私がプロコーチの学びに興味を持った理由
私についてはこちらの記事を参考にしていただけたらと思います。
今通っているスクールで認知科学に基づいたコーチングを学んでいます。
「コーチングを受けてみたいけどいまいちよく分からない」「色々なスクールや流派みたいなものがあってよく分からない」という方もいるかと思います。
今回は、私がこのスクールに興味を持った2つの理由を通じて、そもそも”認知科学コーチング”とはどんなものなのか?何が違うのか?を、私なりにシェアできたらと思います。
認知科学コーチングってなに?
私が「認知科学コーチング」に興味を持った理由は大きく二つでした。
一点目、人間の心と脳(=マインド)の”カラクリ”に着目し、その使い方を学び、マスターすることで、コーチとしてクライアントの人生に今までにないような大きな変化をもたらすことができる、という点。
苫米地英人氏は著書「オーセンティック・コーチング」で次のように語っています。
コーチングのコアとは「ゴール設定」の一点のみで、これが最も重要なことだと書かれていました。
ゴール設定のポイントは「現状の外」
私たちの日常の様々なところで大小さまざまな”ゴール”が設定されていますよね。〇〇大学に入る!という目標を掲げる受験生、ビジネスマンで今期中に自社商品のマーケットシェアを●●%アップさせるぞ、等等。
ところが、コーチングにおけるゴールというのは上記のような例とは意味合いや質感がまったく異なるもので、そこにははっきりとした定義がありました。
それは「ゴールは現状の外側に設定するもの」ということです。
???
”現状”という言葉の持つ意味としては「今ここ」というイメージも強いですが、コーチングでいう”現状”とは、今のこの瞬間のことだけを指すのではなく、「未来にまで続くあなたの現在を作っているシステムこそが現状」と置いています。
???
カギとなる言葉が「ビリーフシステム」
私たちは、これまでの経験や他人からの影響によって作り上げられたルールや常識の中で生きています。
育った環境とか、影響を受けた人とか、私たちは生まれた時から今まで様々な形で刷り込まれた情報を取り込んでいて、
それらが目には見えないシステムとなって、今のあなたの”現状”を形作っているというわけです。ほぼ無意識レベルでしている判断や言動も、すべて一人一人が持っているビリーフシステムをもとにはじき出されている、というわけです。
確かに、言われてみればそうですよね。
モラルや食べ物の好き嫌い、物事に対する価値観は一人一人違うもの。
それらは生まれた瞬間から存在していたのではなく、生きてきた歴史の中で刻み込まれてきたもので、目には見えなくても確実に存在するもの。
私が、サラリーマンの家庭で生まれ育ち、新卒で大手企業の会社員として就職することに一ミリの疑問も抱かず(中には疑問を抱く人も当然いるだろう)、いざ、その会社を辞めて0からの起業に参画する場面に遭遇した時に、急に胸のザワザワが止まらなかった話がまさにそうで、
''会社に雇われるのが一般的''というビリーフシステムを捨て、自分達で事業を作る、まったくの0からの起業を行うということは、当時の私にとっての「現状の外」だったからに他なりません。
(=プロセスが見えないからザワザワするのが当たり前)
「人生を大きく変えるような」と伝えると、「何かしら大きな目標を立てればいいのかなー」と思いがちですが、
その人の中でめちゃくちゃ高い目標というのが必ずしも現状の外とは限らず、むしろ、おそらく現状の内側であることがほとんど。
例えば、新卒で入社した学生が、この会社で最年少マネージャーになるぞ!という、彼・彼女にとっては高いと思われる目標を自分に課したとします。
しかし、これは残念ながらまだまだ「現状の内側」。
確かに、人より多くの努力が必要かもしれませんが、それでもマネージャーという明確に目指せる役割がその会社の中に存在し、周囲にもすでにマネージャーになっている先輩・上司もいるわけで、そこへの道のりが全く見えないものではないはずです。
つまり、「最年少マネージャーになるゴール」は、いまの現状が続く限り、彼・彼女にとっての”理想の現状でしかない”、ということになります。
だからこそコーチの存在が必要
「じゃあ、一体どうやったら現状の外側なんかにゴール設定ができるの??」という声が遠くの方からチラホラ聞こえてきた!(空耳かなぁ?笑)
「アタシだって、俺っちだって、そんな現状の外側のゴール設定がしたいぞぉ~~(鼻息w)!!」(そんな風に少しでも思っていただけると嬉しい限り^^)
設定の際の前提ですが、自分の中にあるビリーフシステム(信念や自我)が変わらない場合、いくら想像力を思いっきり膨らませようとしたとしても、その人の理想の現状からは抜け出せない、ということ。
※ちなみに、さっきの新人が、じゃあマネージャーじゃなくて、ぜったい無理そうだけど社長を目指しますっ!と言い出したら、これはゴールじゃなくて単なる妄想の可能性が高いので一度突っ込んであげて下さい(笑)
要は、「内側からいくら見ても外側は自分では見えない」
外側を見るためには、ビリーフシステムから書き換えるしかないのです。
苫米地英人氏も著書で、多くの人にとって、自分一人で現状の外側のゴール設定をするというのはほとんど不可能にも近く、だからこそコーチの存在が必要であるとおっしゃていますし、現状の外側にゴールを置くということは、その達成プロセスがすぐには見えないのが普通で当たり前。
逆にやり方が自分で見えてしまったら「まだまだ内側なんだな」と内省できるようになると良いかもしれません。
ザワザワ・ソワソワ・ドキドキけど同時にワクワクもする。
そんな現状の外のゴール設定をすることがコーチングの醍醐味なのかなと思っています。
どちらも間違ってはいないと思いますが、
ただ、一般的に普及されているコーチングは傾聴・共感をベースにするので、逆にその人の持つビリーフシステム(現状)をより強化してしまうだけという作用もあり(むしろセラピーやカウンセリングに近い)、どちらが良い悪いではないですが、今学んでいる認知科学コーチングとは似て非なるものだったりします。
そして、「ゴールは現状の外に置くもの」という定義をひとたび掴んでしまえば、コーチの役割とはクライアントの現状の外にあるゴール設定のお手伝いをすること以外にはなく、クライアントもゴール設定をするためにコーチを必要としているのだと思えるのではないでしょうか。(私の場合は、この説明でスッキリ腹落ちできました)
認知科学に基づくコーチングでは、「プロコーチ」とはこういった脳と心(マインド)の持つカラクリもセットでクライアントにお伝えする役割も担っています。
そのために、まずはコーチが自らのマインドのカラクリを理解し、それを利用して圧倒的な挑戦をする、徹底的に自己適用をすることが必須条件でもあり、私自身、現在さまざまな挑戦の真っ最中です。(これはまた別記事で)
そして、これこそが、私がこの認知科学に基づくコーチングに興味を持った二つ目の理由なのでありました。
お知らせ
普段、本業では仕事における人間関係の悩みだったり、適職選択のための具体的な支援を提供していますが、領域としてはコーチングとは全く異なり、どちらかというとカウンセリングやコンサルティング寄りになります。
あと4か月弱でこのスクールを卒業(予定)し、プロとしての合格をいただけたら、10月以降は本業と並行してプロコーチとしても活動していく予定です。
そんな絶賛修行中の私のコーチングセッションを無料モニターとして受けてくださる方を、現在大募集中です。
セッションの実施期間(目安)は2022年6月27日(月)~7月7日(木)人数は5~10名ほどお願いしたいと思います。
人数によっては7月10日(日)以降に順次再調整させていただくこともあるかもしれませんが、まずはお気軽にお声がけください。
仮免期間の為、セッション費用は「無料」とさせていただきます。
お時間はお一人60~90分ほど確保いただけたらと思います。
本業での私をよく知っている方にとっては、「いつもより傾聴や共感してくれないですね」とか「話を整理して欲しいんです」「私にもっとフィードバックください!」と感じるかもしれませんが・・(そういったニーズの場合はいつもの本業モードでオンライン面談をさせてください。どちらのほうがいいかの相談もOKです。)
”コーチングセッション”では「過去ではなく未来に向かったクリエイティブなお手伝い」を意識しているので、過去への共感やフィードバック、話の整理ではなく、直観で皆さんの未来に対して介入をしていきます。
大事な時間を使っていただくので、私自身も自分の意識をその時間に100%集中し、皆さんにより良いお返しができるよう頑張ります!
みなさんとのセッションが今から楽しみです^^
認知科学コーチングについては奥深いので、またちょこちょこ書いていきたいと思います。