真夜中に干す(2024.05.03)
真夜中に大量の洗濯物を干す。
なぜそんな事になったかというと、夜中11時近くに妻の実家から帰ってきて、それから今やスヤスヤと眠っている子供たち(日中は暴虐の限りを尽くしていた)の水筒を洗ったりしていたところ、妻が
「ちょっと1時間くらい寝る」と言って、寝てしまったのだ。
洗濯機はすごく元気に動いており、もうまもなく大量の洗濯物を吐き出すはずだ。それなのに寝るという。
というか、今日一日かけて乾いた洗濯物が既にカゴの中に大量にあって、まずはこれを畳んでしまわなければならない。
それらの仕事を保留して、寝るという妻。
「いいよ。おれがやっとくよ」と言うと、「起きてから私がやる」と妻は言うが、言外に「おまえがやれよ」というニュアンスがだだ漏れだ。
私は疲れていたので、妻の反対側のソファで30分ばかり眠って、それから洗濯物を畳んでいたが、妻は起きる気配が全くなかった。
洗濯物を畳みながら、それをしまう時の妻のルールについて考えていた。妻は妻の、衣類をしまう際のルールがあって、それに沿わないしまい方をすると、後でチクリと言われる事がある。
だから回らない頭で迷いに迷って考えながら衣類をしまうのだが、これがとても辛い。いいかげんもうやりたくないので、勢い付けで飲んだウイスキーも良くない作用を及ぼしている。でももう私は半ば意地になって、全てを完遂してしまいたいと思っている。
一日かけて乾いた衣類を全部しまって、それから今度は洗い終わった衣類を干す。しかしこれにも妻の細かいルールがあって、なるべくそれに沿いたいのだが、毎回それが難しくて、失敗している。何かと苦情を言われる。
私は眠いのとウイスキーによる酔いがごちゃまぜになった鈍重な頭で、洗濯物を干した。色んな分類の仕方に配慮してみた。が、多分不完全で、明日には文句を言われるのだろうと思う。
その干している後半、口を半開きで眠っている妻を横目に見ながら、「電気グルーヴの35周年の歌」を聴いている。歌詞に全く意味がないけど、どことなく電気グルーヴらしさが渦巻いていて良い。とても今の気分に合っている。
ようやく干し終わって、そして今度は自分の洗濯物がある。これから干さなければならない。いやだいやだいやだいやだ。