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モノマガZINE#002|Kaweco スカイラインスポーツ

みなさまこんにちは。yamanisumitainaです。

モノ好きミニマリストが
モノのワクワクを伝えるマガジン
「モノマガZINE」

継続は力なりの第一歩
2回目は Kaweco(カヴェコ) スカイラインスポーツ についてです



何分でも見つめられます

Kaweco スカイラインスポーツ
イベントでカスタマイズしたもの ペン先はF

サイズ:(収納時105mm)(筆記時130mm)×Φ13mm 
重 量:11g
原産国:ドイツ
素 材:ABS樹脂、スチール
替 芯:スチールペン先・両用式
価格:4,400円(税込)

PRECO ONLINE STORE より

気軽に手に入る美しさ

「万年筆」
この言葉でみなさんはどんなモノを思い浮かべますか

重厚感があって、金色と黒とかの渋い色で
偉大な文豪が使っているイメージ?

もしくは
高級ホテルとか国が集うような格式高い場や公式な場で使われているイメージでしょうか

ちょっとスクロールを戻して先ほどの画像を見ていただきたいんですが

重厚感ゼロ!
でも、美しくないですか?

  • ペン先、ロゴはシルバーで統一

  • クリップや無駄な装飾がない潔さ

  • 絶妙な色合いの本体カラー


このシンプルで洗練された美しさが4400円で買えると思ったらお安いもんです!
少し前までは3300円くらいだったのでもう少し買いやすかったのですが…円安の影響ですね…)

ちなみに私が使っているものは
京都にある文房具などを取り扱う雑貨屋さん
sixtiesでのイベントの際に、店主の羽賀さんに組み立てていただいたものです ええ、自慢です

店主の羽賀さん、めちゃくちゃカッコよくて置いてあるモノについて色々と教えてくれるのでぜひ足を運んでほしいお店のひとつです

通常のカラーラインナップは以下リンクよりご覧ください
これまた絶妙なカラーラインナップなので…


魅惑のコンパクトボディ


Kawecoの万年筆の特徴としてもうひとつお伝えしたいのが
コンパクトな点!

キャップを閉めた状態 すっきり


普通のペンの3分の2くらいの大きさ


普段でかくて重たいものを持ち運びたくないので
このサイズ感はとっても嬉しい

小さいサイズのメモや手帳と合わせて使うのがオススメです


小さなボディに秘めたロマン

1930年代に発売された「Kaweco Sport」は、1972年のミュンヘン・オリンピック開催の際に公式ペンとしても認定されました。「Kaweco Sport」はクラシックなイメージの中に、機能性、携帯性を兼ね備えた製品となっております。
1976年にKawecoは一旦その幕を閉じましたが、1994年にドイツ・ニュールンベルグのグットバレット社により復刻されました。

Preco Corp. HPより


Kawecoの「スポーツ」シリーズの元になったのが
1972年のミュンヘンオリンピックの公式ペン

当時のものは黒色のボディにゴールドのロゴマークとラインがあり、更にレザーのペンケース付というリッチな仕様ではあるものの、コンパクトなボディなどデザインの大枠は今と変わらず

「スポーティーに持ち運べる」という意味合いからつけられた名前だそう

1976年にブランドは終了してしまいましたが
1994年に復刻しています

今私たちが昔のデザインを手頃に手にできるのも復刻してくれたおかげです、ありがて〜

軽くてコンパクトなペンは探せばいくらでもあるかもしれませんが
そこにプラス、歴史に裏付けされたロマンのあるアイテムはなかなか無いのではないでしょうか

ちなみにより当時のモデルに近い復刻版として
「クラシックスポーツ」があります

私はシルバーのほうが好きなのでスカイラインのほうにしましたが…好みの問題ですね


ここが惜しいよKaweco…


散々Kawecoの魅力を語ってきたのですが
ちょっと惜しいな…と思う点も実はあって
それは…

インクの色、乾くと変わっちゃう

です

そんなの当たり前だよ! 味だよ、味!

万年筆・インク沼の皆様 

…などと野次アドバイスが飛んできそうなのですが
要は捉え方の問題なんですよね。味ではある

ただ、普段からボールペンとか使っていると
インクの色の変化は戸惑う部分だなと思います

上:書いて時間が経ったもの / 下:書きたてホヤホヤ
紙は軽量紙(トモエリバー)
インクはKawecoロイヤルブルー

画像だと上手く伝わりにくいのですが
こんな感じです
若ッッッ干上の方が薄いのわかりますか

個人的には乾く前の色味が好きなんですけど
まあ…捉え方の問題なのでね!

紙との相性とかもあると思うので
インク沼の皆様、良いインクがあったら教えてください☺️


万年筆選びに失敗しないために


ここまで読んでくれてありがとうございます
1800字も読んでくれたあなた、もしかしたら

「万年筆、使ってみたいな…」

と思ってくれているかもしれません
超うれしいありがとうございます!!!

ただ買う前にこれだけは!!!
覚えておいてください!!!

  • ペン先の太さを知る

  • 毎日使う前提で持つ

  • カートリッジの規格を知ろう

予習復習してくださいね!!!
私と同じ轍を踏まないためにも…

※ここから先は長くなりますので読まなくても大丈夫ですがマジでこれだけは覚えておいてください







ペン先の太さを知る頃


数年前、モデルの菊池亜希子さんを崇拝し
彼女が出版しているムック本「マッシュ」を読み漁っていた頃
彼女が愛用している万年筆として
LAMYの万年筆が紹介されていた

白のボディにシルバーのクリップ
無駄のない、けれど可愛らしい佇まいに一目惚れだった
憧れの人と同じものを使いたい!そんな気持ちもあった

けれど当時高校生、お小遣い月5000円の私には
かなり思い切った買い物になる
1ヶ月分が吹っ飛んでいくどころの話ではない
日々ムック本のそのページをめくりながら
憧れの万年筆に思いを馳せているだけだった

だけだったのだが

たまたま親との買い物で寄った文房具屋で
見覚えのある姿があった
白のボディにシルバーのクリップ無駄のない、けれど可愛らしい佇まい…

財布は今持ち合わせていない…が
今ならいける!!!(親に借りる)

というその場の高揚感と幸運で
憧れの品を手に入れたのでした!
やったね!

早速家に帰ってウキウキで使ってみると

なんか太いな…?

※ペン先M(中字)を買っていた
中字とはいえ太かった

この時の私はあまりにも無知すぎた
万年筆のペン先の太さの概念を知らなかった
その場の高揚感だけで購入してしまったがために
知る機会すら得られなかったのである

※今思えば試し書きするとか店員さんに聞くとかしなさいよと思うけどド人見知りにはその思考すらなかった

なんかちょっと思ってたんと違うな…と思いつつ
しばらくは頑張って使っていたものの
やっぱり使いにくく、憧れだったはずのそれは
引き出しの奥底に忘れられていく事になったのだった

細 ←EF   F   M   B   BB→ 太↑ペン先の太さの記号 EF→BBの順に太くなる

ペン先の太さを間違えた私より

毎日使う前提で持つ

「手紙を書くとき用に万年筆買っちゃおうかな〜」

こんなことを考えていませんか?
確かに手紙を万年筆で書けたら素敵ですが
毎日手紙を書かないのであればあまりおすすめしません

なぜなら万年筆のインクは固まるから!

普段ボールペンとかを使っていると意識しないかもしれませんが
乾くんです、インクって(あたりまえ体操)

毎日使わなきゃいけないの!?めんどくせっ!
と思うかもしれないのですが
万が一乾いてしまったらカートリッジを外して一晩ペン先を水に浸して…と更に面倒になります

毎日使えば主導権はこっちのもんです、ペン先も自分の書き癖に馴染んでくれますので

ちなみに私は毎日使わなければならない点を逆手にとって
ペンは基本万年筆しか所有しないことにして
手帳を毎日書くモチベーションにしています
使わないと…書けなくなっちゃうから…

万年筆は毎日使う前提で購入を検討しよう!

インクを詰まらせたことがある私より


カートリッジの規格を知ろう


万年筆のカートリッジ(替えのインク)の規格は
大きく2つに分けられます

  • 独自規格

  • ヨーロッパ共通規格

これをしっかり知っておかないと
「インクを買ったのに挿せない!」
「サイズが合わない!」

といった事態になりかねません
(これやったことある人が周りにも多い)

独自規格はそのメーカーの純正品しか使えないのですが
ヨーロッパ共通規格は同じ共通規格のものであれば他メーカーでも使えるのでこちらのほうが選択肢の幅が広くておすすめです!

ちなみに今回ご紹介したKawecoはヨーロッパ共通規格になりますので参考まで

カートリッジは独自規格とヨーロッパ共通規格があるので購入の際は気をつけよう!

使えないカートリッジを買った私より



おわり

ここまでで3500字になります、お疲れ様でした
後半のよくわからない万年筆話も読んでくれてありがとうございます

万年筆、今までよくわかんなくて手が出なかったという方々にちょっとわかったかも…?くらいに感じていただけたらなにより

みんなの好きなモノもぜひ、教えてください


















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