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百年灯(2025.03.01)

別府公園で、ランタンを空に浮かべるイベントがあった。
別府市政100周年を祝うイベントだ。

私はこのイベントを二日前に知った。イベントのチラシがずっと前から私が毎晩皿やフライパンを洗っている流しの目の前に置いてあったのだが、私はそれをろくに目も留めていなかった。

二日前に「スイミングで一緒の〇〇くんがこのイベントでダンスするってよ。行こうよ」と妻から言われて、やっとイベントの事をちゃんと把握して、行くことになったのだが、ランタンに絵やメッセージを書いて空に浮かべるというワークショップはとっくに締め切られていた。

昼過ぎに会場に着くとすでに人がわんさかいて、ステージではダンスや歌唱が披露されていた。私たちはそれを見るともなく見ていた。たまに遊具で遊んだりしながら。だからスイミングの友達の出番はばっちり見逃してしまった。本末転倒だ。

夕方6時前、いよいよ500個のランタンに灯り(LED)を灯すという頃、会場が楽しい緊張感に包まれている。ステージではティンパニーの演奏が行われている。

いよいよ点灯

ヘリウムガスを充填したランタンを空に浮かべる。長い糸がついているので、飛んではいかない。


幻想的でとても綺麗な光景だった。私は最初全部空に飛ばしてしまうものとばかり思っていたが、そうすると色々と問題があるだろうし、飛ばさなくて正解だろうと思った。でも誤って飛ばしてしまう人が結構いて、そうやって空に高く高く飛んで、小さな星みたいになって、やがて消えてしまうのを見ているのは特別な気分だった。「全部飛んでしまえば良いのに」と思わずにはいられなかった。


イベントが終わるとほぼ同時に強い雨が降って来た。会場の周辺では大渋滞が起きていたが、私たちは機転を利かしてうまくその渋滞を回避する事が出来た。

時間が遅かったので、私たちはいつも行ってるドラッグストアで冷凍パスタ等買って、それを家で食べた。妻が「食べた気がしない」と言っていたが、妻は誰よりもきっちりがっつり食べていたので、「おまえが言うな」と思った。




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