2回落ちた会社へ入社しました(年収300万の塾講師のキャリアアップ論②~スカウト型転職サイトの使い方)
◆この記事を読んで得られる知識
こんにちは。やまねです。
今回は自分の今までの転職歴を振り返りながら、以下の内容を書いていきます。
「転職タイミングってどう判断すればいいの?」
「カジュアル面談って、、、、何!?」
「結局どんな人が転職すべきなの?」など、
つらつら書きますが、何かの役に立てばうれしいです。
◆この記事を特に読んでほしい方
ストーリーで概要を書きますが、詳細に興味がある方はTwitterも始めましたので、こちらでご連絡ください。
また、前回の記事をまだ読んでいない方はこちらもお読みいただけますと幸いです。
①すご~くざっくりした「いつ転職するか」を見極める言葉
まず自分自身の2度目の転職の経験について書きます。
前回の記事ではもともと年収300万円台だった自分が「インセンティブを獲得して、転職で年収を上げていった」という戦略についてお話ししました。
ここで何故転職を選択したかと言えば、仕事柄多くの企業を見る中で、以下のことを学んでいたからです。
「日本型の人事制度では同じ給与の集団内で、一人だけ給与を100万上げることは出来ない。ただし、新しく入ってきた人は別の給与テーブルに載せることで、100万以上年収をアップさせることは可能である」
※そもそも日本の会社員の昇給率は大企業でも2%程度、と言われています。
参考としてこちらのHPをご紹介します。「明日のチーム」という評価制度を専門に作っている企業様のHPですが、日本の評価制度にかかわるあらゆる情報がわかりやすくまとまっています。
https://www.ashita-team.com/jinji-online/business/10370#i
複数のクライアントからもらった「転職活動を後押しする」言葉
全く関係のない複数のお客さんから、以下の言葉をかけていただいたことが転職活動を後押ししてくれました。
「やまねさんが今抜けたら困るね」
これはうれしかったです。
なぜなら「会社の看板ではなく、自分の看板にお客さんがついてくれている」ということの証明だったからです。
ただ、このタイミングで転職する、等と言うと「なんて無責任な奴だ!」と思われるかもしれません。しかし、ここであえて転職するべき理由は以下にあると私は考えています。
「自分がやっていたことをノウハウ・仕組みにしてお客さんが困らない状態を作れれば本当の意味で市場価値が高まり、顧客にも感謝されるから。」
無形商材の法人営業において「抜けたら困る」と言ってくれるのは、自分という個人を頼りにしてくれているというより「自分が生み出す成果を頼りにしてくれている」からです。それを自分以外の人ができるようになればクライアントはよりありがたいはずです。
よくトップ営業マンの中には「ノウハウや顧客対応法を秘伝のタレ化して人に教えない」みたいな方もいらっしゃいますが、個人的にこれは本当にもったいないと思います。
なぜなら「一人で1億円売り上げを作るスキル」より「100人が100万円ずつ売り上げを作れるようにするスキル」の方が圧倒的に需要があるからです。
ノウハウ・仕組み化して周囲に還元することで自分の「仕組み化スキル」も磨かれていきます。
※この発想は予備校講師時代の「ノウハウを生徒に還元する」という経験も大きかったかもしれません。
というわけで、自分のやったことを仕組みで考えるようにすると同時に、転職活動を並行して進めていきました。
②大して武器のない人がキャリアを広げるための「思考」のフレーム
さて、転職活動をする中でまず自分の立ち位置を冷静に見極めることから始めました。
そのうえで「教育現場と営業現場の両方の経験が生かせる仕事が、自分のキャリアの希少性を活かせるかな」と考えました。
なぜなら、現在の日本では教育現場とビジネスキャリアの分断が起きていると感じたからです。
その両方で「そこそこ」の成果を出してきたからこそ、この二つを掛け合わせることで自分の市場価値を高めることができるかなと考えました。
参考にしたのは藤原和博さんの「自分自身をレアカード化する」方法でした。
参考動画はこちら
私は塾講師としても、転職エージェントとしても「1,000人~10,000人に1人のトッププレイヤー」になったなどとは全く思っていませんでした。
理由は、もっとすごい先輩たちを間近で見ていたからです。
その代わり、それぞれの領域で「100人に1人=10,000人いたら100人いる」くらいのレベルにはなんとか近づけているかなと思っていました(というよりそう思いたかったのでした)。
「100人に1人×100人に1人=10,000人に1人」
よって、「教育」と「キャリア支援」の二つを掛け合わせることで「100×100=10,000人に1人」の希少性を手に入れられると仮説を立てました。
また、自分の就活を通して「教育現場とビジネス現場には大きな情報格差がある」と感じていたので、そこに切り込めるなら切り込んでみたい!という思いがありました(詳細はこちらの記事)。
そこで、以下の二つに合う条件で求人サイト検索やエージェントとのコミュニケーションを開始しました。
その1:「教育×法人営業リーダー」経験が生かせる職種
その2:「転職支援×メンバー教育」経験が生かせる職種
すると仮説通り、転職市場に合致する候補者が少ないこともあってか、求人票の年収欄には「600万~1200万」といった高額な数字が並んでいました。
あとは前回の記事にも記載した通り大手エージェントの紹介、ヘッドハンターからの紹介、ビズリーチなどで自己応募した求人を並行して使っていきました。
※最近は逆スカウトの媒体も増えておりますので、自身の希少性さえ磨いておけば、自身のスキルを高く買ってくれる企業には複数出会えます。
そんなある日、転職サイトのスカウトメール欄をのぞくと「カジュアル面談をしませんか?」というメールが来ていました。
企業名を見ると○○という社名が。。。
実は現職の企業は新卒時、一回目の転職活動時と合計2回落ちています。
新卒の時には一次選考のグループ面接でめちゃくちゃ賢い人たちの頭の回転スピードについていけず、「あば。あばば…」みたいなことしか言えませんでした。
そしてサイレントお祈りを喰らいました。
一回目の転職時にも受けていたのですが「動機の深堀が全く足りない」と言われ、1次面接でバッサリ切られていました。
正直、普通にやったら無理だと思ってました。ただ、自分は転職支援をやってきたことで、ある程度採用の裏側がわかっています。自分の経験を生かして、「目一杯のことをやったろう」と思いました。
③スカウト型転職サイトで「カジュアル面談」の連絡が来た時の戦い方
さて、当時のことを思い出しながらやることを順番に整理していきたいと思います。
まずカジュアル面談が来た際には、以下のどのパターンなのかを把握する必要があります。
それぞれでどのくらい真剣に読むべきかが異なります。
もちろん優先的に読むべきは②と③です。①に返信するとよくわからない面談に時間を取られたり、全然希望と異なる企業を「あなたの経歴ではここくらいしか受かりません」と言われて薦められたりするケースがあったため、私は基本的に返信しないようにしていました。
(もちろんそうではない優良エージェントもいらっしゃいます。)
見極めるポイントは「自分の経験との合致度」です。
◆自分の経験との合致度を見よう
これはメール本文をしっかり読むと本当によくわかります。
自分の経歴をしっかり読んで送ってきている文には「あなたの○○会社での営業数字○○%の実績や、そのあとの○○でのご経験などを拝見し」といった、パーソナルな経歴に対して触れられています。
逆に内容を読んでいない文面は「これ誰にでも送れるな」と言うのが分かるメールになっています。
特に気を付けていただきたいのは「社名」「現在の年収」「学歴」「語学歴」などに触れているけど、経歴と全くマッチしないパターンのメールです。
★全然フィットしていない求人なのに自分だけに送られているように見える「ばらまきメール」には注意
最近の求人サイトはよくできており、エージェント側のスカウトメールには「候補者が入力した社歴や年収、学歴や語学力が自動で流し込まれる仕様」がついている求人媒体が複数あります。
それを基に「あたかもあなただけに送っている」ように見えるメールを、マッチ度が高くない候補者に大量に送っているエージェントは少なくありません。
だからこそ、「自分自身の経歴にきちんとフィットしているか」を見てください。
参考までに私宛に届いたメールの一部をご紹介します。
①ばらまきメールの例
こちらはばらまきメールの例です。
(※黒字は企業側の個人情報にかかわるもので、伏せております。)
CXO名義で送信されており、赤字の部分は私の求人サイト上の登録ID、会社名、経験してきた業務が触れられています。
一見読むと、「おお!偉い人が自分の経歴を読んでメールを送ってくれたのか!」と感じてしまいがちですが、赤字の部分は自動で流し込むコマンドがついております。
この中で返信があった人を、そのまま通常の選考に載せていくケースが少なくありません。
因みに、この企業は私が「教育系」で事業開発をしてきたにもかかわらず、IT業界のスタートアップでした(笑)
②「唾ツケメール」③「一本釣りメール」の例
これはエージェントの方からお送りいただいたメールです。
メールタイトルに自分自身の経歴をきちんと読んだうえで記載いただいたとわかる、タイトルがついていました。
ご提案いただいた企業についても自分の経歴によくマッチした企業が並んでおりました。
上記のような情報をきちんと見極めながら、自分にマッチする企業を探していきました。
その中で冒頭にあった○○社のカジュアル面談に臨みました。
その際に当たり前ですが、次の二つのことを意識しました。
A:本選考と何の関係もないカジュアル面談なんて存在しない
「何を当たり前なことを」と思われるかもしれませんが、上記事実を認識していない方って結構いたりします(;'∀')
「選考と関係なくカジュアルに行きましょう」と最初に言われますが、めちゃくちゃいい人であれば、担当者が「この人メッチャ良かったです!」と言って、一次面接が免除になるケースは一定数存在します。
その事実が分かっていたからこそ、私は「自分の経歴」と「仕組化の経験」をきちんと伝えました。
今回のポジションは自分がゴリゴリ前線で営業してくれ、というポジションではなかったのが明らかだったので、成果以上に「仕組化」の部分を強調しました。
B:質問に対して正確に、わかりやすく答える。
一部の転職サイトには「自分の経歴を盛ることも重要」という情報も書いてあったりします。
入社することがゴールであれば、そのやり方でもいいかもしれません。
ただし、私が読んでいる方に伝えたいのは「キャリアアップをしていく方法」です。
高度経済成長の「ボーナスステージ」は終わり、どんな大企業でもつぶれる時代です。「経歴だけ盛って入社して、仕事しない人間がいっぱいいて高給もらっている」会社は遅かれ早かれ、立ちいかなくなると私は思います。
よって、面接では奇をてらわず「正確にわかりやすく答える」ことをお勧めします。
分かりやすいコミュニケーションが正確に伝えられるだけで、コミュニケーション力があると思ってもらえます。
経歴やスキルが多少足りなくても「この人はコミュニケーションが的確だな」と感じれもらえば、伸びしろがあると捉えられ、採用になるケースは少なくありません。
※実際に、私も面接が終わった後に「経験足りないけど、伸びしろありそうだな」と言われて採用になりましたし、転職支援してきた方々の中にも、同じ評価で採用になった方はたくさんいらっしゃいました。
その代わり創意工夫する余地があるのは「伝え方」の部分です。
聞かれた質問に対して口頭で説明する方法が一番わかりやすいかは再考する必要があります。
新卒採用のような「画一的な大量採用、大量面接」では周りと違うことをする学生は煙たがられる可能性があります。聞かれたことに口頭で一生懸命伝える、で良いかもしれません。
一方、中途採用で限られたポジションであれば相手にきちんと理解してことが重要なので、場合によってはノートで図に書いたりホワイトボードに書いて説明したりした方が分かりやすいケースもあります。
特に仕組化の経験については、口頭よりも図の方が往々にしてわかりやすいことも多いので、口頭説明にこだわらないほうが良いかもしれません。
注意事項ですが「ホワイトボードやノートで図に書いて説明したほうが内定もらえる」なんてことは全くないので、安易なHowの真似だけは避けてください。笑
就活系のTwitter見ていて、そういう安易なHowが出回っており、寒気がしたので念のため記載しておきます。
そんなこんなでカジュアル面談から正確にわかりやすく伝える、を意識し続けた結果、2回落ちた会社から内定をもらい、働くことになりました。
同時に基本給も○百万アップし、基本給+インセンティブでX00万→毎年x00万というキャリアにアップデートすることが出来ました。
この記事の内容まとめ
毎度毎度、ボリュームが膨らんでしまい、すいません(;'∀')
皆様にとって何かのプラスになれば幸いです。
入社した後、めちゃくちゃ優秀な方々にボコボコに鍛えていただくことになるのですが、その話は次回にいたします。
次回は2週間後にアップする予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。