素足（2025.03.03）

昨日の暖かさから一転、今日は全国的に急に冷え込んだ。

夕方のNHKのニュースで、サンダル履きの女の子（２０歳くらい）が街頭インタビューに答えていた。靴が濡れるのが嫌でサンダルを履いて家を出たが、あまりに寒いので「めっちゃ寒い」と困っていた。そりゃそうだ。極寒だもの。

その女の子の素足と、あまり綺麗とも言えないサンダルが、生の生活を感じさせて良かった。ブワーっとその背景が想像できる。

女の子は専門学校に通ってて、一人暮らしをしている。ひとつ下の彼氏と半同棲みたいな事になってて、その彼氏は九州から上京してきており、わりとしっかりしている。彼女の時折見せるいい加減さやおおらかさが好きだ。

女の子自身は京都の出身。兄弟が多い。上に兄が３人、下に妹が一人いる。上の兄３人は真面目でしっかり者。父に似て質実剛健なタイプ。妹はふにゃふにゃしてこんにゃくみたいだ。どんなところにでもスルッと入って行くタイプ。

女の子は朝、２階のベランダから外を見た時に雪が道の端々に積もっているのを見て「うわ、雪や」と驚いた。空気が凍てついて、吐く息がモアモア白く出る。ゴミ回収の日だったけど、あんまり溜まってないし、寒いので、出すのは次回に回す事にする。

雑多に散らかった家の中。細々とした物に囲まれて女の子は生活している。スマホは夜のうちにちゃんと充電ができていなかったため、今慌てて充電している。どうもイマイチ充電の接触が悪いので、角度を工夫しないとうまく充電できてない事がよくある。

昨日彼氏が持ってきてくれた九州のなんとかという焼酎は旨かった。焼酎なのに臭みがなくて、ワインか日本酒のようだった。あまりに飲みやすくてガブガブ飲んだから寝覚めが悪かった。頭がちょっと痛い。そして起きたら彼氏はとっくに家を出ていた。

学校に行かねばならない。ダルい。靴が濡れるのが嫌だからサンダルでいいやと思う。外に出た瞬間あまりの寒さにサンダル履きで出てきた事を早くも後悔するが、部屋に戻って靴に履き直すのも面倒だし、もう時間がないので、「まぁいけるやろ」とそのままサンダル履きで歩き出す。なるべく雪のところを避けるようにして。

そしたら夕方、駅前でインタビューを受けた。インタビューを受けながら「インタビュー答えたからファミキチとかご馳走して欲しい」と思った。