことによってチームをまとめ、結果を残していきたいです。

[ 解説 ]

文章の構成は、①結論 ②課題 ③取り組み内容 ④結果 ⑤学び ⑥今後 をお勧めします。

① 結論
なるべく簡潔に書きます。ただし、伝わりづらいと感じた場合は、その後に背景を軽く書きます。

② 課題
どのようにしてその課題を認識したのか、ヒアリングをしたのか?自身の経験が元なのか?詳細に書きます。またその時の自身の感情を付け加えると魅力的になります。

③ 取り組み内容
②の課題に対して、どのように取り組んだのか?グループではなく、自身がやったことは何か?詳細に書きます。

④ 結果
③を行なった結果、どのようになったのか書きます。この時、②の課題に対する答えになっているかどうか注意が必要です。わかりにくい場合は、定量的に書くことを意識すると良くなります。(ポイント:新卒の場合、課題が解決しなくても選考に影響はほとんどない)

⑤ 学び
この経験を通して何を学んだのか書きます。技術面、ソフト面などその企業が何を重視しているのかによって使い分けましょう。またなるべく簡潔に書きます。

⑥ 今後
今後どのようにしていきたいか簡潔に書きます。もしくは、その企業でやりたいことを書きます。

[ ポイント ]

ポイント
◯ 文章が事実の羅列ではなく、ストーリー形式になっている。
◯「です」「ます」調、もしくは、「だ」「である」調である。文章が長くなりそうな場合、後者を推奨する。
◯文字数が多くなってしまう場合、②、③を詳細に書き④、⑤、⑥は軽く書く。
◯ 添削を受けており、他人が読みやすい、理解しやすい文章になっている。


自己PR

 
   自己PRでは、ガクチカの結論の部分の表現が少し変わるだけと思って良いと思います。そのため、エピソードは学ちかと自己PR両方に使えるようにしておきましょう。

[ 例文 ]

① 結論
新しい物事に挑戦することが好きです。また、一度始めたことは、結果が出るまで努力します。
② 背景
海外に留学し、研究内容を英語で伝えた経験があります。日本では得られない新たな価値、経験を得るために留学を決めました。
 課題
その環境で最も悔しかった経験は、進捗発表時に質問された内容を的確に答えられず、その度に会議が止まってしまうことでした。
 取り組み内容
発表への準備不足と経験不足が原因と考えた私は、答えられなかった質問、理解できなかった文法をリストに書き出し、その改善に向けて発表練習を繰り返し行いました。また英語での会話に慣れるため、研究室以外の外部のコミュニティにも積極的に参加しました。
 結果
その結果、会議は途中で止まることなくスムーズに進み、内容を明確に伝えることができました。
 今後
貴社に入社後も新しい物事に積極的に挑戦し、諦めずに努力し、人工知能を用いた新しいシステムを開発していきたいです。

[ 解説 ]

 文章の構成は、ガクチカ同様、①結論 ①’背景 ②課題 ③取り組み内容 ④結果 ⑤学び ⑥今後をお勧めします。例文では、文字数を抑えるため、⑤学びを省略し、新たに①‘背景を追加しました。

① 結論
なるべく簡潔に書きます。ただし、ガクチカではないため、自身の能力をアピールする文にします。他者と比較されても良いように定性的な内容が良いでしょう。例「結果を出すまで努力します」、「直向きに努力します」、「絶対に負けません」、「やり切ります」、「問題解決力です」など

①‘ 背景
結論で内容は書いていない場合は、その後に背景を書きます。①で背景もすでに触れている場合は省略します。

② 課題
どのようにしてその課題を認識したのか、ヒアリングをしたのか?自身の経験が元なのか?詳細に書きます。またその時の自身の感情を付け加えると魅力的になります。

③ 取り組み内容
②の課題に対して、どのように取り組んだのか?グループではなく、自身がやったことは何か?詳細に書きます。

④ 結果
③を行なった結果、どのようになったのか書きます。この時、②の課題に対する答えになっているかどうか注意が必要です。わかりにくい場合は、定量的に書くことを意識すると良くなります。(ポイント:新卒の場合、課題が解決しなくても選考に影響はほとんどない)

⑤ 学び
この経験を通して何を学んだのか書きます。しかし、結論と同じ内容の場合は省略しても良いでしょう。

⑥ 今後
今後どのようにしていきたいか簡潔に書きます。もしくは、その企業でやりたいことを書きます。

[ ポイント ]

ポイント
◯  ①が自身の強みをアピールする文となっている。
◯  文章が事実の羅列ではなく、ストーリー形式になっている。
◯「です」「ます」調、もしくは、「だ」「である」調である。文章が長くなりそうな場合、後者を推奨する。
◯  文字数が多くなってしまう場合、②、③、④を詳細に書き⑤、⑥は軽く書く。
◯  添削を受けており、他人が読みやすい、理解しやすい文章になっている。

 志望動機以降の内容は、より一層、技術系就職の内容が濃くになります。ご注意ください。


志望動機

 
 志望動機に、企業の魅力をつらつらと書いていても他の就活生と差別化はできません。自身の能力に関するエピソード用いて、それが企業でも活かせることをアピールしましょう。

 また、インターンESでは、受動的な姿勢で「学びたい」、「知りたい」と書くのではなく、「照らし合わせたい」、「確認したい」と能動的な姿勢を見せると良いでしょう。

[ 例文1 ]

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