元気をつけたい時に「鹿ヒレ肉のステーキ」
当店では、鹿肉を初めて調理される方が「ちょっと食べてみたい」とおっしゃるときに、ヒレ肉をおすすめしています。1パックの量が少なめでお一人で焼いて食べるのにちょうどいいし、スジが少なく柔らかいからです。鹿肉は鉄分はじめ各種ミネラルの多いお肉なので、疲れた時の栄養補給にも向いています。
ステーキやローストはピンクに仕上げれば映えるのですが、肉屋としては一般の方が調理して安全な方法を考えなければなりません。大丈夫。鹿肉は水分が多いお肉で、写真の程度に加熱してもちゃんとジューシーに感じられます。コツは強火で少量ずつ焼くことです。
肉飯の野菜は、ピーマンの苦味が合うと思いますが、トウモロコシはなくてもいいし、キノコなどでもよいです。
・鹿肉は室温に戻し、スジをとり、塩をする(コショウはしません)
・ピーマンは種とヘタをとって粗みじんに
・トウモロコシは粒をはずしておく
・にんにくはスライスする
鹿肉に塩をなじませている間にほかのものを用意しましょう。焼き始めたら手際が肝心なので、アルミホイルも準備しておきます。
塩の加減は、計量するなら肉の1%弱です。今回は128gのお肉だったので1gでした。
フライパンを1分ほど強火で熱します。鉄のフライパンが理想ですが、テフロンでもいいです(フライパンが痛みますが…)。熱くなったら大さじ1のサラダ油を引きます。高温に熱する場合はオリーブオイルよりもサラダ油がよいです。
油を全体に回して煙が出たら、鹿肉を入れます。ジューッと音がして油が跳ねるので気をつけて。トングでやるといいと思います。火加減は強火で。
これくらいでひっくり返します。焼き目がつくまでに肉をさわると水気が出ておいしく焼けなくなるので注意。(引いたスジも一緒に焼いています)
強火のまま、焼き目がついたら転がす、を続けます。
最初の2/3くらいの長さに縮みます。中心温度計をお持ちの方はここで測ってください。70℃を超えていればOKです。中心温度が70℃で3分、が冷凍でも死なないウィルスが死滅する温度です。予熱でまだまだ火が入るのでこれで止めます。
アルミホイルでぐるぐるとくるんで保温します。火の近くにおいておいてください。
待っている間に肉飯を作ります。同じフライパンにサラダ油を足し、ニンニクを入れて香りを出します。ニンニクを引き上げて、野菜を炒めます。
ご飯を入れて、フライパンに張り付いた肉汁をこそげながら炒めます。塩、コショウで味を整えて。
肉の包みを開けて、出ている肉汁がこんな色なら大丈夫。この汁もご飯にかけます。
お肉のコショウは食べるときに振りましょう(でないと焦げます)。
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