訪問者(2024.04.30)
不可解な訪問者が何度かあった。
あれは今年の2月だったか。土曜か日曜。家族は全員揃っていた朝。玄関のドアを開こうとする者があった。
我が家は基本いつでも鍵をかけているので、もちろんドアは開かない。
しかしそういう家族以外の訪問者には容赦なく吠える幸子(ポメラニアン♀)が、その時もけたたましく吠えた。
私は「お客さんが来た」と思って表に出たのだが、そこには誰もいなかったのでぞっとした。もしかしたら空き巣か何かがとりあえずドアを開けようとしてみたのかもしれないと思った。
そしてついこの前の日曜日。私と長男は幸子を連れて長い散歩へ出かけていたのだが、帰ってきたら妻が「8時半に一回帰ってきて、ドアを開けようとしたでしょ?」と言う。
私は7時半に散歩へ出かけて9時に戻るまで一度も帰ってきてなどいない。一体ドアを開こうとしたのは誰だったのか。私たちは再び戦慄した。
そして今日。私が仕事から帰ると玄関に不可解な物が置いてあった。
私は恐ろしかった。誰が、どんな意図で我が家の玄関にこのような物を置いていったのか!
というのは嘘で、これはお隣さんが好意で届けてくれたものだった。粋な事をしてくれる。
不審で不可解な訪問者もいるが、魚をくれたりお酒をくれたり、とても素敵な訪問者もいる。有難い。
願わくば、望まざる訪問者はどこかでとっとと捕まって頂いて、好ましい訪問者のみ我が家へ来て頂けたらと思う。