妻の土産話(2024.11.08)
妻はまた訪問看護を始めた。しかも以前勤めていたところなので妻が帰ってきた事をたいへん喜んでくれる方が大勢いるとのこと。とても有難い事だ。そして妻は訪問先であった色々な楽しい話や嬉しい話を聞かせてくれるので、それが私はとても好きだ。(普段は愚痴と皮肉ばかり言ってるし)
妻は今日、以前からもう長いこと通っているおばあちゃん宅を訪問し、お風呂に入れた。訪問看護でご自宅の浴槽を使ってお風呂に入れるというのはなかなか骨の折れる作業で、広くて片付いている家ばかりではなく、狭かったり物が散乱していたり、家それぞれの環境や条件も違うので、難しい。
おばあちゃんは以前髪を三つ編みにしており、洗髪がとても大変だったのだが、久しぶりに行くと髪をばっさり切ってらして、洗いやすかったらしい。そして入浴が終わりベッド上でほっとしていたところ、おばあちゃんは尿意をもよおし、「せっかくお風呂に入って温まったのに、それを出さなきゃいけないなんてもったいないね」と、おっしゃったとのこと。
妻はこの言葉のかわいらしさと発想の角度に深く感動したらしい。私もすごいと思う。常識に囚われた大人ではこういう言葉を発する事はできない。
年を取ると、少しずつ心が子供に戻っていくというが、本当にそうなんだなぁと思う。子供たちも突拍子もない言葉をよく発するし。
私なんて頭がガチガチで、いつも常識という番犬が傍らに控えている。そして私を監視している。いつかこいつを鎖につないでダッシュで逃げてみたいと思う。