「みんなでやればいい」の違和感がぬぐえそう
ライターとして活動していると、記事を書くためにリサーチする。今は興味のある分野のみ書いているので、このリサーチの時間も好きなひととき。
プライベートの生活にも、じわじわと活きる。
先日、そんなリサーチ中にビビッとくる発見があったので、忘れないように書き留めておこうと思う。
「ひとりでやるより皆でやるのがいい」みたいな発信をたまに見かける。
このことは正直あまりピンと来ていない自分がいた。なぜなら、関わる人が多くなると、名も無き仕事みたいなものが発生し、過去を思い返すとそれを自分の仕事にしてしまいがちだったからだ。
だから関わる人が多くなると、じわじわと首が締まる感覚がある。
そんななか、組織形成にはふたつのパターンがあることを知った。
ひとつは、「フォーマルグループ」だ。
これは会社の組織図で表されるような、公式の集団。例えば会社とか、あとは町内会とか消防団とかかな。
もうひとつは、「インフォーマルグループ」だ。
これは非公式な集団で、例えば「ボドゲが好きな人」や「内向型」といったような趣味や性格で自然に形成される組織。考え方や大切にしている物事がわりと近しいので、満足度を上げられるらしい。
ここで、ビビっときた。
かつていた会社で、というかもう、どの会社でも「〇〇のサービスでお客様満足を実現」とか「会社の利益向上」とかって同じ目標に向かっているはずなのに、個々のアウトプットがすごくずれるのを感じていた。
舟に乗って同じ方向にオールを漕げば目的地に向かってスイスイと進むはずなのに、ある人は横に漕ごうとして、ある人は漕ぎもせず、ある人は斜め後ろに向かって漕ぐ。そんな感覚があった。
これはたぶん、自然発生的な組織ではないからなんだろうなぁと思った。
かたやプライベートで性格的に近しい価値観を持っていそうな人と何かを進めるときには、物事をスイスイと進められて、ストレスがなくて驚く。
この違いはなんだろうと思ったが、たぶんインフォーマルグループだから快適なんだろうなぁ。
同じ企業でも従業員規模が大きい企業と、最近ライターの仕事で関わるようなベンチャーとでも、なんか雰囲気が違うように感じていた。
あくまでも後者は外部から見た感想でしかないものの、なんだか皆が企業理念に共感して同じ方向にオールを漕いでいるなぁと思ったものだ。
そんなこんなで「みんなでやればいい」の解像度が少し上がった。
コミュニティでも仕事上でもなんでも、インフォーマルグループを意識して身を置くことで満足度が上がるんだなぁ。これは覚えておこう。