義母が倒れる（2025.02.06）

一昨日の朝、義母が倒れて緊急搬送されたとの報せがあった。早朝にトイレで倒れて動けなくなっている義母を義父が発見したらしい。

戦慄が走った。妻と私は脊髄反射的に「脳梗塞か！？」と思ったのだ。なぜならちょうど一年前くらいに私が脳梗塞をやりかけたから。

義姉（看護師）がたまたま休みだったから妻実家に駆けつけてくれて、妻は仕事に行った。実の母が倒れたのに仕事に行くってすごいと思ったが、「姉ちゃんが付いてるから私が行っても仕方ない」と言う。義姉に対する絶大な信頼がなせる業だ。

とはいえ、妻も気が気じゃなかったと思う。「仕事に行く」と言った妻の目はやはりちょっとだけ泳いで見えた。朝に作っていた夕飯用のカレーも「カレーはとりあえずストップ！」と言って中断していた。それどころではないのだ。

しかし義母は入院する事なく、普通に夜には自宅に帰っていて、いつものようにLINEでビデオ通話した。びっくりする妻と私をよそに、義母は実にあっけらかんと元気だった。病院では「トイレに行くので窓際に行きます」かなんか言って様子が怪しかったようだが、いつもと全く変わらず明るく、むしろ具合の悪かった私の長男を心配していた。

ビデオ通話しながら妻が色々と質問したり「水をなるべく飲め」とか「仕事は休むように」とか言うのだが、元気な義母はパートに行く気満々だ。処方された薬も飲んでないと言う。

「そんなん〇〇ちゃん（うちの次男）といっしょやん。子供みたい」と妻は言って、義父も呆れていた。だから長男が「ばぁば、水飲んで薬も飲みよ。仕事も休むんで」と言うのだが、義母は笑って受け流す。

義母が倒れた原因は結局分からずじまいで、妻や義姉が色々探るのだが、判然としない。一応昨日に病院を受診したのだが、よく分からないと言う。そんな事ってあるんだなぁ。

私の親は定期的に人間ドックに行ったり、ウォーキングをしたり、健康を維持するのに余念がないのだが、妻の両親は健康にはちょっと過剰なくらいに自信があるようで、あまり自分たちの体を顧みない。

「老いては子に従え」とはよく言ったもので、もう少し子や孫の声に耳を傾けて自分たちの体を労わって欲しいと思う。

などと書いていて、そういえば私も薬は飲み続けているものの、食生活はまた荒れ始めてるなぁと自分を顧みて思った。ちょっと摂生せねば。